空き家市場データブック2016 

2016年06月09日
リフォーム産業新聞社が5月に発刊した「空き家市場データブック2016」において、戸建て空き家の潜在市場規模の推計を行ったところ、9兆601億円となった。空き家が社会問題化する中、貴重な住宅ストックを有効活用することが空き家率の低下につながりそうだ。

戸建て空き家の潜在市場規模を分野別にみると、最も大きいのが「中古住宅の流通(売却)」で6兆4069億円と全体の約7割を占める。次に「リフォーム」が1兆727億円の規模、その他では「建替え」9284億円、「解体・撤去」4150億円、「賃貸」2208億円、「管理委託」163億円となっている。

市場規模の推計は、平成25年住宅・土地統計調査における居住世帯のない住宅総数から建築中の住宅を引いた308万7600戸の一戸建て住宅を対象に、国土交通省「平成26年空家実態調査」の空き家所有者(調査時点)の利用意向の割合に応じて、潜在需要戸数に換算。1件当たりの平均単価を掛け合わせて潜在市場規模を算出した。そのため、空き家の建築時期や状態、立地などは考慮に入れていない。なお、建替え(アパート・ビル)、解体後に更地となった土地の売却は算出の対象外とした。また、賃貸には仲介手数料や敷金、礼金等は含めていない、賃貸と管理委託は月額の平均費用を1年に換算し潜在需要戸数に掛け合わせて算出している。

■日本の空き家の現状について
総務省「平成25年住宅・土地統計調査」によると、空き家の戸数は819.6万戸と日本の住宅総数の13.5%を占めています。その割合は右肩上がりで増えてきています。将来的な人口減少に伴う世帯数の減少により、空き家は急速に増えていくことが見込まれています。
空き家を放置しておくと、老朽化により外壁が崩落するなど物理的な危険となるだけでなく、治安や景観の悪化により周辺環境への影響が懸念されています。
こうした問題を背景とし、政府は平成27年5月に「空き家対策特別措置法」を全面施行し、空き家問題の対応に乗り出しています。

詳しいリサーチ内容はネタ元へ
[PRTIMES]
 マイページ TOP