2015年の世界の電子機器メーカーにおける半導体需要(速報) 

2016年01月28日
ガートナー速報: Samsung ElectronicsとAppleは2015年において、半導体ベンダーにとって最大の顧客としての地位を堅持し、両社が市場に占める割合は合計で17.7%に上りました。SamsungとAppleの2社を合わせた需要は、2014年に比べて8億ドル増加し、合計590億ドルもの半導体を消費しました。

2015年の世界の電子機器メーカーにおける半導体需要の上位10社の合計は1,230億ドルで、世界の半導体消費合計の36.9%を占めましたが、これは2014年の37.9%から減少しており、世界の半導体業界の減少率1.9%を下回ります。

上位10社による売り上げの減少が加速した理由の1つがHPによるエンタプライズ事業の分社化であり、これによって東芝が上位10社から脱落することになりました。2015年の東芝のデザインTAMは46億ドルだったことから、2014年の上位10社 (分社前のHP、東芝を含む) であったメーカーの2015年における需要を合計すると、デザインTAMベースで1,276億ドルとなり、世界の半導体消費合計の38.2%を占めることになります。

個人向け電子機器市場の成長は引き続き鈍化しており、半導体ベンダーにとって最大の顧客からの売り上げが減少するリスクが高まっています。多くの半導体ベンダー、特に汎用チップのベンダーはSamsungやApple、Lenovoといった限られた超大手顧客への依存度を下げ、ロングテールの小規模顧客へと販売先の多様化を図り、マスマーケティングのアプローチによって事業の成長を安定化させようとしています。

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[ガートナー ジャパン]
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