“冷凍食品の利用状況”実態調査(冷凍食品を「月 1 回以上」利用している 25 歳以上の男女対象) 

2016年04月13日
日本冷凍食品協会は、冷凍食品の利用者を対象に、『“冷凍食品の利用状況”実態調査』を実施しました。

【調査結果概要】

序 スクリーニング調査結果

1.冷凍食品を利用する頻度
●《女性》 では、「ほとんど又はまったく使わない」という人は2割強(21.3%)で、“使う”人は8割弱(78.7%)。“使う”人では「週2~3回」(22.3%)が最も多く、以下「週1回」(20.3%)、「月2~3回」(15.3%)といった頻度が高い。
●《男性》では、「ほとんど又はまったく使わない」(24.4%)が《女性》(21.3%)よりもやや多く、総じて《女性》よりも冷凍食品を使う頻度は低め。
●男女とも、若い世代ほど冷凍食品の利用頻度が高く、特に《女性》でその傾向が明確にみられる。

2.冷凍食品の過去の利用経験【冷凍食品 非利用者】
●《女性》は、4人に3人(75.6%)が「ある」としており、《男性》(68.4%)よりもやや多い。

3.冷凍食品を使わなくなった理由【冷凍食品 非利用者(利用経験あり)】
●《女性》では、「お弁当を作らなくなったから」(37.5%)、「できるだけ手づくりにするようになったから」(32.0%)、「中国産が多いから」(27.0%)、「割高に感じるようになったから」(22.1%)、「原材料の産地に不安を感じるようになったから」(20.1%)など、原料への不安や価格などさまざまな理由がある。
●《男性》でも、「お弁当を作らなくなったから」(18.0%)、「中国産が多いから」(16.7%)などが上位だが、《女性》に比べて低い割合の項目がほとんどで、「特に理由はない/わからない」(29.8%)の割合が高い。

4.冷凍食品を利用しない理由【冷凍食品 非利用者(利用経験なし)】
●《女性》では、「できるだけ手づくりにしたいから」(37.3%)、「割高だから」(26.4%)、「添加物を使っていそうだから」(22.3%)、「おいしくなさそうだから」(21.8%)、「保存料を使っていそうだから」(21.4%)の順。
●《男性》では、《女性》に比べほとんどの項目で低い割合で、一方「そもそも料理しないから」(女性 6.4%、男性17.1%)、「特に理由はない/わからない」(同 30.5%、43.0%)は《男性》の方がはるかに高い。

Ⅰ 本調査結果:冷凍食品の利用状況

1.冷凍食品の購入場所
●《女性》では、「スーパーマーケット」(93.7%)が圧倒的で、そのほかでは「宅配サービス(生協など)」(15.4%)、「ドラッグストア」(14.7%)など。「ドラッグストア」が増加傾向。
●《男性》でも、「スーパーマーケット」(93.1%)が最も多いが、次いで「コンビニエンスストア」(19.0%)が《女性》(8.9%)に比べて多く、「宅配サービス(生協など)」(3.6%)は少ない。女性同様、「ドラッグストア」が増加傾向。

2.冷凍食品を利用する頻度
●《女性》では、「週2~3回」(29.1%)が最も多く、以下「週1回」(27.2%)、「月2~3回」(18.6%)、「月1回」(13.8%)の順で、平均「1.9 回/週」。
●《男性》では、平均「1.8 回/週」で、《女性》よりわずかに低い頻度。
●男女とも、若い世代ほど冷凍食品の利用頻度が高い。また、《お弁当を作っている人》の方が《作っていない人》よりも高い利用頻度。
●男女とも、利用頻度はわずかながら増加。

3.冷凍食品を利用する頻度は、1年前に比べて変わったか
●《女性》では、「変わらない」(66.4%)が多く、「増えた」(14.1%)と「減った」(17.9%)では「減った」の方がやや多い。
●《男性》でも、「変わらない」(68.2%)が多いが、「増えた」(14.2%)の方が「減った」(11.2%)よりもやや多く、《女性》とは逆の傾向。

4.冷凍食品を利用する頻度が増えた理由
●《女性》では、「調理が簡単で便利だから」(70.5%)が多く、以下「おいしいと思う商品が増えたから」(33.0%)、「手ごろな値段だから」(23.9%)といった“冷凍食品のメリット”のほか、「お弁当を作るようになったから」(42.0%)、「忙しくなり、食事を作る時間が減ったから」(25.0%)などの“生活の変化による理由”も少なくない。
●《男性》では、「調理が簡単で便利だから」(78.7%)の割合が一層高く、以下「おいしいと思う商品が増えたから」(43.8%)、「手ごろな値段だから」(41.6%)などの順で、“冷凍食品のメリット”は《男性》の方がより強く感じている。

5.冷凍食品を利用する頻度が減った理由
●《女性》では、「できるだけ手作りするようになったから」(52.7%)、「お弁当を作らなくなったから」(27.7%)など“生活の変化による理由”が多いほか、「価格が割高に感じるようになったから」(33.0%)など“経済的な理由”や、「健康に配慮するようになったから」(25.0%)、「安全性に不安を感じるから」(23.2%)といった誤解も。
●《男性》でも、「できるだけ手作りするようになったから」(38.6%)、「健康に配慮するようになったから」(35.7%)の“生活の変化による理由”のほか、「価格が割高に感じるようになったから」(24.3%)、「安全性に不安を感じるから」(14.3%)など、上位項目は《女性》と似ているが、総じて《女性》よりも低い。

6.1年前に比べ、利用頻度が増えた冷凍食品
●《女性》では、「ギョウザ」(25.0%)、「うどん・そば・ラーメン(麺のみ)」(24.5%)、「冷凍野菜」(20.8%)、「スパゲティ」(16.5%)、「ピラフ・炒飯」(16.5%)、「うどん・そば・ラーメン(具・スープ付)」(16.0%)などの順。
●《男性》でも、《女性》とほぼ同様の結果。なお、「冷凍野菜」(12.6%)は、女性に比べてかなり低い。

7.冷凍食品を購入している目的
●《女性》では、「自宅で食べる夕食」(45.4%)が最も多く、以下「お弁当用」(42.9%)、「自宅で食べる昼食」(42.7%)、「料理に使う素材として(野菜・魚介等)」(34.1%)などの順。
●《男性》でも、「自宅で食べる夕食」(57.6%)が最も多く、《女性》(45.4%)よりも 10 ポイント以上高い。一方、「お弁当用」(29.1%)、「料理に使う素材として(野菜・魚介等)」(22.7%)は《女性》よりかなり低い。

8.購入した冷凍食品をどのくらいの期間保管しているか
●《女性》では、「1か月程度」(32.2%)、「2~3週間程度」(31.5%)、「2~3か月程度」(19.0%)、「1週間以内」(13.3%)となっている。
●《男性》でも同じような結果だが、「1週間以内」(18.6%)など短い期間が多め、「2~3か月程度」(12.0%)など長い期間が少なめで、保管期間は《女性》よりも短い。
●男女とも、1か月以内に使い切る人が多数派(女性 77.8%、男性 85.1%)。

9.冷凍食品の魅力
●《女性》では、「買い置きができる」(68.2%)、「調理の手間が省ける」(62.6%)、「時間が短縮できる」(56.6%)、「必要な分だけ調理できる」(44.2%)、「品数が足りない時に便利」(40.0%)、「おいしい」(32.2%)といったさまざまなメリットがあげられる。
●《男性》でも、「調理の手間が省ける」(58.7%)、「買い置きができる」(52.3%)、「時間が短縮できる」(46.4%)、「おいしい」(37.4%)、「必要な分だけ調理できる」(29.0%)などが上位だが、《女性》に比べて全般的に低い割合で、《女性》の方が多くの点に魅力を感じている。
●年齢別では、「おいしい」は年齢が若い方が、「買い置きができる」は年齢が上がるほど高い傾向。

10.冷凍食品をそのまま加熱して食べるだけでなく、ひと手間加えることがあるか
●《女性》では、半数強(51.8%)がひと手間加えることを“する”が、《男性》では4割強(42.1%)と頻度はやや低め。
●“ひと手間”の内容は、《女性》では「具を加える」(71.0%)をはじめ、「具にする」(35.8%)、「料理の出し方・盛り付け方を工夫する」(35.2%)、「食べ方を工夫する」(34.9%)、「味を工夫する」(34.0%)などをしているが、《男性》では総じて《女性》よりも低い割合。
●年齢別では、男女とも年齢が上がるほどひと手間加える頻度が多く、冷凍食品を上手に活用。

11.冷凍食品は割引や特売をしている店で購入するか
●「割引や特売をしていない店で購入することが多い」(21.7%)は少なく、「定期的に割引や特売をしている店で購入することが多い」(78.3%)が大多数を占める。

12.冷凍食品の割引を行っている場合に購入することが多い価格
●男女全体では、「5割引」(27.1%)、「3割引」(19.3%)、「1~2割引」(18.7%)、「4割引」(16.4%)などの順で、総じて高い割引率で購入することが多い。平均は「3.6 割」。
●時系列に比較すると、(4.1 割→4.0 割→3.7 割→3.6 割)と、減少傾向にあり、特に「5割引」は大幅に減少し、売り場での価格表示の方法が変化。

Ⅱ 本調査結果:家事や料理の分担に関する意識と実態

1.家事の分担の実態と満足度
●配偶者と同居している《女性》では、「自分がほとんど担当している」が多数を占め、【1)料理】(83.5%)と【3)洗濯】(85.0%)で8割以上、【2)掃除】(71.3%)も7割以上の割合。
●配偶者と同居している《男性》では、「相手がほとんど担当している」が主で、【1)料理】(55.0%)と【3)洗濯】(53.7%)では半数を超えるが、【2)掃除】については4割(40.2%)とやや低め。
●家事の分担に対する満足度は、《女性》では6割(60.7%)、《男性》では7割強(72.4%)。想像する配偶者の満足度は、《女性》では 67.6%、《男性》では半数弱(49.4%)で、男性が想像するよりも女性は満足している。

2.料理の分担に対する考え
●《女性》では、“そう思う(とても+まあ)”の割合は、【1)料理は、時間がある方がするべき】(53.6%)、【2)料理は、効率的にできる方がするべき】(59.7%)、【3)料理は、好きな方がするべき】(57.9%)では5割台に達し、“時間がある方”“効率的にできる方”“好きな方”がするという柔軟な分担方法が良いと考えられている。
●《男性》でも、女性と同様の傾向であるが、“そう思う”の割合は、ほとんどの項目で女性より低く、《女性》ほど分担に対して明確な考えはない。

3.料理を効率的に行う、または料理の負担を軽くするために、よく使っている加工食品
●《女性》では、「冷凍食品」(58.2%)が突出して多く、以下「レトルト食品」(34.9%)、「缶詰・瓶詰」(23.5%)、「インスタント食品」(19.5%)、「チルド食品」(17.0%)の順。《男性》でもほぼ同様の結果。


【調査概要】
調査方法:インターネット調査
調査対象:冷凍食品を「月 1 回以上」利用している 25 歳以上の男女各 625 人
調査期間:2016 年 2 月 27 日(土)~2 月 28 日(日)
標本構成:
 スクリーニング調査(回答対象者を絞り込むための調査):有効回収 8492 人
 本調査:有効回収 1250 人

詳しいリサーチ内容はネタ元へ
[日本冷凍食品協会]
 マイページ TOP