夏の学校生活に関する調査(12~18歳の中学生・高校生の男女対象) 

2016年06月21日
マクロミルは、夏の学校生活に関する調査を実施。

毎年のように話題となる、学校へのエアコン設置問題。ここ最近では、2014年千葉市議会での小中学校への設置不採択や、2015年埼玉県所沢市における住民投票は話題になりました。学校教室にエアコンは本当に要らないのか?夏の学校生活は過酷なのか?全国の中高生に調査し、実態を探ってみました。

調査は全国の12~18歳の中学生・高校生の男女を対象に実施。調査期間は2016年6月9日(木)~6月15日(水)。有効回答数は600人。

【調査Topics】

・エアコンの教室設置率は中学校で59%、高校で80%。中学校では設置率に地域差が。

・夏の学校生活で、「自分の汗臭さや体臭」は74%が気になったことあり。「友人のニオイ」も71%が気になると回答。友人から『くさい』と思われている可能性は高い!?

・学校に改善求む!「クーラーの設置・活用」「服装規定の緩和」を希望する中高生多数。

・そんな不思議な校則も!?『人前での日焼け止め塗り禁止』『クーラーをつけたら夏休みが短くなる』


【調査結果】

エアコンの教室設置率は中学校で59%、高校で80%。職員室の設置率は中学高校共に80%超え。

普段、授業を受けている教室にエアコン(クーラー)が設置してあるかを尋ねたところ、「ある」と回答した割合は、中学生で59%、高校生で80%の結果でした。また、中学校では設置率の地域差が大きく、関東地方(81%)、近畿地方(66%)以外の地域では、教室にエアコンを設置しているとの回答は半数以下の結果でした。

なお、職員室へのエアコン設置率は、中学生で81%、高校生で82%といずれも教室における設置率より高い結果となりました。

夏の学校生活、74%が「自分の汗臭さ・体臭」が気になったことあり。友人からも『くさい』と思われている可能性は高い!? 一方で、におい対策は難しい側面も。

夏の学校生活における困りごとを聞いたところ、中高生全体で1位「制服が暑い」52%、2位「暑くてぼーっとしてしまう」47%、3位「自分の汗のにおいが気になる」45%でした。

「汗のにおい」に関しては、「自分の汗臭さや体臭」が気になった経験のある人は74%にのぼることもわかりました。また、「友人のにおい」が気になったことのある人も多く71%にのぼります。友人から『くさいな・・・』と思われている可能性は意外と高そうです。

なお、「友人(男子)の汗臭さ・体臭等のにおい」が気になったことがあると回答した人は67%、「友人(女子)の汗臭さ・体臭などのにおい」が気になったことがあると回答した人は42%でした。男子生徒の方が女子生徒よりも、友人から「におい」を気にされている割合は高い結果でした。

また、学校生活の中で、どんなにおい対策をしているか聞いたところ、高校生と中学生では回答に差が出ました。高校生は1位「市販の汗ふき取りシートを使用する」49%、2位「制汗剤を使用する」40%と市販のにおい対策グッズを使用するといった回答が多かった一方、中学生は1位「こまめに汗を拭く」33%、2位「におい対策は何もしない」31%という結果に。これは学校での使用が認められているかいないかの差であると考えられます。(高校生では汗ふきシート76%、制汗剤72%が使用を認められていると回答。中学生ではそれぞれ49%、38%と低い結果でした。)

学校に改善求む!最多の声は「エアコンの設置、活用」。「服装規定の緩和」を希望する声も。

夏の学校生活をより快適に過ごすために学校に改善してほしいと思うことを自由回答で聞きました。その結果、中学生・高校生共にもっとも多かった声は「エアコン・扇風機の設置・活用」(中学生163名・57%、高校生141名・47%が回答)となりました。中学生は「エアコンの設置」を、高校生は「エアコンの使用条件の緩和」を求める声が特に目立ちました。

次いで多かったのは、中高生共に「服装規定の緩和」でした。「制服をより涼しい素材にしてほしい」、「夏場の体操着・ジャージ着用を認めてほしい」等の声が多く見られました。

また、高校生では「授業中の水分補給の許可」を、中学生では「体育館の環境改善」と「制汗剤の使用許可」を求める声も複数見られました。

気象庁の発表によると、今年の夏は、ラニーニャ現象が発生し平年よりも暑くなる可能性があります。校則や学校における慣習などがより良い方向に改善し、中高生がより勉強に集中できる環境が実現するといいですね。

番外編>>世の中には不思議な校則も!?中高生が理不尽だと感じる校則とは?

理不尽だと思う校則、無くしてほしい校則についても自由回答で聞いたところ、様々な回答が集まりましたので、一部ご紹介します。

服装の規定から恋愛に関することまで、様々な校則があるようですが、中には理由がよくわからず生徒たちが理不尽だと感じるものもある様子。また、髪型や服装の規定などに関する回答は複数あり、先生たちには適用されないのに生徒のみ規制されることが理不尽だと感じる様子がうかがえました。


【調査概要】
調査主体:マクロミル
調査方法:インターネットリサーチ
調査地域:全国
調査対象:12歳~18歳の中学生・高校生(国公立・私立)の男女(マクロミル提携モニタ)
割付方法:男子中学生、女子中学生、男子高校生、女子高校生を均等に回収 / 合計600サンプル
調査日時:2016年6月9日(木)~6月15日(水)

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[マクロミル]
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