「入社後“プロパー社員(新卒入社から在籍)”に感じたギャップ」の調査(20~59歳で過去5年以内に転職経験を持つ正社員男女対象) 

2016年06月21日
マンパワーグループは、日本国内在住の20~59歳で過去5年以内に転職経験を持つ正社員の男女を対象に、転職後の実態として「入社後“プロパー社員(新卒入社から在籍)”に感じたギャップ」の調査を実施、結果を発表します。

【調査結果】

「入社後、プロパー社員に対してどのようなギャップを感じますか?」(複数回答可)
⇒21.8%が「何かと融通がきかない」と回答


「何かと融通が利かない(21.8%)」、「保守的でチャレンジをしたがらない(14.3%)」、「伝統・文化の変化を嫌う(11.8%)」といった“企業風土”に関する回答が上位を占める結果となりました。また、「給与体系(18・3%)」も上位にランクインしており、新卒採用と中途採用の待遇の違いに不満を抱くケースも想定されます。

「実際にギャップを感じたエピソードは?」
⇒「プロバー社員はその会社しか知らないため、視野が狭く、他のやり方を受け入れない」(女性/人材サービス)
「給与体系が、経験ではなく勤続年数で決まる」(男性/ソフトウェア・情報サービス関連)


閉鎖的な企業風土、給与や待遇の違いに関して多くの回答がありました。また「中途採用は評価基準が高く、認められにくい」(男性/総合商社)といった、不公平な評価に対する意見や、「グループ内の輪に入ることが困難で、業務にも支障があった」(男性/鉄鋼業)「アットホームな職場ほど、中途入社の人間が入りづらい雰囲気がある」(女性/学習塾、教育関連)といった人間関係に関する声も多くありました。

中途採用を行う際には、企業側の環境・体制づくり・プロパー社員の意識改善も必要

今回の調査では、入社後、転職者がプロパー社員に対して感じるギャップとして、「保守的・閉鎖的な考え」や、「待遇の違い」が多く挙げられました。これには、その会社の社風そのものが大きく影響していると考えられます。中途採用を行う際には、企業側にも彼らを受け入れるための環境・体制づくりの努力も必要になると言えそうです。待遇面の改善は難しくても、中途採用者も溶け込みやすいよう、プロパー社員の意識改善をしておきたいものです。

また、入社後の職場環境や一緒に働くプロパー社員たちに馴染めるのかという不安を感じている転職者のために、求人募集においては、プロパー社員の人間性や働き方を伝えるような内容を盛り込み、面接時にも、実際に働いている同世代の社員が同席したり、社内の様子を見せたりするなど、ギャップを埋めるための工夫が企業側に求められています。


【調査概要】
調査時期:2016年1月
調査対象:20~59歳で過去5年以内に転職経験を持つ正社員の男女
有効回答:400人

詳しいリサーチ内容はネタ元へ
[マンパワーグループ]
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