育成母集団の活動実態調査 

2015年06月08日
笹川スポーツ財団(SSF)は、公益財団法人 日本体育協会との共同研究として『育成母集団の活動実態調査報告書』を取りまとめました。本調査では、全国の単位スポーツ少年団における育成母集団(単位団活動を支える保護者や地域住民の団体)の有無や活動実態を把握しています。

*育成母集団とその活動*
スポーツ少年団には子どもたちが生涯にわたってスポーツを楽しめる地域クラブを形成するために、保護者や地域の人々で構成する集団「育成母集団」がある。スポーツ少年団が本来目指している育成母集団活動は、財政面・労力面・精神面で子どもたち団員を支援するばかりでなく、地域に住むすべての大人自身もスポーツや文化活動を楽しむことができるシステムを地域に形成しようとするもの。子どもたちが生涯にわたって運動やスポーツに親しむために大きな役割を担っており、活動の充実が求められている。

【主な調査結果】

① 単位団の育成母集団の有無
育成母集団の有無をみると、「ある」と回答した単位団は 63.1%、「ない」36.9%であり、育成母集団を有している単位団は 6 割強である。

② 育成母集団のメンバー構成
育成母集団が「ある」と回答した単位団の育成母集団のメンバー構成をみると、「保護者・指導者のみ」(69.4%)が 7 割を占める。「保護者のみ」は 22.4%、「保護者・指導者・その他」は 6.5%である。

③ 育成母集団の活動内容
育成母集団が「ある」と回答した単位団に、育成母集団の活動内容を尋ねたところ、「単位団活動の世話」(95.1%)が最も多く、9 割以上の育成母集団が行っている。次いで、「単位団の活動や運営についての会議」(69.0%)、「単位団活動のための財政支援」(61.0%)、「スポーツ少年団への加入促進活動」(55.0%)が続く。活動内容として、単位団の運営や補助に関する取り組みが多く行われており、「他のスポーツ少年団の育成母集団との交流会」(23.5%)、「育成母集団会員自身のスポーツ・文化活動」(18.1%)、「育成母集団会員のための研修会」(12.9%)といった育成母集団会員のための活動はそれぞれ 2 割台以下である。


【調査概要】
調査期間:2014 年 3~5 月
調査対象:全国の単位スポーツ少年団 34,502 団※/有効回答数:7,385 団(21.4%)
※平成 25 年度のスポーツ少年団登録数は 34,766 団だが、本調査では 34,502 団に調査票を配布した。

詳しいリサーチ内容はネタ元へ
リンク先リサーチPDF
[笹川スポーツ財団]
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