腎臓病・透析患者対象『内服薬』アンケート調査
2016年04月22日
ペイシェントフッドは、腎臓病・透析患者を対象に現在内服している薬についてアンケート調査を行いました。
腎臓病・透析患者にとって、腎機能低下を抑えたり、透析治療では補えない症状等をコントロールしたりと、毎日の生活で薬は必要不可欠な存在です。一般的に薬を服用する際には水を必要としますが、透析患者はほとんど尿が出ないことから、1日の水分量が制限されており、薬の量や飲みやすさなどは非常に重要です。そこで腎臓病・透析患者の内服薬の実態を把握し、薬のあり方を検討するため、アンケートを実施しました。
【調査結果】
(1)処方されている内服薬は何種類ありますか(n=80)
服用していない 1.2%
1~2種類 1.2%
3~4種類 17.5%
5~6種類 33.8%
7~8種類 21.3%
9~10種類 13.8%
11種類以上 11.2%
5~6種類を服用している患者が全体の33.8%で割合は最も多く、平均は6.8種類。処方数最多は15種類。7種類以上を服用している患者は46.3%という結果になりました。厚生労働省調査の『院内処方、院外処方別に薬剤種類数別件数の構成割合(平成26年6月審査分)』は、院内処方、院外処方とも『1~2種類』が最も多く、
それぞれ44.5%、40.4%、7種類以上は13.0%、15.2%ということから、腎臓病・透析患者の服用種類の多さが分かります。
(2)服用している薬が飲みづらい、使いづらいと感じることはありますか(n=80)
よくある 3.8%
時々ある 28.7%
あまりない 22.5%
まったくない 45.0%
患者の55.1%、半数以上が飲みづらさや使いづらさを何かしら感じていました。具体的な回答としては、『剤形に対する飲みづらさ』が28.7%でもっとも多く、中でも少量の水で飲むことが困難な粉薬・顆粒に対する意見が多く12.5%となりました。その他、薬の数の多さや飲むタイミングがバラバラなどの理由から『服用管理の大変さ』『包装シートの使いづらさ』に対する意見が多く見られました。
(3)処方された薬はすべて服用していますか(n=80)
必ず飲んでいる 53.8%
時々飲まない時がある 43.8%
あまり飲まない 1.2%
ほとんど飲まない 1.2%
毎日の生活で必要不可欠とされる薬を、約半数 46.3%もの患者が『飲まない時がある』と回答しました。必ずしも飲んでいない37名の内、服用管理の大変さからか『飲み忘れ』が51.4%と飲まない理由の第1位でした。注目するのはその他意見として、『朝食を食べる習慣がなく服用しない』などの「生活サイクルと処方の不一致から、あえて飲んでいない」と回答した方 24.3%です。この場合、食事を3食摂らない患者に、朝・昼・晩の1日3回処方されると、毎日残薬が発生することになります。「薬を必要とする患者に、生活サイクルに合った必要最小限の薬を処方すること」処方薬と生活サイクルの不一致解消は、日本の残薬問題につながる課題の一つではないでしょうか。
【調査概要】
調査方法:WEBアンケート
調査エリア:全国
調査対象:腎臓病・透析患者・腎移植者 男女 年齢不問
調査期間:2016年4月1日~4月8日
有効回答数:80名(内透析患者69名:86.3%)
詳しいリサーチ内容はネタ元へ
腎臓病・透析患者にとって、腎機能低下を抑えたり、透析治療では補えない症状等をコントロールしたりと、毎日の生活で薬は必要不可欠な存在です。一般的に薬を服用する際には水を必要としますが、透析患者はほとんど尿が出ないことから、1日の水分量が制限されており、薬の量や飲みやすさなどは非常に重要です。そこで腎臓病・透析患者の内服薬の実態を把握し、薬のあり方を検討するため、アンケートを実施しました。
【調査結果】
(1)処方されている内服薬は何種類ありますか(n=80)
服用していない 1.2%
1~2種類 1.2%
3~4種類 17.5%
5~6種類 33.8%
7~8種類 21.3%
9~10種類 13.8%
11種類以上 11.2%
5~6種類を服用している患者が全体の33.8%で割合は最も多く、平均は6.8種類。処方数最多は15種類。7種類以上を服用している患者は46.3%という結果になりました。厚生労働省調査の『院内処方、院外処方別に薬剤種類数別件数の構成割合(平成26年6月審査分)』は、院内処方、院外処方とも『1~2種類』が最も多く、
それぞれ44.5%、40.4%、7種類以上は13.0%、15.2%ということから、腎臓病・透析患者の服用種類の多さが分かります。
(2)服用している薬が飲みづらい、使いづらいと感じることはありますか(n=80)
よくある 3.8%
時々ある 28.7%
あまりない 22.5%
まったくない 45.0%
患者の55.1%、半数以上が飲みづらさや使いづらさを何かしら感じていました。具体的な回答としては、『剤形に対する飲みづらさ』が28.7%でもっとも多く、中でも少量の水で飲むことが困難な粉薬・顆粒に対する意見が多く12.5%となりました。その他、薬の数の多さや飲むタイミングがバラバラなどの理由から『服用管理の大変さ』『包装シートの使いづらさ』に対する意見が多く見られました。
(3)処方された薬はすべて服用していますか(n=80)
必ず飲んでいる 53.8%
時々飲まない時がある 43.8%
あまり飲まない 1.2%
ほとんど飲まない 1.2%
毎日の生活で必要不可欠とされる薬を、約半数 46.3%もの患者が『飲まない時がある』と回答しました。必ずしも飲んでいない37名の内、服用管理の大変さからか『飲み忘れ』が51.4%と飲まない理由の第1位でした。注目するのはその他意見として、『朝食を食べる習慣がなく服用しない』などの「生活サイクルと処方の不一致から、あえて飲んでいない」と回答した方 24.3%です。この場合、食事を3食摂らない患者に、朝・昼・晩の1日3回処方されると、毎日残薬が発生することになります。「薬を必要とする患者に、生活サイクルに合った必要最小限の薬を処方すること」処方薬と生活サイクルの不一致解消は、日本の残薬問題につながる課題の一つではないでしょうか。
【調査概要】
調査方法:WEBアンケート
調査エリア:全国
調査対象:腎臓病・透析患者・腎移植者 男女 年齢不問
調査期間:2016年4月1日~4月8日
有効回答数:80名(内透析患者69名:86.3%)
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