歯磨き粉に関する意識調査 

2016年05月10日
プラネットは、日用品にまつわるトピックスをお届けする『Fromプラネット』の第37号として、歯磨き粉に関する意識調査の結果をご紹介します。

出典:インターワイヤード株式会社が運営するネットリサーチ『DIMSDRIVE』実施のアンケート「歯磨き粉」。
調査期間:2016年4月6日~4月22日、DIMSDRIVEモニター3,801人が回答。

【調査結果】

■一日の歯磨き回数…“2回以上”が7割超、“3回以上”は4人に1人

 口内の健康は、全身の健康につながるとも言われ、注目されています。歯と口の健康を守るために多くの人が使っているのが、歯磨き粉(ハミガキ)。そこで、今回は歯磨き粉について調査し、日常の歯磨きの実態や、歯磨き粉を選ぶポイントなどについてまとめました。
 初めに、一日に何回歯を磨いているかを聞きました。結果は、「2回」が最も多く47.6%。次いで「1回」が25.9%、「3回」が20.9%の順でした。“2回以上”と“3回以上”でそれぞれ合計すると、“2回以上”が72.3%と7割以上を占め、“3回以上”磨いている人は24.7%と、4人に1人程度でした。
 男女別に見ると、男性では“3回以上”が19.5%と2割を切っていますが、女性では33.1%と3割を超えています。さらに性年代別では、“3回以上”は、女性の20代で41.6%と最も高くなりました。男性に比べ、女性のほうが歯磨き頻度が多く、歯の健康に対する意識が高いと言えそうです。
 とはいえ、その20代女性でも、“3回以上”は全体の4割強でしかありません。歯磨きは一日3回の食事の後に行うのがよいと言われますが、現実には、毎食後歯を磨くのは難しいのが実情のようです。
 そこで、ふだんいつ歯を磨いているかを調べました。1位は「就寝前」で62.4%、2位が「朝食後」の56.4%。以下、「起床後」30.9%、「夕食後」27.7%、「昼食後」25.9%と続きました。就寝中は口の中の細菌が増えやすく、「寝る前に歯を磨きなさい」と子どものころ言われて育った人も多いはず。「就寝前」に磨いている人が多いのは、望ましい傾向と言えそうです。また、「朝食後」には、出かける前のエチケットとして磨く人が多いのかもしれませんね。一方、「昼食後」「夕食後」に歯を磨いている人は、「朝食後」に磨いている人の半分程度。毎食後磨くという理想からすると、心もとない結果となりました。
(参考:「正しい歯の磨き方」歯の健康基礎知識|ライオン株式会社(クリニカブランドサイト)

■約半数の人が「夕食後」の歯磨きに“5分以上”かけている

 次に、歯磨きにどのくらい時間をかけているかを調べました。最も長く歯を磨いている時間帯はいつかを聞くと、「就寝前」が52.1%とトップで、半数を超えていました。いつ歯磨きするかを聞いた前の調査でも「就寝前」が1位でしたが、歯磨き時間についても、同様の結果になりました。
 さらに、歯磨き時間の長さについて調べると、「起床後」「朝食後」「昼食後」の歯磨きに“5分以上”かけている人はそれぞれ3割前後。これに対して、「夕食後」と「就寝前」に“5分以上”かけている人は多く、それぞれ半数前後に上りました。朝や日中は何かと慌ただしくて歯磨きに時間をかけられないけれど、比較的自由に過ごせる夜には、時間をかけて、丁寧に歯磨きしている人が多いことがうかがえました。

■歯磨き粉に期待すること…加齢とともに「虫歯予防」から「歯周病予防」へ

 今度は、歯磨き粉に期待する効果について尋ねました。当然と言えば当然ながら、1位はやはり「虫歯予防」で、80.3%でした。次いで「歯周病予防」「口臭予防」がほぼ同数で、約6割に上りました。
 年代別に見ると、「虫歯予防」に期待する人は、「30代」が最も多く9割超。「虫歯予防」は「50代」まで一貫して高く、8割を超えています。ところが、「60代」「70代以上」では、それぞれ69.6%、64.5%で、7割以下になりました。
 反面、年代とともに高くなっているのが「歯周病予防」。「40代」で53.3%なのが、「50代」では66.6%と10%以上も高くなり、「70代以上」では71.5%に。同じ年代の「虫歯予防」を7%上回っています。
 「60代」「70代以上」の高齢層では、「歯槽膿漏予防」も他の年代に比べて高く、4割を超えています。加齢に伴い、歯の健康についての関心が「虫歯」から「歯周病」や「歯槽膿漏」などへと広がり、歯磨き粉に期待する効果も変化、拡大していくことがわかります。

■歯磨き粉選びでは、「価格」だけでなく「効果」「配合成分」も重視

 歯磨き粉について、選ぶ際に重視する点は何かを聞いてみました。1位は「価格」56.4%で過半数。2位「効果」40.3%、3位「配合成分(合計)」38.3%と続きました。購入にあたってはやはり価格がいちばん気になるけれど、どんな効果があるか、どんな成分が入っているかについても、価格に次いで注目されていることがわかります。
 具体的な配合成分のなかで最も重視されていたのは、「フッ素入り」29.7%。最近は「キシリトール」「酵素」「塩」など、さまざまな配合成分の効果をうたった歯磨き粉が出ていますが、虫歯予防に効果があると言われている「フッ素」がよく認知されているようです。

■歯磨き粉1個にかける金額…「500円以上」が5人に1人

 歯磨き粉を選ぶ際、最も重視するのは「価格」だとわかりました。ここでさらに、歯磨き粉1個につき、いくらぐらいかけているのかを調べてみました。
 最も多かったのは「200円~300円未満」27.1%。次いで、「~200円未満」25.8%、「300円~500円未満」21.9%という結果になり、“300円未満”を合計すると、52.9%と過半数を占めました。
 一方、“500円以上”の数値を合計すると、20.9%。5人に1人は、歯磨き粉1個あたりに、けっして安くない“500円以上”をかけていることがわかります。歯磨き粉選びの際、「価格」に次いで「効果」や「配合成分」が重視されていたことも考えると、ただ安ければいいというわけではなく、“手頃な価格で効果も期待できるもの”、あるいは、“期待できる効果に見合った価格のもの”が求められているのかもしれません。
 また年代別に見ると、「30代」「40代」では、“300円未満”が6割以上と多数を占めていますが、「60代」「70代以上」になると、“300円以上”が5割を超えていました。一つ前の調査で、年齢が高くなるにつれて、歯磨き粉に期待する効果が変わっていく傾向が見られましたが、加齢とともに、虫歯以外にも歯の健康への関心が高まり、値段が高くても高機能のものを購入する人が増えていることが考えられます。多少高くても、効果が期待できそうならお金をかけてもよい、という心理がうかがえそうです。

■売れ筋は手頃な価格のもの…でも、高機能・高価格のものも支持されている

 それでは、実際にどんな歯磨き粉が売れているのか、ランキングを見てみましょう。1位から10位までのうちのほとんどは、主に虫歯を防ぐ効果をうたった手頃な価格帯のものになりました。
 一方、11位以下に注目すると、虫歯だけでなく、歯周病などへの効果を特にうたったアイテムが目立ってきます。12位や16位、18位など、多少値段が高くても、高機能のアイテムがランクインしていることがわかります。
 これまでの調査から、歯磨き粉選びにおいては、「価格」以外に、「効果」「配合成分」にも関心が高く、効果があるなら多少高くても購入する傾向がうかがえました。こうした傾向が、実際の売れ筋にも表れているようです。虫歯から歯周病へ、歯の健康に対する関心の高まりとともに、歯磨き粉の虫歯以外の薬用効果がますます注目されていきそうですね。

(注)カスタマー・コミュニケーションズ株式会社が構築・運用する購買行動全国パネルデータ「TRUE DATA」を使用。全国ドラッグストア600万人、食品スーパー250万人の購買履歴および個人を特定しない性別・年齢等の消費者属性情報を市場インデックスデータに加工、提供。ドラッグストアでの歯磨きカテゴリにおける2015年12月から2016年2月までの購入個数順位を表示。

■「ダイエット」や「二日酔い防止」…意外な場面に歯磨き効果あり?

《歯磨き・歯磨き粉にまつわるエピソードや思い出》
● チューブ入りの洗顔料と間違えて、歯磨き粉で洗顔した。ミントのせいでけっこう爽快。
● 間違えて、洗顔フォームで歯を磨いた。あまりのまずさに思わず吐いた。
● 子どもの頃、バナナ味やイチゴ味の歯磨き粉をひそかに食べていた。
● ダイエット中、どうしても何か食べたくなったとき、歯を磨いて我慢した(「せっかく歯を磨いたから食べるのがもったいない」と思うことで、我慢するように…)。
● 飲み過ぎたとき、寝る前に歯と舌を丁寧に磨くと、二日酔い防止になる。
● 食後以外にも、眠いときや気分転換したいときに歯磨きします。頭がスキッとしてやる気がわいてきます。

 歯磨きと歯磨き粉にまつわるエピソードや思い出を聞きました。意外に多かったのが、「洗顔料と歯磨き粉を間違えた」という“苦い”体験談。一方、子ども用のフルーツ味の歯磨き粉にまつわる思い出には、共感する人も多いのでは。口腔ケア以外に、「ダイエット」「二日酔い防止」など、いろんなシーンで使われていることもわかりました。何の目的にせよ、歯磨き習慣につながるなら喜ばしいことなのかも…。高機能のものが増えている歯磨き粉を、歯と口の健康のために積極的に活用したいものです。

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