「エシカル」な製品市場に関する調査(26カ国における「エシカル」な製品市場) 

2016年05月27日
ユーロモニターインターナショナルは、昨今、企業やその製品・サービスに対して、「社会的責任」や「持続可能性」が求められるようになってきました。これを受け、このたび新たな国際市場調査指標として、「エシカル(Ethical)※1」な製品の市場規模や企業シェア・ブランドシェアを扱うデータベースを導入します。
本データベースは、26カ国※2における「エシカル」な製品※3の市場を、下記の38区分で定量化します。また、「エシカル」製品市場における、企業シェアやブランドシェアも把握することができます。

最新の調査結果は、下記の通りです

■ハラール飲食品およびヴィーガン認定飲食品は、2015年から2020年にかけて年平均5%の割合で急速に拡大していく見込み。

■ハラール飲食品市場は、イスラム教徒の増加に伴い、453億USドル(2015年)から583億USドル(2020年)に拡大する見込み。特にハラール認証を受けた肉への需要が急速に拡大している。2030年までにイスラム教徒は世界の全人口の26%にまで増えることが予想される。

■ヴィーガン認定飲食品市場は2020年にかけて、中国で年平均17.2%、アラブ首長国連邦で年平均10.6%、オーストラリアで年平均9.6%の勢いで拡大していく見込み。

■エシカルな飲食品市場が最も大きい国は、アメリカ。次いで、日本、中国(2015年)。

■アメリカは世界で最も大きなコーシャー(Kosher)※4認証飲食品市場で、イスラエルの約18倍の規模。

■「動物愛護」を謳った飲食品市場は、イギリスが突出して大きく、301億USドル。2位のアメリカの6倍近くの規模。

■ブラジルでは、エシカルな表示・認証を持った飲食品は、飲食品全体の46%を占める。その中でも特に、リサイクルや森林保護を謳った製品が占める割合が大きい。ドイツでは、同比率が40%で、その中でも特に、リサイクルや人口保存料・人工香料不使用を謳った製品が占める割合が大きい。

■ハラール認証を受けた加工食品市場は、中国において167億USドル。これはインドネシアの同市場よりも44億USドル大きい。


※1 動物や自然環境、人や社会に配慮するなど、倫理・道徳を重視した活動を指す。
※2  中国、香港、インドネシア、日本、フィリピン、シンガポール、韓国、台湾、オーストラリア、ポーランド、ブラジル、メキシコ、イスラエル、アラブ首長国連邦、カナダ、アメリカ、ベルギー、デンマーク、フィンランド、フランス、ドイツ、イタリア、オランダ、スペイン、スウェーデン、イギリス(順不同)
※3  2016年5月現在は、加工食品・ソフトドリンク・ホットドリンクにおける336の製品・カテゴリーをカバー。
※4  ユダヤ教で定める食べ物に関する規定。

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[PRTIMES]
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