4~9歳の子どもと 10代の青少年のスポーツライフに関する調査 

2016年03月09日
笹川スポーツ財団(SSF)が、『子どものスポーツライフ・データ』(4~9 歳のスポーツライフに関する調査)、『青少年のスポーツライフ・データ』(10 代のスポーツライフに関する調査)を取りまとめました。

SSF では、10代の青少年を対象にした本調査を 2001 年から、4~9 歳を対象にした本調査を 2009年から実施しております。これにより、全国の幼児から青少年までの連続した年代の「実施頻度」、「実施時間」や「運動強度」から見た「運動・スポーツ実施レベル」をはじめ、スポーツ施設やスポーツボランティア、好きなスポーツ選手などのスポーツライフの現状を継続的に把握することができます。

調査の最新の報告書となる「子どものスポーツライフ・データ 2015」、「青少年のスポーツライフ・データ 2015」は 2016 年 3 月 14 日に刊行されます。最新刊のメイントピックでは、子どもたちの「メディア(スマホなど)の利用状況」や「家族との運動・スポーツ」、「オリンピック・パラリンピックのイメージ」などを取り上げています。

【調査結果のポイント】

【4~9 歳の調査結果】
・運動・スポーツ実施頻度は、およそ半数が高頻度(週 7 回以上)でからだを動かしている一方で、非実施者も 3.7%存在しており、前回(2013 年)調査よりも増加している。
・過去 1 年間に行った運動・スポーツ種目は 1 位「おにごっこ」を始め運動あそびが上位に。スポーツ系は「サッカー」と「バドミントン」がランクイン。

【10代の調査結果】
・運動・スポーツ実施頻度は、およそ 3 人に 1 人が週 7 回以上、7~8 人に 1 人が非実施者。
・過去 1 年間に「よく行った」運動・スポーツ種目で、男子では初めて「野球」が 3 位に後退。
・運動・スポーツ実施レベルが低いほどメディア(テレビ、PC、スマホ等)の利用時間が長い。

【調査結果の詳細】

【4~9歳のスポーツライフに関する調査】

1.運動・スポーツ実施率
高頻度群(週 7 回以上)は男子 51.4%、女子 48.1%であり、男子が女子を 3.3%上回った。低実施群(年 1 回以上週 3 回未満)は女子 18.2%、男子 13.9%であり、男子に比べて女子が 4.3 ポイント高い。
2013 年と比較すると、女子では、非実施群(年間 0 回)と低頻度群を合わせた割合が 15.8%から 21.7%へと 5.9 ポイント増加している。

2.年 1 回以上行った運動・スポーツ種目
過去1年間に行った運動・スポーツ種目をみると、全体では、1 位「おにごっこ」65.7%、2 位「自転車あそび」53.2%、3 位「ぶらんこ」52.1%と、いわゆる運動あそびが上位を占めた。
スポーツ系の種目では、6 位「水泳(スイミング)」46.3%、10 位「サッカー」35.1%、14 位「バドミントン」16.4%となった。

【10代のスポーツライフに関する調査】

1.運動・スポーツ実施率
運動・スポーツ実施率では非実施が 13.2%、週 7 回以上が 35.5%であった。非実施者は 7~8 人に1 人、週 7 回以上は 3 人に 1 人程度で推移している。

2.「よく行った」運動・スポーツ種目
過去 1 年間に「よく行った」運動・スポーツ種目を性別にみると、男子は 1 位「サッカー」44.0%、2 位「バスケットボール」27.3%、3 位「野球」23.0%となり、年 1 回以上実施と同様、「野球」が初めて 3 位となった。

3.メディアの利用状況
平日と休日における学校の授業や仕事以外でのテレビ視聴やパソコン、ゲーム、スマートフォンなどの1 日あたりのメディアの利用状況(平日 2 時間未満)と「運動・スポーツ実施レベル」をみると、「レベル 0」が 29.2%、「レベル 1」が 39.1%、「レベル 2」が 45.5%、「レベル 3」が 54.2%、「レベル 4」が48.7%となり、運動・スポーツ実施のレベルが低いほどメディアの利用時間が長い状況がうかがえる。


【調査概要】
調査目的:本調査はわが国の子どもや青少年(4 歳~19 歳)の運動・スポーツ活動の実態を総合的に把握し、スポーツ・フォー・エブリワンの推進に役立つ基礎資料とすることを目的としている。

<子ども(4~9 歳)>
調査対象:母集団 全国の市町村に在住する4~9 歳 標本数 1,800 人
地点数:市部181 地点 郡部19 地点 計200 地点
抽出方法:層化二段無作為抽出法
調査時期:2015 年6 月27 日~7 月31 日
調査方法:訪問留置法による質問紙調査
回収結果:有効回収数 1,123(62.4%)

<青少年(10~19 歳)>
調査対象:母集団:全国の市町村に在住する10 歳代 標本数:3,000 人
地点数:市部181 地点 郡部19 地点 計200 地点
抽出方法:層化二段無作為抽出法
調査時期:2015 年6 月27 日~7 月31 日
調査方法:訪問留置法による質問紙調査
回収結果:有効回収数 1,712(57.1%)

詳しいリサーチ内容はネタ元へ
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[笹川スポーツ財団]
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