「SNSと職場コミュニケーション」実態調査 

2016年05月25日
オウチーノ総研は、首都圏在住で就労中の20歳~39歳860名を対象に、「『SNS』に関するアンケート調査」を行った。

はじめに「SNSで職場の人と繋がっていますか?」と聞いた。結果LINEで繋がっている人は61.3%、Twitterで繋がっている人は20.5%、Facebookで繋がっている人は37.6%、Instagramで繋がっている人が17.7%だった。次に「職場の人とSNSで繋がることについて、どう思いますか?」という質問をした。結果、「社長や役員」と繋がることに肯定的な人が26.6%、「上司」は36.4%、「同期」は65.5%、「部下」は55.5%だった。最後に「実際に仕事関係の人にされた経験があること」を聞いたところ、17.6%が「ソーシャルメディア・ハラスメント」的行為を受けた経験があることが分かった。

【調査結果】

3人に1人が、上司とLINEで友だち!

はじめに「SNSで職場の人と繋がっていますか?」と聞いた。結果LINEで繋がっている人は61.3%、Twitterで繋がっている人は20.5%、Facebookで繋がっている人は37.6%、Instagramで繋がっている人が17.7%だった。詳しく見てみると、LINEで「社長や役員」と繋がっている人が14.1%、「上司」が32.4%、「同期」が45.9%、「部下」が24.4%、「誰とも繋がっていない」が17.2%、「登録していない」が21.5%。Twitterの場合、「社長や役員」が5.3%、「上司」が5.3%、「同期」が11.6%、「部下」が7.6%、「誰とも繋がっていない」が38.4%、「登録していない」が41.1%。「Facebook」の場合、「社長や役員」が9.3%、「上司」が15.3%、「同期」が26.5%、「部下」が12.4%、「誰とも繋がっていない」が26.8%、「登録していない」が35.6%。Instagramの場合、「社長や役員」が3.8%、「上司」が5.8%、「同期」が10.6%、「部下」が5.0%、「誰とも繋がっていない」が25.2%、「登録していない」が57.1%だった。3人に1人は、上司とLINEで繋がっていることが分かった。特に20代は43.0%にのぼった。SNSを通して、上司・部下の距離は非常に近いものになっているようだ。一方、匿名性の高いTwitterは、同期ですら1割にとどまった。
また、いずれかのSNSに登録している人のうち78.1%が、SNSで職場の人と繋がっているという結果だった。

63.6%が「上司とSNSで繋がりたくない」!

次にいずれかのSNSに登録している人を対象に、「職場の人とSNSで繋がることについて、どう思いますか?」という質問をした。結果、「社長や役員」と「自らすすんで繋がりたいと思う」という人が8.3%、「繋がるのは嫌でなない」が18.3%、「できれば繋がりたくない」が33.4%、「絶対に繋がりたくない」が40.0%だった。「上司」とは「自らすすんで繋がりたいと思う」という人が7.9%、「繋がるのは嫌でなない」が28.5%、「できれば繋がりたくない」が34.6%、「絶対に繋がりたくない」が29.0%。「同期」とは「自らすすんで繋がりたいと思う」という人が20.1%、「繋がるのは嫌でなない」が45.4%、「できれば繋がりたくない」が19.8%、「絶対に繋がりたくない」が14.7%。「部下」とは「自らすすんで繋がりたいと思う」という人が13.0%、「繋がるのは嫌でなない」が42.5%、「できれば繋がりたくない」が24.9%、「絶対に繋がりたくない」が19.6%だった。「社長や役員」と繋がりたくないと回答した人は73.4%、「上司」は63.6%だった。

若手社会人の4人に1人が、SNSで仕事関係の人を検索したことがある!

次に「職場の人や取引相手など、仕事で関わりのある人をSNSで検索したことはありますか?」と聞いたところ、「検索したことがある」という人は25.6%だった。若手社会人の4人に1人が、SNSで仕事関係の人を検索したことがあるようだ。
詳しく見ると、「社長や役員」を検索したことがあるという人は13.7%、「上司」は9.4%、「同期」は10.7%、「部下」は5.3%、「取引相手など、仕事上関わりのある他社の人」は8.7%、「検索したことはない」という人は74.4%だった。また、年代別に見ると、「検索したことがある」という20代は33.1%、30代は16.5%と、20歳は3人に1人が仕事関係の人をSNSで検索しているようだ。自分のSNSは見られても大丈夫か、もしくは見られないようになっているか、今一度チェックしてみた方が良いかもしれない。
「検索したことがある」と回答した人に理由を聞いた。最も多かったのが「プライベートを見てみたかったから」という理由で、具体的には「普段どんなことをしているのか気になったから」(28歳/男性)や「趣味やプライベートに興味があったから」(24歳/女性)などが挙がった。次いで「どのような人か気になったから」という声が多く、例えば「人となりを知るためにどのようなことを投稿しているか見てみたかったから」(30歳/女性)や「取引相手がどういう人物かを調べたかったから」(36歳/男性)などが聞かれた。また、「同期」や「部下」の場合は「繋がるため、連絡をとるため」という理由も多く、「プライベートでも連絡を取ったり、遊んだりしたいから」(26歳/男性)や「しばらく連絡を取っていない同期が、今どうしているのか気になったから」(36歳/男性)、「友だちになりたかったから」(28歳/女性)などが具体的に挙がった。
一方、「検索したことはない」という人に理由を聞いたところ「興味がない」が最も多く挙がった。具体的には「個人情報に興味はないから」(39歳/男性)や「それほど関心がないから」(26歳/女性)などが聞かれた。次いで「繋がりたくないから」という理由が多く、例えば「検索してまで繋がりたくはないから」(27歳/女性)や「自分のアカウントを知られたくないから」(21歳/男性)などの理由が挙がった。他には「仕事とプライベートは分けたいから」という理由も多く、具体的には「SNSはプライベートなので仕事を絡めたくない」(37歳/男性)や「プライベートは、知りたくも知らせたくもないから」(20歳/女性)などが挙がった。

17.6%が「ソーシャルメディア・ハラスメント」的行為をされた経験アリ!

最後に「実際に仕事関係の人にされた経験があること」を聞いた。「フォローや友だち申請などを強要された」という人が9.7%、「SNSの投稿内容のことを職場などで話題にされた」という人が7.1%、「『イイね!』やコメントなど、投稿に対する反応を求められた」という人が5.3%、「自分の投稿を逐一チェックされ、そのたびに『イイね!』やコメントなどの反応をされた」という人が4.7%、「SNSの友だちやフォロワーのことを、職場などで話題にされた」という人が2.8%、「特にない」と回答した人は82.4%だった。17.6%が「ソーシャルメディア・ハラスメント」の例に多く挙げられる行為を受けた経験があることが分かった。また、年代別に見ると、20代は22.7%が「経験あり」と回答した。
さらに、その時どう感じたかを聞いた。結果、「好きな上司なので嬉しかった」(27歳/女性)や「話題が増えて良かった」(28歳/男性)など好意的な声が挙がる一方で、「自分の人間関係を探られているようで嫌だった」(29歳/男性)や「上司でなければ関係を切っていた」(23歳/男性)、「面倒に感じた」(24歳/女性)など、嫌悪的な声はその倍以上挙がった。


【調査概要】
有効回答:首都圏(東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県)在住で就労中の20歳~39歳 860名
調査方法:インターネットによるアンケート調査
調査期間:2016年5月13日(金)~5月16日(月)

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[オウチーノ総研]
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