「子育てしやすい街の条件」に関するアンケート調査(ママ対象) 

2015年09月30日
森永乳業は、ママたち100人に「子育てしやすい街の条件」に関するアンケートを実施しました。

【主な調査結果】

●「子育てしやすい街」の条件として重要だとママが感じるのは「行政支援の充実」

●今住んでいる地域は「子育てしやすい」と感じるママは100人中64人

●今住んでいる地域のよいところは「環境」、「行政支援」がそれぞれ約半数

●今住んでいる地域の改善してほしいところも「行政支援」が約半数


【調査結果】

「子育てしやすい街」の条件として重要だと感じるのは「行政支援」がトップ
Q1.「子育てしやすい街」の条件として何が重要だと思われますか?(複数回答)

<参考>具体的な内容
① 行政支援の充実
・幼稚園・保育園や託児所が多い
・子育て支援事業拠点を含め公共施設が多く、利用しやすい
・一時保育やファミリーサポートが利用しやすい
・乳幼児の医療費無料の他、支援サービスがいろいろある(中学生まで医療費助成がある・住宅購入支援金が貰える・保育園の送迎サービスが利用できる 他)
② 環境
・公園など、自然の遊び場が多い
・大型のショッピング施設が近くにある
・駅や公共施設などにエレベーターやスロープが設置されており、ベビーカーでも利用しやすい
・周囲に子育て世代が多い
・職場が近い(配偶者も含む)
・実家が近い
③ 安全性
・事故や事件が少なく、治安がよい
④ 住民の意識
・地域住民が子育てに理解がある
⑤ 教育の特徴
・学校が選べる、小中一貫教育や英語教育など教育に特徴がある

最初に「子育てしやすい街」の条件を 5 つあげ、ママたちに選んでもらいました。最も多かったのは「行政支援の充実」で 100 人中 75 人があげています。「現在、待機児童で困っているため」(埼玉県)、「一時保育も 2 歳以下は給食を挟んで、午前午後の預かりで 3000 円。収入に関係なく一律の金額で利用しにくい」(大阪府)、「隣の市は病児保育もあるし、求職中でも保育園に申し込め、収入制限はあるが無料で一時保育を利用できるらしい」(大阪府)など保育の問題や、「新生児訪問のときに『伺うのは 1 回限りで、後は何もないですから』と断言された。その通りで出向いてくることはない」(千葉県)、「心配性なので、複数回訪問してほしい」(埼玉県)といった各自治体の支援など、「行政支援の充実」についてのママたちの関心は高いようです。次いで「小児科の病院が近くにないと心配。駅やスーパーなど、ライフラインも重要」(北海道)など「環境」が 52 人、「安全第一だと思う」(栃木県)など「安全性」が 44 人と続きました。「住民の意識」は 24 人があげましたが、「地縁が薄れてきている。核家族で、地域への関心が薄れることで治安なども悪くなると思う」(埼玉県)など、「住民の意識」と「安全性」が密接にかかわっているという意見もありました。「エンゼル 110 番」の相談対象が“妊娠中から小学校入学前”のためか、「教育の特徴」は 11 人に止まりました。

今住んでいる地域は「子育てしやすい」と感じているママが 100 人中 64 人
Q2.今お住まいの地域は「子育てしやすい」と感じますか?
次に、今住んでいる地域が「子育てしやすい」と感じているかどうか、伺ってみました。すると 64
人が「はい」と答えました。「まずまず」「すごくというわけではないが」「子どもの年齢や、ママが仕事をしているかどうかで考え方は変わると思う」など、「どちらかといえば」という消極的な肯定も含んでいます。

よいところは「環境」と「行政支援」、改善してほしいところも「行政支援」
Q3.あなたのお住まいの地域のよいところと、改善してほしいところを教えてください。
次に、住んでいる地域のよいところをあげてもらいました。多かったのは「環境」が 48 人、「行政支援」が 47 人で、この 2 項目に集中しました。他には「よいところはない」「まだわからない」と「地域住民の意識」が 6 人ずつ、「安全性」が 5 人、「教育の特徴」が 2 人でした。
「環境」では、「自然環境に恵まれている」(群馬県)、「田舎なので自然が豊か。のんびりしている」(徳島県)、「緑がたくさんある」(栃木県)など“自然”に関する意見が最も多く、16 人でした。次いで「公園が多い」(東京都)、「大きな公園が何ヶ所もある」(埼玉県)、「徒歩で行ける公園も多い」(愛知県)など“公園”に関する意見が 13人でした。3番目に多くあげられたのは、「小児科が複数ある」(東京都)、「小児科や耳鼻科など、行きやすい病院がたくさんある」(大阪府)など医療機関が多く通いやすいことで、7 人でした。他には「子どもが多い」を 6 人、「買い物に便利」を 5 人があげています。
「行政支援」では、「子育て広場を開放している」(千葉県)、「支援センターが多く、利用しやすい」(和歌山県)、「未就学児が集まれるところが多い」(神奈川県)など育児支援拠点の充実をあげたママが最も多く、47 人中 28 人でした。次いで「保健センターが利用しやすく、保健師に相談しやすい」(栃木県)、「保健師がよく話を聞いてくれる」(滋賀県)、「保健センターから母子教室の案内があり、孤立感はない」(石川県)などサポート体制が 12 人でした。他には「待機児童ゼロ」(愛媛県)、「待機児童が少ない」(島根県)、「保育園は整っているほう」(埼玉県)など保育の充実が 5 人でした。地域差が多いといわれる「医療費が無料」を具体的にあげたママは 3 人でした。

最後に、改善してほしいところをあげてもらいました。最も多かったのは「行政支援」で 49 人、次いで「環境」が 30 人、「思いつかない・ない」が 19 人、「教育の特徴」が7人、「地域住民の意識」が3 人でした。
「行政支援」では、「保育園不足。4〜5 歳までいっぱいで、働けない」(宮城県)、「保育園や幼稚園が少ない。『待機児童ゼロ』と行政は言っているが、実際に入園させるのは大変」(神奈川県)、「10 月頃に入園できなかった。仕方なく一時保育で復職したが、一時保育までにも時間がかかった」(新潟県)など、待機児童の解消を 19 人があげました。働くママにとって保育の確保は切実な問題であり、「特に 0~1 歳は病気になったときに定員オーバーだからと病児保育を断られて困った。一時保育や病児保育に確実性が欲しい」(島根県)という声もありました。働いていないママにとっても「一時保育は 1 週間前に予約が必要。緊急時に利用しにくい」(千葉県)、「転勤族なので、実家など頼るところがない」など、いざというときにこそ利用しやすいサービスが望まれているようです。
他には「支援センターが遠い。近くに遊べる場所がない」(東京都)、「屋内の遊び場がない。雨の日に困る」(宮城県)など、支援拠点の増設を 10 人、医療費の無料化を 4 人があげていました。
「環境」では、「近くのスーパーがつぶれてしまい困っている」(群馬県)、「大型のショッピング施設がない」(山梨県)など買い物の不便さを 8 人、「田舎なので車がなければだめ」(千葉県)、「バスの便が少なく、車が必要」(山形県)などの交通手段の不便さを 6 人があげました。また、行政の街づくりとも関連しますが、「近くに公園がない」(千葉県)、「公園があっても、昔のようにサッカーや野球などのボール遊びができない」(新潟県)など、子どもの遊び場不足を 7 人があげています。他には「信頼性の高い病院は行列ができるほど混んでいる。地域的な問題として、子どもの大きな病気は県内では対応できない」(島根県)といった病院の不足を 4 人があげていました。


【調査概要】
対象: 「エンゼル 110 番」に電話をいただいたママ 100 人
調査方法 : 電話による聞き取り調査
調査期間 : 2015 年 6 月 1 日~7 月 31 日
対象者の属性:
 「母親の年齢」20 代…23 人、30 代…67 人、40 代…9 人、不明…1 人
 「子どもの年齢」3 ヵ月以下…7 人、4~7 ヵ月…33 人、8~11 ヵ月…20 人、1 歳以上…40 人
 「居住地域」関東…51 人、関西・中国…27 人、中部・甲信越…13 人、東北・北海道…5 人、四国・九州…4 人

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