呉服市場に関する調査2016年 

2016年04月28日
矢野経済研究所は、国内呉服市場の調査を実施した。

<呉服市場とは>
本調査における呉服市場には、正絹のきもの、紬類のきもの、帯類、リサイクルきものの他、和装小物、ゆかた、合繊素材のきもの等を含む。市場規模は小売金額にて算出し、レンタルきものは含まない。

【調査結果サマリー】

◆2015年の呉服小売市場規模は前年比98.2%の2,805億円、2016年は前年比100.9%の2,830億円を予測
2015年の呉服小売市場規模は、前年比98.2%の2,805億円であった。2015年は2014年4月の消費税増税の影響が長引き、全体としては厳しい状況となった。2016年はようやく増税後の影響も緩和され、回復の兆しがみえると考えられることから、前年比で100.9%の2,830億円を予測する。

◆着物を着る機会の創出など需要拡大への動きが活発化
呉服小売市場全体の縮小傾向が続く中、小売店各社とも着物を着る機会を創出するための企画を積極的に展開している。特に都市部においては、歌舞伎や大相撲、落語など、着物との親和性の高い和文化関連のイベントが行われる機会が多く、雑誌社と共同で、着物を着てこうしたイベントに出かける企画や、着物で女子会を開催するなどの取り組みが活発化している。

◆今後はチェーン専門店、インターネット通販が伸張し、堅調な推移を予測
各地域で消費者に寄り添って成長を遂げてきたローカルチェーンが出店エリアを拡大させ売上を伸ばしている。また、全国で店舗展開するナショナルチェーンによるオシャレ着物専門店や男物専門店、ユニセックス着物専門店などの新業態店舗もみられる。加えて、低価格帯商品、小物類などの呉服関連商品を中心に、直販・インターネット通販も伸張していることから、2016年の呉服小売市場規模は堅調な推移を予測する。


【調査概要】
調査期間:2016年1月~3月
調査対象:呉服関連メーカー、呉服関連卸売業、呉服関連小売業等
調査方法:当社専門研究員による直接面談、郵送アンケート、及び文献調査併用

詳しいリサーチ内容はネタ元へ
[矢野経済研究所]
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