家庭の掃除・洗濯に関するグローバル調査 

2016年04月05日
ニールセンが実施した、家庭での掃除と洗濯の習慣に関する最新のグローバル調査では、世界の回答者の約3分の1(31%)が毎日掃除をすると回答しており、毎日洗濯する人の割合も同率(31%)となっています。文化的伝統、商品の供給状況、イノベーション、家計の懸念の有無などにより、消費行動には各国で違いがみられます。

【調査結果】

誰が掃除し、誰が買うか

世界の回答者の44%が、掃除の大部分をおこなうのは女性だと答えています。しかしこれは、男性が負担を分担していないということではありません。世界で28%が、家庭の掃除は女性と男性の間で分担される義務だ、と答えており、17%の回答者は男性が掃除の多くの部分をおこなっていると答えています。いっぽう、“誰が製品を購入するか”には“誰が掃除をおこなっているか”が反映されており、女性の影響力が大きくなっています。回答者の半数超(51%)が家族の女性が掃除用品のほとんどを購入すると答えており、約4分の1(23%)が購入にも分担して義務を負うと答え、それよりやや少ない割合(21%)の回答者が、家族の男性が購入の大部分に責任を負うと答えています。

世界の店舗でセンタクされているのは?

調査の結果、すべての地域で、掃除用品の購入場所として現代的な小売店が最も多く選ばれています。回答者の4分の3超(77%)が、過去12ヵ月に家庭用掃除用品を大規模小売チェーン(大型小売店やハイパーマーケット)で購入したと答えました。

Eコマースは、アジア太平洋地域における重要な購入チャネルです。過去12ヵ月に家庭用掃除消耗品をオンラインショップで購入したと答えた回答者がアジアで37%なのに対し、全世界では23%となっています。オンラインショッピングは、特にインド(48%)、中国(43%)、韓国(43%)のオンライン回答者の間で人気があります。

アジア太平洋地域では、伝統的な店舗でも買い物をする傾向があります。アジアの回答者の10人中4人が過去12ヵ月に掃除用品を小規模な家族経営店から購入したと答えており、これは世界平均よりも10ポイント高い数値です。

消費者が洗いざらい述べた、商品を選ぶポイント

当然ながら、家庭用掃除用品の最も重要な特性には、性能・効果と価値が挙げられています。世界の回答者の61%が、性能(よく汚れが落ちること)が家庭用掃除用品を選ぶうえで非常に重要だと回答しています。さらに半数超(54%)が、好ましい価格、価値が重要だと答えています。効果の判断に関連付けられているのは、自身の過去の経験と信頼です。世界の10人中4人が、家庭用掃除用品を選ぶうえで過去の経験が非常に重要だと答えており、それよりやや少ない回答者(37%)が、信頼あるブランド名が非常に重要だと答えています。

そして、補助的特性も見過ごすことはできません。およそ10人中3人(29%)の回答者が、使用、保管しやすい包装が非常に重要だと答えており、28%が家族のニーズにマッチするサイズであることが非常に重要だと答えています。さらに、一部の購入者の間では環境意識が高まっています。世界の回答者の26%がオーガニック、完全天然由来の原料がとても重要だと答えており、24%が環境に優しい、持続可能な包装が非常に重要だと答えています。

性能・効果は、洗剤の購入においても商品を選ぶうえで最も重要な特性に挙げられています。回答者の59%が、シミを落とす力が最も高い洗剤を求めると答えています。また、半数超(54%)が、高性能商品(より少量の水で済むなど)を探していると答えており、46%が複数の種類の衣服に使用できる洗剤を探していると答えています。世界の回答者の3分の1以上(35%)が、刺激の強い化学薬品を含まない洗剤を求めていると答えており、それよりやや低い32%が環境に優しい洗剤が欲しいと答えています。


ニールセン グローバル調査について
「ニールセン グローバル・ホームケア調査」は、アジア太平洋、ヨーロッパ、中南米、中東/アフリカ、および北米の各地域の61ヵ国のオンライン消費者30,000人を対象に、2015年8月10日から9月4日にかけて実施されました。サンプルは、この調査への参加に同意したインターネットユーザーを含み、各国に年齢と性別による定員を設けています。また、各国のインターネット消費者を代表するよう重みづけされています。サンプルは参加に同意した人のみに基づくため、理論的サンプリング誤差の推定は算出できません。しかしながら、同規模の確率標本の場合、世界レベルでの誤差の範囲は±0.9%です。今回のニールセンの調査はオンラインアクセスを持つ回答者の行動にのみ基づいています。インターネット普及率は各国により異なります。ニールセンでは調査に含めるデータの基準を、インターネット普及率60%以上、またはインターネットユーザー1,000万人以上と定めています。

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[ニールセン]
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