30 歳未満の学生・社会人の部屋探しに関する調査 

2016年02月22日
アットホームは、全国で一人暮らしをしている、18~29 歳の学生・社会人男女 2,038 名を対象に、現在住んでいる部屋を探した際のプロセスやマインドの変化について、アンケート調査を実施いたしました。

【主な調査結果】

◆平均家賃は学生 4.6 万円、社会人 5.5 万円。いずれも当初の予算を守って物件選び。

◆収入の平均は、学生は 4 万 6 千円、社会人は 20 万 1 千円。
社会人は学生よりも食費や交際費で出費がかさむ。

◆家賃以外に重視した点は、学生 1 位「通勤・通学時間」、社会人 1 位「間取り・広さ」。
学生女性は「セキュリティー」、社会人女性は多くの項目を重視。

◆妥協することのトップは「築年数」。2 位は、学生「間取り・広さ」、社会人「セキュリティー」。
女性は重視することが多い反面、妥協も多い。

◆重視した設備は「独立したバス・トイレ」がダントツだが、男性は半数以下にとどまる。
社会人女性はさまざまな設備を重視し、「駐車場」も 2 割超。

◆妥協した設備は、学生「防音」、社会人「追い焚き機能付バス」。

◆探し始めから契約までの日数、学生は「1 日」が最多。学生男性は 2 割にのぼる。
社会人は「1 カ月くらい」が最多で、特に社会人女性は長期化傾向。

◆部屋探しの方法、社会人では PC よりもスマホがメインに。
社会人女性の 8 割以上がスマホで部屋探し。

◆不動産会社との連絡ツール「LINE などのメッセンジャーサービス」も使いたい人 4 割。
「カスタマイズ賃貸」や「ウェブ内見」も半数以上が興味あり。

【調査結果】

■間取りは半数近くが「1K」。社会人男性は広めの物件を選ぶ傾向。

現在のお部屋の間取りを聞いたところ、学生、社会人ともに「1K」が半数近くを占めました。また、2 位もともに「ワンルーム」ですが、学生 34.6%に対し、社会人は 18.5%と 2 倍近い差が見られ、社会人は比較的広い間取りの割合が多くなっています。特に社会人男性は、1LDK 以上の割合を合計すると 29.3%と 3 割近くにのぼっており、広めの物件を選ぶ傾向があるようです。

■平均家賃は学生 4.6 万円、社会人 5.5 万円。いずれも当初の予算を守って物件選び。

現在の家賃を聞いたところ、学生は平均 4.6 万円、社会人は平均 5.5 万円と、社会人の方が 1 万円程高い結果となりました。
また男女別に見てみると、学生、社会人ともに男性より女性の方が家賃が高くなっています。
当初の予算については、学生、社会人ともに現在の家賃とほぼ変わらず、予算を守って物件を選んでいる様子がうかがえます。
初期費用についても、学生よりも社会人、男性よりも女性の方が平均額が高い結果となりました。

■収入の平均は、学生は 4 万 6 千円、社会人は 20 万 1 千円。
社会人は学生よりも食費や交際費で出費がかさむ。


収入や生活費などの支出を聞いたところ、収入の平均は、学生は 4 万 6 千円、社会人は 20 万 1 千円でした。学生は、さらに平均 4 万 5 千円の仕送りで生計をたてているようです。
生活費では、どの項目でも社会人が学生を上回っており、特に食費で 4 千円以上、交際費で 6 千円以上多くお金を使っている様子がうかがえます。

■最寄り駅までの徒歩所要時間は、学生「20 分超」、社会人「10 分以内」が最多。
 社会人男性は駅近を好む傾向。


現在の部屋から最寄り駅までの徒歩での所要時間は、学生は「20分超」、社会人は「10分以内」が最多でした。学生は駅よりも学校の近くに住むケースが少なくないことが要因と考えられます。男女別に見てみると、社会人男性は「5 分以内」が 19.3%、「10 分以内」が 31.5%で、10 分以内を合計すると約 6 割にのぼり、駅近の物件を好む様子がうかがえます。一方、学生女性は「20 分超」が 26.6%にものぼりました。

■築年数は「10 年以内」が最多、次いで「15 年以内」。社会人の方が築浅傾向。

入居時の築年数は、学生、社会人ともに、「10 年以内」が最多で、次いで多かったのは「15 年以内」でした。学生よりも社会人の方が「新築」「3 年以内」の割合が多くなっており、比較的築浅を選ぶ傾向があるようです。

■家賃以外で重視した点は、学生 1 位「通勤・通学時間」、社会人 1 位「間取り・広さ」。
 学生女性は「セキュリティー」、社会人女性は多くの項目を重視。


現在の部屋を探す際に、家賃以外で最初から最後まで重視したことは、学生、社会人ともに上位 2 項目は同じですが、学生のトップは「通勤・通学時間」で 52.0%、社会人のトップは「間取り・広さ」で 46.6%でした。いずれも多くの項目で男性よりも女性の方が大きく上回っています。なかでも、学生女性は「通勤・通学時間」と「セキュリティー」を特に重視しており、社会人女性は「階数」「築年数」「交通アクセスが良い」「最寄り駅から近い」などの項目で他の属性よりも割合が多く、さまざまなことを重視しているようです。

■妥協することのトップは「築年数」。2 位は、学生「間取り・広さ」、社会人「セキュリティー」。
 女性は重視することが多い反面、妥協も多い。


部屋探しの際に妥協したものについては、学生、社会人ともに「築年数」がトップで、3 割近くにのぼりました。次いで学生は「間取り・広さ」が 22.3%、社会人は「セキュリティー」が 20.5%と続いています。男女別に見てみると、学生男性は「日当たり・風通し」、学生女性は「間取り・広さ」、社会人男性は「階数」、社会人女性は「最寄り駅から近い」と「築年数」の割合が多く、それぞれさまざまなものを妥協しています。また、いずれも多くの項目で男性より女性の方が上回っており、女性は重視することが多い反面、妥協もせざるを得ない様子がうかがえます。
「特にない」は 2 割前後にとどまっており、大半の人は何かしらを妥協していますが、社会人男性は「特にない」が 27.6%で最も多く、比較的妥協せずに探しているようです。

■重視した設備は「独立したバス・トイレ」がダントツだが、男性は半数以下にとどまる。
 社会人女性はさまざまな設備を重視し、「駐車場」も 2 割超。


重視した設備は、学生、社会人ともに「独立したバス・トイレ」がダントツで、次いで「フローリング」「収納スペースが広い」が続いています。一方で男女別にみると、男性は女性よりも重視した設備が少なく、「独立したバス・トイレ」でも半数以下にとどまる結果となりました。社会人女性は特にさまざまな設備を重視しており、「フローリング」「独立洗面台」「収納スペースが広い」「2口以上のコンロ」でも 3 割を超え、「駐車場」についてもどの属性よりも割合が多くなっています。

■妥協した設備は、学生「防音」、社会人「追い焚き機能付バス」。

妥協した設備は、学生のトップは「防音」で 22.7%、社会人のトップは「追い焚き機能付バス」で 19.5%でした。男女別に見てみると、学生男性は「防音」がどの属性よりも多く 4 人に 1 人は妥協、学生女性は「2 口以上のコンロ」「独立洗面台」など女性が特に充実させたい設備も妥協しているようです。また、社会人女性は「収納スペースが広い」の割合も多くなっています。前項の「妥協したこと」と同じく、社会人男性は「特にない」が最も多く 4 割以上にのぼっており、設備についても妥協はしていない様子がうかがえます。

■探し始めから契約までの日数、学生は「1 日」が最多。学生男性は 2 割にのぼる。
社会人は「1 カ月くらい」が最多で、特に社会人女性は長期化傾向。


部屋を探し始めてから契約までにかかった日数は、学生は「1 日」が最も多く、特に学生男性では 2 割にのぼり、スピーディーな部屋探しを行っていることがわかります。大学の合格発表の時期や上京の際にすぐに物件を決めないといけない場合があるためと考えられます。一方、社会人で最も多いのは「1 カ月くらい」で、時間をかけて部屋探しを行っているようです。特に社会人女性は「1 カ月くらい」が 24.9%、さらに「1 カ月超」も 21.4%となっており、長期化傾向にあります。

■ネットで見た物件数は「6~10 件」が最多。次いで学生は「0 件」、社会人は「51 件以上」。

部屋探しの際にネットで見た物件数は、学生、社会人ともに「6~10 件」が最多で 2 割以上という結果でした。次いで学生は「0件」が多く、特に学生男性で 2 割以上にのぼっています。契約までの日数も短いことから、すぐに不動産会社を訪問し、時間をかけずに探しているようです。
社会人は「51 件以上」が次に多く、特に社会人女性は 16.3%、他に「11~15 件」「21~30 件」という人も多く、あらゆる物件情報を見て比較し、慎重に探す傾向がうかがえます。

■訪問した不動産会社数は、ほぼ半数が「1 社」。

訪問した不動産会社数は、学生、社会人ともに、「1 社」が約半数という結果でした。ネットやホームページなどで事前に調べて絞り込んでいると考えられます。社会人女性は「2 社」が 26.7%で、他の属性と比べると若干訪問数が多い傾向が見られました。

■内見した物件数は、1~3 件がボリュームゾーン。
社会人男性は即決傾向、社会人女性はたくさん内見して十分に吟味。


内見した物件数は、学生、社会人ともに「3 件」が最多でした。次いで学生は「2 件」、社会人は「1 件」が多いですが、いずれも1~3 件は僅差となっています。社会人男性は「1 件」が 22.0%と即決の人が多く、反対に社会人女性は「5 件」が 19.3%と十分に物件を吟味している様子がうかがえます。

■部屋探しの方法、社会人では PC よりもスマホがメインに。
社会人女性の 8 割以上がスマホで部屋探し。


部屋探しで利用した方法は、学生は「PC(インターネット)で検索する」が最も多く、次いで「スマートフォン(インターネット)で検索する」で、いずれも 6 割を超えています。社会人は「PC 検索」よりも「スマートフォン検索」が多く 7 割以上、なかでも社会人女性は 85.8%にものぼりました。
その他に、「住みたい街の不動産会社を直接訪問」がいずれも 3 割近くで、学生は「物件情報誌から探す」、社会人は「店頭に掲示されている物件情報(図面)から探す」も少なくないようです。

■不動産会社との連絡ツール「LINE などのメッセンジャーサービス」も使いたい人 4 割。
 「カスタマイズ賃貸」や「ウェブ内見」も半数以上が興味あり。


不動産会社との連絡に使いたいツールは、学生は「電話」、社会人は「電話」と「E メール」が同率トップでした。唯一、社会人女性で「電話」よりも「E メール」が上回っているのがわかります。さらに、「LINE などのメッセンジャーサービス」も 4 割前後で、特に社会人女性で 44.2%と多い結果となりました。
壁紙などを自分好みに変更できる「カスタマイズ賃貸物件」については、約半数が入居してみたいと考えており、特に学生女性は 6 割以上が興味を寄せているようです。
ウェブ上での内見は、すべての属性で希望が多く 6 割前後、学生女性では 7 割近くにのぼりました。


「アットホーム調べ」

【調査概要】
・調査対象/過去 2 年以内に引越しをして一人暮らしをしている、全国の 18~29 歳の学生・社会人、計 2,038 名。
※当調査は隔年のペースで実施しておりますが、今回よりエリアを首都圏から全国に広げ、さらに「過去 2 年以内に引越しをした人」に限定して調査をしております。
・調査方法/インターネットリサーチ
・調査期間/2015 年 10 月 8 日(木)~10 月 16 日(金)

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