2017年度の新卒採用を行なう企業の新卒採用業務担当者1,000名を対象に調査 

2016年06月14日
「JOBRASS新卒」を運営するアイデムの人と仕事研究所は、2017年度の新卒採用を行なう企業の新卒採用業務担当者1,000名を対象に調査を実施しました。この度、その調査結果をまとめましたので、抜粋してお知らせします。

【調査結果】

≪内定を出す時期≫
【内定を“出し始める予定の(出し始めた)月”】
「2016年6月」14.9% 「2016年2月以前」14.2% 「2016年5月」12.6% 「2016年4月」10.7%

【内定を“最も多く出す予定の(出した)月”】
「集中的に出す月はない」17.2% 「2016年6月」14.1% 「2016年7月」10.4% 「2016年5月」8.6%

選考活動が解禁される6月より前に内定を出し始める企業は42.1%

≪現在の採用活動状況≫
「現在行なっている」62.3% 「既に終了している」11.7% 「まだ何も行なっていない」26.0%

≪終了見込み時期≫
「2016年8月末頃まで」12.5% 「2016年9月末頃まで」11.3% 「わからない」14.4%
大企業(3,000人以上)では6月末・8月末
中小企業(299名以下)では12月末・2017年3月末とする回答が多い

≪不合格者への連絡≫
通知しないことが「ある」22.4% 「ない」64.4%
3,000人以上の企業では、通知しないことが「ある」が31.8%など、従業員規模が大きくなるほど、通知しない企業の割合が増加
 
【調査結果の詳細(一部抜粋)】

≪内定を出す時期≫
【内定を“出し始める予定の(出し始めた)月”】
「2016年6月」14.9% 「2016年2月以前」14.2% 「2016年5月」12.6% 「2016年4月」10.7%

【内定を“最も多く出す予定の(出した)月”】
「集中的に出す月はない」17.2% 「2016年6月」14.1% 「2016年7月」10.4% 「2016年5月」8.6%

選考活動が解禁される6月より前に内定を出し始める企業は42.1%

企業に、2017年度の新卒採用活動において、「内定を“出し始める予定の(出し始めた)月”(以下“内定を出し始める月”)」と、「内定を“最も多く出す予定の(出した)月”(以下“内定を最も多く出す月”)」を聞いた。「内定を出し始める月」は、「未定」を除き、選考活動が解禁となる「2016年6月」が一番多く、14.9%となった。広報活動解禁前の「2016年2月以前」もほぼ同数で、14.2%であった。選考活動が解禁される6月より前に内定を出し始める企業は、合計で42.1%となった。「内定を最も多く出す月」では、「集中的に出す月はない」が17.2%で最も多かったものの、次点は「2016年6月」14.1%となった。
また、「内定を最も多く出す月」を、「内定を出し始める月」ごとに見た。選考解禁日の「2016年6月」以降に内定を出し始める企業では、「内定を最も多く出す月」が「内定を出し始める月」と同月である企業が半数を超える。「内定を最も多く出す月」は、「内定を出し始める月」の翌月には収まる傾向があり、1~2カ月の短い期間で収束させる意向が強いようだ。一方、選考解禁日前の「2016年3月」「2016年4月」「2016年5月」に内定を出し始めた企業では、その傾向は弱く、「内定を最も多く出す月」は分散している。
 
≪現在の採用活動状況≫
「現在行なっている」62.3% 「既に終了している」11.7% 「まだ何も行なっていない」26.0%

企業に、2017年度新卒採用活動の5月1日時点での状況を聞いた。広報活動やその準備も含めて「現在行なっている」と回答した企業が62.3%、「まだ何も行なっていない」と回答した企業が26.0%となった。採用活動を「現在行なっている」と回答した企業の割合 は、前回調査(2016年3月1日時点)から5.2ポイントとわずかに増加している。
従業員規模別に見ると、従業員規模が大きくなるにつれ「現在行なっている」企業の割合が増え、「299人以下」50.0%(前回調査プラス1.2ポイント)、「300~999人」65.4%(同プラス4.9ポイント)、「1,000~2,999人」73.3%(同プラス8ポイント)、「3,000人以上」74.9%(同プラス7.3ポイント)となった。前回調査と比較すると、従業員規模が大きい企業では採用活動が活発化する一方、規模が比較的小さい「299人以下」の企業では、状況はほぼ変わらないようだ。

≪終了見込み時期≫
「2016年8月末頃まで」12.5% 「2016年9月末頃まで」11.3% 「わからない」14.4%
大企業(3,000人以上)では6月末・8月末 中小企業(299名以下)では12月末・2017年3月末とする回答が多い

採用活動について、「現在行なっている」「まだ何も行なっていない」と回答した企業に、2017年度の新卒採用活動は、いつまでかかると見込んでいるかを聞いた。結果は、「2016年8月末頃まで」12.5%、「2016年9月末頃まで」11.3%、「2016年6月末頃まで」11.2%、「2016年10月末頃まで」10.6%、「わからない」14.4%となった。
従業員規模別に見ると、「99人以下」や「100~299人」の企業は、他の企業よりも「2016年12月末頃まで」「2017年3月末頃まで」などの回答が多く、年内、もしくは年度末までかかると見込んでいる傾向が強い。一方、「3,000人以上」の企業では、「6月末頃まで」や「8月末頃まで」と早めの時期の回答が目立つ。「1,000~2,999人」の企業では「9月末頃まで」の回答が比較的多く、内定が解禁される10月までに目途をつけたい様子がうかがえる。

≪不合格者への連絡≫
通知しないことが「ある」22.4% 「ない」64.4%
3,000人以上の企業では、通知しないことが「ある」が31.8%など、従業員規模が大きくなるほど、通知しない企業の割合が増加

企業に、合否の連絡において、合否結果を合格者には通知し、不合格者には通知しないことがあるかを聞いたところ、「ある」が22.4%、「ない」が64.4%となった。従業員規模別では、規模が大きくなるほど「ある」と回答する割合が増加している。合否に関わらず結果を通知している企業が多いものの、採用人数が多いと予想される大企業においては、不合格者への通知が省略される傾向にあるようだ。
 

調査結果の全体
≪2017年度 新卒採用活動状況≫
◆進捗
「現在行なっている」62.3% 「既に終了している」11.7% 「まだ何も行なっていない」26.0%

◆採用活動終了時期
【終了時期】
「2016年4月末頃まで」29.1% 「2016年3月末頃まで」15.4%
【終了見込み時期】
「2016年8月末頃まで」12.5% 「2016年9月末頃まで」11.3% 「わからない」14.4%

◆応募者数
【応募者数】
「1~49人」49.9% 「100~299人」14.4%  平均:538.3人
【WEBからのエントリー数】
「1~49人」39.2% 「100~299人」16.4%  平均:1,037.3人

◆内定
【内定を“出し始める予定の(出し始めた)月”】
「2016年6月」14.9% 「2016年2月以前」14.2% 「2016年5月」12.6% 「2016年4月」10.7%
【内定を“最も多く出す予定の(出した)月”】
「集中的に出す月はない」17.2% 「2016年6月」14.1% 「2016年7月」10.4% 「2016年5月」8.6%
選考活動が解禁される6月より前に内定を出し始める企業は42.1%
【内定者数】
「0人」43.1% 「1~4人」17.7%  平均:17.4人

◆採用活動の進捗感
「予定通り」65.3% 「予定よりも進んでいない」20.8% 「予定よりも進んでいる」13.9%

≪2017年度 新卒採用活動の採用・選考手法≫
◆応募窓口
「自社の採用ホームページ」73.1% 「就活ナビサイト」46.0% 「大学のキャリアセンター」43.8%

◆応募者をつなぎとめる工夫
「先輩社員や他の応募者との座談会」37.8% 「職場見学会」34.8%
「リクルーター面談」28.1% 「定期的な連絡」28.0%

◆採用基準を下げるか
内定者が採用予定人数に達しない場合に「採用基準を下げてでも人数を充足させる」24.4%
「採用予定人数に達しない場合でも、採用基準は下げない」53.3%

◆求める社会人基礎力
「主体性」51.4% 「実行力」40.8% 「柔軟性」25.9%

◆不合格者への連絡
合否結果を合格者には通知し、不合格者には通知しないことはあるか 「ある」22.4% 「ない」64.4%

◆売り手市場だと思うか
「思う」53.1% 「思わない」11.9% 「どちらとも言えない」35.0%

◆売り手市場だと思う理由
「説明会・選考に参加する学生が少ないから」38.4% 「母集団が集まりにくいから」37.4%

◆第二新卒を募集しているか
「募集している」46.5% 「募集していない」40.0%


【調査概要】
調査対象:2017年度の新卒採用を行なう企業の新卒採用業務担当者
調査方法:インターネット調査
調査期間:2016年5月1日~5日
有効回答:1,000名

詳しいリサーチ内容はネタ元へ
[アイデム]
 マイページ TOP