処方薬の飲み残しに関する意識・実態調査2016(10代~60代男女対象) 

2016年07月11日
漢方デスクは、処方薬の飲み残しに関する意識・実態調査を、全国の10代~60代の男女633人を対象に行いました。

その結果、処方薬について医師、薬剤師、看護師から説明を受けて理解できていて、指示通りに服用している人は全体の9割程度占めるにもかかわらず、自己判断で処方薬の服用量を減らしたり服用を中止したことがあるのは全体の6割程度に上ることが判明しました。
また、処方薬を飲み残してしまった人の割合は全体の半数以上で、風邪やインフルエンザなどの急性疾患のお薬が多数を占め、西洋薬が大半であることも分かりました。さらに、処方薬を飲み忘れることに問題無いと感じている人とリスクがあると感じている人が二分され、飲み忘れた処方薬を体調が悪くなったら再度服用すると多数回答していることから、自己判断による服用傾向の認められる現状が読み取れます。

【調査結果】

■処方薬について医師、薬剤師、看護師から説明を受けているのは全体の約9割
最初に「通常、病院や医院で処方されたお薬について、医師や薬剤師、看護師などから説明を受けていますか?」と聞いたところ、「十分説明を受けている(43%)」「ある程度説明を受けている(46%)」で合せて全体の9割近い回答になりました。

■処方薬の説明を理解できているのは全体の9割弱
次に、「説明を受けて、どの程度説明の内容を理解出来ていますか?」という設問では、「よく理解できている(36%)」、「だいたい理解できている(52%)」で合せて全体の9割近い回答になりました。医療現場での医療従事者と患者のコミュニケーションはうまく取られている状況と言えます。

■処方薬を指示通りに服用しているのは全体の95%
「処方されたお薬について、指示通りに服用していますか?」という設問では、「指示通りに服用している(63%)」、「だいたい指示通りに服用している(32%)」で、合せて95%という高い割合での回答結果になりました。

■自己判断で処方薬の服用量を減らしたり服用を中止したことあるのは全体の6割弱
続いて、「お薬について、自分の判断で服用量を減らしたり、服用を中止したことがありますか?」という設問では、「よくある(20%)」「たまにある(37%)」で、合せて6割弱という結果になりました。基本的には指示通り服用しているものの、自己判断で服用をコントロールしているという実態もあるようです。

■自己判断で服用量を減らしたり服用を中止したりするのは、「症状が改善されたから」
「自分の判断で用量を減らしたり、中止したりする理由について、当てはまる理由を選んでください。(複数回答可)」という設問では、「症状が改善されたから(203)」という回答がトップで、「副作用のため(103)」「面倒だったから(46)」という回答が続きました。

■処方薬を飲み忘れてしまったことがあるのは全体の半数以上
次に「処方されたお薬について、飲み忘れてしまうことはありますか?」という設問では、「よくある(17%)」「たまにある(35%)」で、合せて半数以上の回答でした。

■処方薬を飲み忘れてしまうのは「昼」がトップ
「【処方薬を飲み忘れてしまったことがあると回答された方に質問です】飲み忘れが多いのはいつですか?(複数回答可)?」という設問では、「昼(137)」がトップで、「朝(112)」と回答が続きました。

■処方薬を飲み忘れてしまう理由は「うっかり忘れてしまうから」
次に「【処方薬を飲み忘れてしまったことがあると回答された方に質問です】飲み忘れてしまう理由について、当てはまる理由を選んでください。(複数回答可)」という設問に対しては、「うっかり忘れてしまうから(195)」が回答のトップで、「持ち歩くのを忘れてしまうから(101)」、「食事を取らない時があるから(53)」という回答が続きました。

■処方薬を飲み忘れると「問題無い」「悪化する可能性がある」という認識が同数程度
「【処方薬を飲み忘れてしまったことがあると回答された方に質問です】お薬について、飲み忘れた場合の影響をどのように認識していますか?(複数回答可)」と聞いたところ、「数日飲み忘れても問題ない(135)」がトップで、次に「服薬を忘れるとよくならなかったり、悪化する可能性がある(112)」という回答が続きました。問題無いと感じている人とリスクがあると感じている人がはっきり分かれている状況にあります。

■飲み残しの処方薬は「風邪やインフルエンザなどの急性疾患」の薬が最多
「飲みきれずに残っているお薬について、どんな症状に対するお薬でしたか?(複数回答可)」という設問に対しては、「風邪やインフルエンザなどの急性疾患(167)」がトップで、「花粉症やアレルギー症状・体質(123)」、「原因のはっきりしない不調(不定愁訴)(100)」と回答が続きました。

■飲み残しの処方薬の9割弱は西洋薬
次に「飲み残しの処方薬は西洋薬でしたか、漢方薬でしたか?」という設問では、「西洋薬(主に科学的な有効成分1種類からなる薬)(88%)」に対して「漢方薬(12%)」という回答結果になりました。

■飲み残しの処方薬を服用していた期間は「1週間以内」が最多
さらに「飲み残しの処方薬について、どれぐらいの期間そのお薬を服用していましたか?」という設問では、「1週間以内(63%)」が最多で、「1年間以上(14%)」「1週間〜2週間以内(9%)」という回答が続きました。

■飲み忘れてしまった処方薬は「体調が悪くなったら再度服用」
続いて「残ってしまったお薬は、その後どのようにされていますか?(複数回答可)」という設問では、「体調が悪くなったら再度服用(225)」がトップで、「廃棄予定(179)」、「ただ単に保管(135)」という回答が続きました。ここでも自己判断による服用傾向が認められます。

■飲み残しの処方薬について医師・薬剤師・看護師に状況を「正直に伝えた」のは全体の半数弱
次に「飲み残している薬(残薬の確認)がある場合に、医師・薬剤師・看護師に、正直に飲み残している薬の状況(服薬状況)を伝えましたか?」という設問では、「正直に伝えた(48%)」に対して、「正直に伝えなかった(26%)」「どちらともいえない(26%)」で、回答は二分されました。

■残薬をなくすには「残薬の使用期限の明示」、「症状ごとの適切な服用期間の説明」
「どういう情報や仕組みがあれば、残薬(処方された薬の飲み残し)がなくなると考えられますか?(複数回答可)」という設問では、「残薬の使用期限の明示(186)」という回答がトップで、「症状ごとの適切な服用期間の説明(158)」、「残ってしまったお薬を回収してくれるサービス(121)」という回答が続きました。

■「自分自身が、服用する意義や治療法を理解し、薬を正しく服用したい」が全体の9割強
次に「近年、お薬の作用や副作用などについて十分説明を受けた上で、患者さん自身が服用する意義や治療法を理解し、お薬を正しく服用することが大切と指摘されていますが、このことについてどのように考えますか。」という設問では、「自分自身が、服用する意義や治療法を理解し、薬を正しく服用したい(93%)」に対して、「薬については難しいので、医師や薬剤師の指示通りに服用していれば意義や治療法の理解までは必要と考えない(2%)」という回答結果になりました。人任せではなくて自分で理解し服用していきたいという意識が垣間見えます。

■残薬が漢方薬の場合、欲しい仕組みは「インターネット等を通じて調べられるシステムやサービス」が最多
最後に「残薬がもし漢方薬の場合、どのような情報や仕組みが欲しいですか?(複数回答可)」という設問では、「インターネット等を通じて調べられるシステムやサービス(283)」が最多で、「かかり付け医師・処方医に相談できるシステム(213)」、「かかり付け薬剤師に適宜相談できるシステムやサービス(149)」という回答が続きました。

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