「平日のひとり暮らしの夕食実態」に関する調査(20~60歳代のひとり暮らしの男女対象) 

2016年04月25日
ドゥ・ハウスは、全国の20~60歳代のひとり暮らしの男女に「ひとり暮らしの夕食実態」に関するWEBアンケートを実施し、185名より回答を得ました。

2010年の総務省「国勢調査」によると、一人世帯は一般世帯の32.4%を占め、いずれの世帯数の中でも最も高くなっています。今後もその割合が高まることを予想すれば、「ひとり暮らし」のライフスタイルの実態を把握する必要が出てきます。今回は、ひとり暮らしの調理シーンに注目し、彼らが使用している調理グッズや調理メニューの特徴を探っていきました。

【調査結果】

■キッチンに不満の声が上がる中、調理を楽しむ様子も

単身世帯が「現在使っている」と回答した調理家電・調理器具(以下、調理グッズ)としては「電子レンジ(92.9%)」の割合が最も高く「包丁(88.2%)」「まな板(86.5%)」「鍋(84.7%)」と続きました。一方、「現在使っていない(「持っていない」も含む)」割合としては「オーブントースター(50.0%)」や「スライサー(67.1%)」「電気ケトル(68.2%)」といった項目で50%以上となる結果となりました。

現在のキッチンについては「一人暮らし用のキッチンらしくすべてがコンパクト。せめて調理するところが広ければ料理も楽しめる(40歳女性)」「調理スペースがとても狭い。100円ショップで買った小さいまな板がギリギリ置ける広さ(34歳男性)」といった声もあがっており、調理グッズを増やせない状況も読み取れます。しかし、中には「保温調理器具はガス代を抑えられる(39歳男性)」「高機能オーブンは、ピザも焼けるし揚げ物の温め直しにも良い(45歳男性)」という声もあがっており、同じ単身世帯であっても、調理に関する環境や意識に違いがありそうです。

■お弁当のおかずや休日との違いを意識した夕飯作り

調理グッズに対する関与度の違いで、調理頻度やよく作るメニューに違いがみられました。

高関与層における調理頻度は「ほぼ毎日」の割合が半数以上を占めており、低関与層と比べても、平日の夜に夕食を作る頻度は高い傾向にあります。調理時間としては、「20~30分未満」が33.3%を占め、次いで「10~20分未満」が25.2%となりました。「休みの前日は少し凝ったものを作るようにしているが、平日はとにかく早く手軽に(34歳男性)」「お弁当を作っているので、お弁当のおかずにもなるものを作る(28歳女性)」という声もあがっており、平日の夕食は休日とメリハリをつけ手軽に調理できるものや、お弁当にも使い回せるものを作っているようです。また「同じようなメニューが続くと飽きてしまう(54歳男性)」のように「味付けのバリエーションが出せること」といった点や「保存できること」も重視されており、カレーや野菜炒めを作っていました。

一方、低関与層の調理頻度は、「作らない」の割合が43.1%と最も高く、時間としては「10~20分未満(44.8%)」となりました。「帰宅後に調理をするのは疲れるので、下味がついたお肉や魚など『焼くだけ』『炒めるだけ』で調理が終わるものを選んでいます(30歳女性)」「お腹が空いているので、早く食べられるものが良いので、デパ地下を最も使用します(56歳女性)」のように、半調理品や惣菜を選んでいる様子もうかがえます。また、平日の夕食には「短時間で調理できるパスタ(55歳男性)」「手軽にできる牛丼(41歳女性)」のように、ワンプレートで済むメニューをよく作っているようです。

現状として「ひとり」だからこそ、1度の調理で同じメニューを食べ続けなければならず、味に飽きがきてしまっている様子もうかがえました。

同じ単身世帯でも食への意識やライフスタイルにより、所有している調理グッズの幅広さが異なっていました。今後、単身者が普段使用している調理グッズに応じて平日の夕食メニューを想起させるレシピ提案や商品開発の可能性もあると言えるのではないでしょうか。

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[ドゥ・ハウス]
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