2015年版グローバルウェルス・レポート 

2015年06月16日
経営コンサルティングファームのボストン コンサルティング グループ(以下、BCG)は2015年版グローバルウェルス・レポートを発表しました。

世界の家計金融資産は前年比約12%増の164兆ドル、日本では前年比2.5%増の14.3兆ドル
2014年の世界の家計金融資産は、前年比約12%増の164兆ドル、日本の家計金融資産は前年比2.5%増の14.3兆ドルと試算されました。地域ごとの家計金融資産規模では、日本以外のアジア・太平洋地域が前年比29.4%増の47.3兆ドルと大きな成長を記録し、地域別家計金融資産規模で調査開始以来初めて西欧地域を上回りました。日本以外のアジア・太平洋地域では、2016年には家計金融資産規模が57兆ドルに達すると予測しており、北米地域(2016年の推計家計金融資産56兆ドル)を抜いて最も家計金融資産の規模が大きい地域となると試算しています。新興経済地域では東欧地域の18.8%増を筆頭に、中南米地域や中東地域でも10%前後の成長が見られました。先進経済地域では、西欧地域が6.6%増、北米や日本でも着実な拡大を見せました(図表)。

日本の富裕世帯数は約110万世帯、国別富裕世帯数では中国に次ぐ3位
100万ドル以上の家計金融資産を保有する富裕世帯の数は、2014年には全世界で約1,700万世帯に達し、2013年から約200万世帯増加したと推計されます。国別富裕世帯数では、アメリカが首位(約690万世帯)、次いで中国(約360万世帯)、日本は約110万世帯で3位となりました。富裕層世帯の割合はスイス(13.5%)が最も高く、バーレーン(12.3%)、カタール(11.6%)がそれに続きます。家計金融資産が1億ドルを超える超富裕世帯が保有する金融資産は全世界で11%増加して10兆ドルに達し、世界の家計金融資産の6%を占めると推計されています。超富裕世帯数ではアメリカ(5,201世帯)、中国(1,037世帯)、イギリス(1,019世帯)が、超富裕世帯の割合では香港(10万世帯当たり15.3世帯)、シンガポール(同14.3世帯)、オーストリア(同12.0世帯)が上位を占めました。


■BCGグローバルウェルス・レポートについて
BCGでは、家計金融資産の規模、富裕世帯数推計、オフショア資産(税負担軽減などを目的に海外の金融機関に預けられた資産)の規模、プライベートバンキング業務の動向などの分析をまとめたレポートを毎年発表しており、今回が15回目の調査となります。
調査レポート: 「Global Wealth 2015: Winning the Growth Game」

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[ボストン コンサルティング グループ]
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