認知症に関する調査(20代~60代男女対象) 

2016年05月24日
公文教育研究会は、20代~60代の男女1,000 人を対象に、「認知症」に関する調査を実施しました。この調査は、一般消費者における「老後」や「認知症」への意識や実態の把握を目的に行ったものです。

【データから見えたトピックス】

=老後について「希望する老後&老後の不安」=
希望する老後のトップ3は「経済的余裕」「プライベート重視」「健康」。「夫婦円満」も高率に。
老後の不安の内容のトップ3は「経済的不安」「病気への不安」「体力への不安」。認知症関連の不安は全体では5番目。

=認知症について=
①「認知症」のイメージは「介護が難しい」「迷惑をかける」病気
② 認知症への不安。不安の内容は「家族に身体的・精神的な負担をかけてしまう」がトップに。「認知症に向き合う自信がない」も6割。
③ 認知症発症時に受けたいサポートのトップは「高齢者介護施設」。
④ 認知症の予防法として関心があるのは「脳トレ」「毎日の運動」「読み書き・計算の学習」
⑤「知っている療法」と「受けたい/受けさせたい療法」、共通点は「身近さ」「取り組みやすさ」

【調査結果】

=老後について 「希望する老後&老後の不安」=

今回の調査で「希望する老後」を聞いたところ、「お金に余裕を持って過ごしたい」(96.3%)がトップでした。続いて「プライベートな時間を大切にしたい」(95.6%) 「いつまでも健康でいたい」(95.1%)となりました。その他、9割を超えた回答には「家族に迷惑をかけたくない」「夫婦円満で過ごしたい」「家族や子どもに頼らなくても済むようにしたい」なども挙げられ、回答には老後は周囲に負担をかけたくないという意識が現れているようです。
 また老後の不安要素としては「経済的不安」「病気への不安」「体力への不安」が挙げられた中、本調査のテーマでもある「認知症」への不安も5番目に挙げられました。
「認知症」関しては、特に女性の40代以上から不安が高まる傾向があります。

=認知症について=

①「認知症」のイメージは「介護が難しい」「迷惑をかける」病気
「認知症」のイメージをお聞きしたところ、「自分はなりたくない」(61.1%)を筆頭に、「介護が難しい」(57.1%) 「迷惑をかける」(56.9%)「家族になってほしくない」(55.3%) 「たいへんな」(47.5%)が上位に入りました。
また、認知症に関心を持ったきっかけは「ニュースなどで認知症の方の事故など見聞きして」(43.3%)「TV番組などドキュメンタリーで見たから」(36.6%)がきっかけとなっていることが多いようです。
(グラフ:あなたは「認知症」にどのようなイメージや印象をお持ちですか?)

② 認知症への不安の内容は「家族に身体的・精神的な負担をかけてしまう」がトップ
自分自身が「認知症」になったとき、不安に感じることを聞いたところ、「家族に身体的・精神的な負担をかけてしまう(62.8%)」がトップとなりました。以下半数以上の方が「人の世話を受けないと生活ができない」(59.0%)、「日常生活を送れなくなる」(56.5%) 「身内のことを忘れてしまう(50.5%)」と答えています。そして「地域や周辺の人に迷惑をかける」(38.5%) 「人間としての尊厳を失ってしまう」(37.7%) 「同居者や家族との関係が悪くなる」(34.3%)と家族・身内に関わる項目、人の尊厳に関する答えが続いています。
特筆すべき点として、理想の老後では圧倒的多数が「お金に余裕を持って過ごしたい」と希望しているものの、認知症に対する不安においては経済面の不安は5番目にとどまることから、金銭的な不安よりも家族に身体的・精神的負担をかけてしまうことの方が不安材料になっていることがわかりました。
そして6割の人が自分自身が認知症を発症することに関して「向き合う自信がない」と感じており、配偶者の父母の認知症に向き合う自信がないとの答えも同様に6割を超えています。
(グラフ:認知症になった時の具体的な不安)

③ 認知症発症時に受けたいサポートは「高齢者介護施設」
認知症発症時に受けたいサポートのトップは「高齢者介護施設」、続いて「高齢者サービスのある住宅」となりました。①のとおり認知症のイメージには「介護が難しい」「迷惑をかける」が上位に入っていることから、発症時には外部サポートを望む傾向がより強くなることが推測できます。
(グラフ:認知症になった際に希望するサポート)

④ 認知症の予防方法として関心があるのは「脳トレ」「毎日の運動」「読み書き・計算の学習」
認知症予防の想定開始時期は「ある一定の年齢に達したら」が最も多く、その年齢は60代以上を想定されている方が多いことがわかりました。
実際に関心のある予防法としては「脳トレ」「1日30分以上の運動」「読み書き・計算の練習」がトップ3となりました。

⑤「認知症」各療法、「知っている療法」と「受けたい/受けさせたい療法」。共通点は「身近さ」「取り組みやすさ」
認知症の療法として最も知られていた療法は「薬物療法」、次いで「生活習慣改善療法」、「学習療法」でした。
そして実際に受けたい療法は自分自身・配偶者では「学習療法」が最も高率となり、「音楽療法」、「生活習慣改善療法」などが続きます。
高率となった学習療法に関する自由回答では、「簡単な計算などで脳を活性化できるのが魅力的」、「自分のペースで出来るから」、「簡単なトレーニング感で予防ができるのであれば体験してみたいと思うから」などの回答が寄せられ、効果への期待感や、手軽に出来そう、などのイメージが持たれていることもわかりました。
また、各療法それぞれが特徴的なイメージ形成をしていることもわかりました。「身近」で「取り組みやすい」というイメージを持つ療法が結果的に「受けたい/受けさせたい」療法として挙げられたようです。
一方で認知度がもっとも高かった「薬物療法」に関しては身近さ・取り組みやすさのイメージは低く、「怖い」(13.5%) 「お金がかかる」(40.8%)は他の療法と比較して突出する結果となりました。

*アンケート回答者には事前に各種療法(薬物療法・生活習慣改善法・回想療法・音楽療法・芸術療法・学習療法)についての説明を提示しています。
*学習療法(R)…音読と計算を中心とする教材を用いた学習を、学習者と支援者がコミュニケーションをとりながら行うことにより、学習者の認知機能やコミュニケーション機能、身辺自立機能などの前頭前野機能の維持・改善を図る療法。 (※「学習療法(R)」は、東北大学・川島隆太教授と株式会社公文教育研究会の登録商標です。)


【調査概要】
調査名:認知症に関する調査
調査方法:インターネット調査
対象:20代~60代の男女1000名(均等割り付け)
実施期間:2016年3月16 日~3月 18 日
サンプル数:1000人

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