主要国におけるモバイル・インターネットの市場規模調査 

2015年03月09日
経営コンサルティングファームのボストン コンサルティング グループ(以下、BCG)は、主要13カ国においてモバイル・インターネットは既に6,820億ドル(約81兆円)の市場を生みだしており、2017年の市場規模は1.6兆ドル(約183兆円)、日本では2013年の830億ドル(約9.8兆円)から2017年には1,150億ドル(約13.6兆円)に達すると予測されると発表しました。BCGがGoogle社の依頼を受け実施したこの調査ではまた、消費者の生活にモバイル・インターネットがどれほど深く浸透しているか分析を行い、消費者がモバイル・インターネットに対して感じる価値と、実際に支払っている費用の差である「消費者余剰」が主要13カ国の合計で年間3.5兆ドル(約416兆円)に上ると推計しました。

世界経済を牽引する原動力、モバイル・インターネット
モバイル・インターネット市場は主要13カ国において既に6,820億ドル(約80.8兆円)に上り、さらに今後は年平均成長率23%で拡大を続け(13カ国の平均)、2017年には1.6兆ドル(約183.2兆円)規模に達すると予想されます(図表1)。この推計では、アプリ、コンテンツ、サービスの売上、プラットフォーム、デバイス関連売上と、インターネットアクセス、さらにネットワーク/インフラに消費者が支払った費用の合計を市場規模と見ています。

スマートフォンの普及率が高い日本においても、モバイル・インターネット市場は年平均成長率8%での成長が期待され、2017年の市場規模は1,150億ドル(約13.6兆円)となると予想されます。新興国では特に高い成長率が見込まれ、調査国中ではインド(39%)、ブラジル(29%)、次いで中国(27%)の成長率が最も高いと予想されます。

モバイル・インターネットをめぐる「消費者余剰」は主要13カ国で3.5兆ドル(約416兆円)
消費者がモバイル・インターネットに対して感じる価値と、実際に支払っている費用の差である「消費者余剰」は主要13カ国の合計で年間3.5兆ドル(約416兆円)に上ると推計されました(図表2)。モバイル・インターネットと引き換えなら、新聞や本などの他メディアや、ファストフードやチョコレート、お酒、コーヒーを1週間我慢すると答えた消費者の割合は6割を超え、モバイル・インターネットが既に消費者の生活に不可欠なものとなっていることが分かります。


【調査概要】
調査対象は、アメリカ、カナダ、フランス、ドイツ、スペイン、イギリス、イタリア、インド、日本、韓国、オーストラリア、ブラジル、中国の13カ国。13カ国で世界のGDPの70%を占める。消費者調査は各国約1,000人のスマートフォン及びタブレットユーザーを対象に行ったアンケート調査による。調査はすべてドルベース、日本円表記は1ドル=118.5円で換算。

詳しいリサーチ内容はネタ元へ
リンク先リサーチPDF
[ボストン コンサルティング グループ]
 マイページ TOP