「ファッション」に対する意識や価値観、購入の実態等調査(20~60代女性対象) 

2016年06月15日
千趣会の「ベルメゾン生活スタイル研究所」は、「ファッション」に対する意識や価値観、購入の実態等についてベルメゾンデッセ会員のみなさんにお聞きしました。
調査は2016年5月18日~6月2日にインターネットで実施。20~60代女性4425名の回答結果を集計しました。

【調査結果】

◆ファッションやおしゃれに興味・関心のある女性は87%。

最初に、ファッションやおしゃれすることに興味や関心があるか尋ねました。その結果全体の87.0%が興味・関心があると回答(「とても興味・関心がある」23.0%、「わりと興味・関心がある」64.0%の合計)。年代別でみると、40代では興味・関心のある人の割合が全体より低い83.7%(「とても興味・関心がある」19.6%、「わりと興味・関心がある」64.1%の合計)になりました。一方、20代は「とても興味・関心がある」と答えた人の割合が最も高く37.0%、次いで60代の27.6%が続きました。年代により若干の差はみられるものの、全体的にはファッションやおしゃれに対する興味や関心が高いことがわかりました。

◆4人に3人は「自分のファッションスタイルに自信がない」。

自分のファッションスタイルに「とても自信がある」と答えた人は全体のわずか1.4%。「わりと自信がある」の23.4%を加えても自信のある人は4人に1人に留まりました。反対に「あまり自信がない」59.5%、「まったく自信がない」15.7%を合わせると75.2%が自分のファッションスタイルに自信を持っていないことがわかりました。年代別では、「自信がある」と答えた人の割合が多かったのが60代で43.1%、次いで20代の30.7%が続きました。イマドキの60代女性は自分のファッションスタイルに自信を持っている人が多いことが明らかになりました。

◆半数以上の女性が「自分に似合うファッションスタイルを知っている。」

4人に3人が自分のファッションスタイルに自信がないと思っている一方で、自分に似合うファッションスタイルを「よく知っている」と答えた人は全体の5.3%、「わりと知っている」と回答した50.8%を合わせると56.1%が、自分に似合うファッションスタイルを知っているという結果になりました。年代別でみると50代60代では「知っている」と回答した人の割合が平均より高く、30代40代では平均を下回りました。

◆洋服の購入頻度、半数が「2~3ヶ月に1回程度」

この1年間の洋服の購入頻度を聞いてみると、「2~3ヶ月に1回程度」と答えた人が最も多く全体の49.6%。次いで「月1回以上」が25.1%、「半年に1回程度」20.0%が続きました。年代別でみると、40代と60代では「1年に1回程度」と答えた人の割合が高く、全体として購入頻度が低い傾向が見えてきました。

◆購入時重視するのは「価格」「デザイン・シルエット」「着心地の良さ」 「組み合わせやすさ」。

洋服を買う際に最も重視する項目について聞いてみました。1位は価格で73.4%、次いでデザインやシルエットの60.7%が続きました。3位以下は「着心地の良さ」26.0%、「今持っている服との組み合わせやすさ」24.2%、
「素材(生地)の質感」23.2%が続きました。価格とデザイン・シルエットを重視する人は年代問わず多いものの、20代30代では「今持っている服との組み合わせやすさ」を重視する人が多く、40代以降になると「着心地の良さ」を重視す人の割合が高くなることがわかりました。

◆重視するイメージは「シンプル」「ナチュラル」「上品」。

次に洋服を購入する際に重視するイメージについて伺いました。各年代を通して最も多かったのが「シンプル」で61.7%、次いで「ナチュラル」54.1%が続きました。3位は30代以降が「上品」、20代は「可愛い」が選ばれました。60代では「若々しい」「スポーティ」といった快活なイメージを重視する人が多いことも見えてきました。

◆9割近くが、洋服を買う際「流行より“好み”を重視」。

自分の洋服を購入する際、流行と自分の好みのどちらを重視して選ぶかを聞いてみました。最も多かった回答は「どちらかというと好みを重視して選ぶ」で全体の68.6%、次いで「毎回好みを重視して選ぶ」の19.5%が続き、流行より好みを重視する人が88.1%にのぼりました。年代別にみてもさほど大きな差はみられませんでした。

◆パンツの購入予算、76%が「5000円未満」。

ファッションアイテムの値ごろ感を伺うために、パンツを購入する際の予算を聞いてみました。最も多かったのが「3000円~5000円未満」と答えた人で35.1%、次いで「2000円~3000円未満」の25.9%、「5000円~1万円未満」の17.5%が続きました。この結果「5000円未満」と回答した人が全体の76%にのぼり、4人に3人がパンツの予算として5000円未満をイメージしていることがわかりました。年代別でみてもさほど大きな差はないものの、20代のみ「2000円~3000円未満」と答えた人が31.5%で最も多く、低価格志向が強い面がみられました。

◆71%がこの1年間に「UNIQLO(ユニクロ)」を購入、断トツの1位。

ショッピングセンター等で人気の25ブランドを提示して、直近1年間に購入したブランドを聞いてみました。最も多かったのは「UNIQLO(ユニクロ)」で全体の71.0%。次いで「GU(ジーユー)」の27.6%、「無印良品」25.6%、「しまむら」24.3%が続きました。「ユニクロ」は年代が上がるについて購入者は減少し、50代は67.3%、60代でな59.3%でした。「ジーユー」は、20代の購入者が飛び抜けて高く48.5%、次いで30代の37.3%が続きました。「しまむら」も20代30代の購入者が多く、無印良品は30代が平均を上回るものの、全年代から支持されていることがわかりました。全体的には、20代30代でファストファッションブランドを購入している割合が高いことがみえてきました。

◆洋服を購入したネットショップ、ベルメゾンを除くと1位は「楽天」。

直近1年間で洋服を買うために利用したネットショップを聞いてみると、最も多かったのは「ベルメゾンネット」で60.7%。ベルメゾンを除くと、1位は「楽天」の27.7%、次いで「ユニクロオンラインストア」の16.0%、「amazon」13.0%が続きました。楽天は30代20代の購入利用者が多く、ユニクロは30代や60代の利用者が平均を上回っています。「amazon」は20代30代60代の利用者が平均より多い実態がみえてきました。「ネットで購入していない」と答えた人は全体の17.3%。8割以上の女性がこの1年間にネットで洋服を購入していることが明らかになりました。

◆約3割が「今後洋服にかける予算を減らしたい」。

今後自分の洋服にかける予算についてどのように考えているかを聞いてみました。最も多かったのは「いままで通りを維持していきたい」の59.6%。「今までより減らしていきたい」と回答した人は30.5%で、3人に1人は今後自分の洋服にかける予算を減らしたいと考えていることがわかりました。年代別では60代で減らしたいと答えた人が44.7%と高い結果となりました。反対に「今までより増やしていきたい」はわずか9.9%となり、洋服の購入意欲は決して高くないことがみえてきました。

◆流行は気にせず、好きなスタイルや年齢・TPOに合った服選びを重視。

ファッションに対する意識や価値観について、10の項目の中からあてはまるものを選んでもらいました。選択された項目で最も多かったのは、「流行はあまり気にせず、自分の好きなスタイルを重視している」で49.1%、次いで「年齢やTPOにあった服選びをこころがけている」48.6%、「人から好感をもたれるような服装を心がけている」39.1%、「自分らしさを表現できるような服装にこだわっている」37.1%が続きました。年代が上がるにつれ「自分らしさを表現できる洋服にこだわる」人が増加。60代女性は「年齢やTPOのあった服選びを心がけている」人が最も少ないことから、年齢にとらわれない自由なファッションを楽しんでいる人が多いことが推測されます。

◆スカートよりパンツを多用。7割近くがシンプルなコーディネイトを心がける。

次にコーディネイトに関する10の項目について、あてはまる項目を選んでもらいました。選択された項目で多かったのは「シンプルなコーディネイトを心がけている」68.0%、「ボトムはスカートよりパンツをはくことが多い」57.9%、「ジーンズをはいていることが多い」34.4%という結果になりました。年代が上がるにつれパンツ派が多くなり、ジーンズ派は40代がトップ。いずれにせよ年代を問わずシンプルでカジュアルなコーディネイトを好む人が多いことがわかります。

◆全体の色バランスに気を使い、季節に合わせた素材や色にも配慮。

ファッションの色や素材に関する9の項目について、あてはまる項目を尋ねました。選択された上位の項目は、「全体の色のバランスを気にしている」62.3%、「季節に合わせて素材や色使いに気を使っている」43.5%、「自分の好きな色を取り入れるようにしている」30.1%がベスト3となりました。50代女性は「季節に合わせて素材や色使いに気を使っている」人の割合が他の年代と比べて多いことがわかりました。

◆スニーカを履く機会が多い4割以上。すっかり定番アイテムに。

靴やバッグなど洋服以外の小物に関する10項目について、あてはまる項目を選んでもらいました。選択された上位の項目は、「スニーカを履く機会が多い」43.8%、「靴は長く履きたいのでいいものを選ぶようにしている」32.4%、「洋服や小物類を組み合わせておしゃれするのは楽しい」28.4%といった項目になりました。20代30代では5割以上がスニーカーを履く機会が多いと回答しており、若い女性を中心にスニーカーはすっかり定着していることがわかりました。

◆カタログや雑誌のコーディネイトを参考にしつつも、お店のリアルな情報も収集。

ファッションの情報収集に関する10項目について、あてはまる項目を選んでもらいました。選択された項目のベスト3は、「通販カタログのコーディネイト写真を参考にしている」33.2%、「買うつもりがなくても百貨店や駅ビル、ショッピングセンターに足を運ぶ」27.2%、「ファッション雑誌のコーディネイト情報を参考にしている」26.2%。20代に限ってみると「インスタグラムの投稿写真を参考にしている」「コーディネイトアプリの投稿写真を参考にしている」「キュレーションサイトの情報を参考にしている」が全体平均を上回っており、スマートフォンを利用した新しい情報収集が、今後は30代以降にも広がっていくことが予測されます。

◆機能面と感覚面の満足をバランスよく見極めて購入。

洋服を選ぶ際に重視する12項目について、あてはまる項目を尋ねました。選択された上位の項目をみると、「出来るだけ家庭洗濯できるものを選ぶ」65.4%、「出来るだけ着心地のいいものを選ぶ」52.2%を筆頭に「今持っている洋服とかぶらないか気にしながら購入する」「体のラインをきれいに見せる洋服を選ぶ」「着回ししやすく、ベーシックなものは多少高くてもいいものを選ぶ」「出来るだけ清潔感を感じられる洋服を選ぶ」といった項目が3割以上の人から選択されました。家庭洗濯できることや着回しやすさといった機能面はもちろん、着心地の良さや体のラインをきれいに見せてくれるなど、感覚面の満足も加味しながらバランスよく選択している実態がみえてきました。

◆6割以上が決まったショップやブランドで購入。

洋服の購入に関する16項目について、あてはまる項目を聞きました。最も多くの人が選択した項目は「いつも買うショップやブランドは大体決まっている」60.8%でした。一方で「服の品質や機能が気に入ればブランドは気にせず購入する」と答えた人は39.2%で、その都度最適な判断をして購入していることがわかります。その他の項目では「洋服を買う時はバーゲンやセールを利用することが多い」47.5%、「インターネットで商品を購入する際はクチコミやレビュー情報を重視する」44.8%が上位に入りました。出来るだけ安く、しかも買った後で後悔したくないという気持ちが読み取れる結果になりました。

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