団塊世代、ポスト団塊世代のライフスタイルと今後の旅行消費に関する調査 

2015年03月24日
JTB総合研究所は、「団塊世代、ポスト団塊世代のライフスタイルと今後の旅行消費に関する調査」を実施しました。当社は生活者の消費行動と旅行に関する調査分析を継続的に行っています。

日本は世界でも類をみないスピードで超高齢化社会を迎え、2014年には、8人に1人が75歳以上の後期高齢者となりました。現在シニアのボリュームゾーンである団塊世代は定年退職を迎え、旅行を含む消費をけん引する存在となりましたが、今後は加齢に伴う体力の衰えとともに旅行の頻度が徐々に減少することが予想されます。一方、団塊世代の次の世代であるポスト団塊世代の人口はそれほど多くありませんが、デザイナーズブランドやテニス、スキーなどが流行った右肩上がりの時代に青春期を過ごし、団塊世代に比べて多様な消費体験を持っています。

2年前に当社が実施したシニアについての調査では、団塊世代にとって「旅行、健康、孫、子供」が重要な関心事であることがわかりましたが、彼らの意識は現在どのように変化しているのでしょうか。また、“新しいシニア”であるポスト団塊世代は、そのさらに次の世代であるバブル世代とともに旅行への意識も高いと考えられます。団塊世代、および新しいシニアであるポスト団塊世代は、どのような価値観を持ち、どのような旅行を求めていくのでしょうか。生活や旅行・レジャー意識と行動について調査しました。

なお、団塊世代やポスト団塊世代の特徴をより明らかにするため、調査の対象者の年齢は幅広く20歳~69歳としており、グラフ等の「全体」の値は20歳~69歳の全対象者を示します。

【調査結果サマリー】

◆若い時期に右肩上がりの経済成長下で、多様な消費経験を謳歌した「ポスト団塊世代」の団塊世代と異なる価値観、消費スタイルに注目

◆“復活旅”に商機?
・「ローカル線の旅」「スキー」など青春時代に楽しんだ旅行を再び

◆加齢とともに「食」への関心は下がり、旅行でも「ベストシーズン」や「新しい体験」を重視

◆シニアが望む地域との交流は、自分の知的好奇心を満たす「知識を取り入れるための交流」
・地域との深い交流を望むのは若いミレニアル世代

【調査概要】
調査手法:インターネットアンケート調査
調査対象:
 首都圏、名古屋圏、大阪圏に住む20歳から69歳までの男女3,608名
 うち、団塊世代496名、ポスト団塊世代882名(男女比は1:1)
 過去1年以内に1回以上、宿泊を伴う旅行をしたことがある人(国内、海外問わず)
調査期間:2015年2月23日~2月28日

【調査結果】

団塊世代、ポスト団塊世代の働く意識や消費
1.働く団塊世代、及びポスト団塊世代ともに、男性は「仕事派」(団塊39.8%、ポスト団塊44.5%)が多数。「余暇派」は(団塊26.3%、ポスト団塊26.9%)


高度成長期を担った団塊世代と、それに続くポスト団塊世代は、働くことについてどのような意識を持っているのでしょうか。現在働いている人へ仕事への意識を聞きました。その結果、仕事への意識は男女で大きく異なり、男性では「仕事派」(仕事に全力を傾けたい、仕事に力を入れるが、時には余暇を楽しみたい)が多く、団塊世代では39.8%、ポスト団塊世代では44.5%となりました。「余暇派」(仕事はなるべく早く片付けて余暇を楽しみたい、余暇に全力を傾けたい)は、団塊26.3%、ポスト団塊26.9%でした。一方、女性はほぼ逆の傾向がみられました。リタイヤ期にさしかかっていても仕事を重視したい気持ちが大きく、男性にとって“仕事”は人生の中で重要な位置づけにありそうです(図1)。ちなみに最も「余暇派」が多かったのは、バブル世代でした。就職氷河期や失われた10年を経験したその下の世代と比較すると、ある意味では恵まれた世代なのではないでしょうか。

また、年金支給年齢の引き上げや、定年退職後のやりがい、居場所の確保などに伴い、最近増加しつつあると言われている“シニア起業”について実態をみてみると、ポスト団塊世代の男性では、起業をしている人の割合が高く、既に起業をしている人は14.7%、計画中の人も4.1%で、2割近くが起業、あるいは計画中となりました。ポスト団塊世代は、定年退職の時期へ向け、第二の人生設計を具体的に立て始めている時期とも言えそうです(図2)。

2.ここ1~2年の収入の変化:「減った」団塊世代53.2%、ポスト団塊世代40.9%、自分で使えるお金:「変わらない」団塊世代57.9%、ポスト団塊世代61.1%。所得は減っても可処分所得はある程度確保する傾向に

次に、ここ1~2年の家計状況について質問をしました。ちょうど定年退職や役職定年の時期にあたる時期であるためか、「収入が減った」が団塊世代では53.2%と過半数を超え、ポスト団塊世代でも40.9%となりました(図3)。

しかし、自分で自由に使えるお金について見てみると、「変わらない」と回答した人の割合が団塊世代では57.9%、ポスト団塊世代では61.1%でした。「増加した」も加えると、それぞれ団塊世代61.9%、ポスト団塊世代66.9%となり、収入は減りつつも、可処分所得は確保している様子が垣間見えます(図4)。株式など金融資産の保有や、親からの相続があるかどうかなども可処分所得には大きな影響があるのだと考えられます。

3.現在関心のある分野:団塊世代「旅行(35.9%)」「健康・エクササイズ(13.1%)」「スポーツ(10.1%)」、ポスト団塊世代は「旅行(34.4%)」「食(11.5%)」「芸術・音楽(10.7%)」

では、消費の対象としては、どのような分野に関心を持っているのでしょうか。団塊世代でもポスト団塊世代でも「旅行」がそれぞれ35.9%、34.4%と1位になりましたが、2位以下をみると、団塊世代では、「健康・エクササイズ(13.1%)」「スポーツ(10.1%)」が2位と3位でした。また「育てる(園芸、ペット)(8.1%)」や「自然(3.8%)」も比較的高い傾向がみられました。一方、ポスト団塊世代は、まだ体力的に余裕があるのか、全世代の平均値と同じような傾向を示し、2位は「食(11.5%)」、3位は「芸術、音楽(10.7%)」となりました(図5)。

4.今後時間やお金を使いたいこと:団塊、ポスト団塊世代ともに「旅行」「健康維持・増進」「趣味」
買い物のきっかけとなる情報源は、両世代ともに「店頭で見て」「新聞の折り込みチラシ」
 「ウェブサイト上の広告が購買のきっかけ」となる割合も両世代で全体より高め


今後、時間やお金を使いたいことを聞いてみると、宿泊旅行、日帰り旅行が1位、2位となり、団塊世代、ポスト団塊世代ともに、旅行への興味の強さが伺われます。健康維持、増進のためのことについても、全体より高い結果となりました。
ポスト団塊世代にとって健康は、現在の関心事としてはまだ高くないものの、今後を考えると健康維持や増進についても興味があるということなのでしょう。団塊世代は、全体と比較して「インターネット」も高くなりました(図6)。
買い物のきっかけとなる情報源としては、「店頭で見て」(団塊世代 53.6%、ポスト団塊世代 52.7%)が最も高く、次いで「新聞の折り込みチラシ」(団塊世代 41.5%、33.4%)となりました。団塊世代の3位は「新聞記事や広告(27.4%)」、ポスト団塊世代の3位は「インターネット(25.3%)」でした(図7)。

また、ウェブ広告への意識についての設問で、「ウェブ広告を見て興味をひかれ、購入したことがある」という割合は団塊世代、ポスト団塊世代ともに全体を上回りました。団塊世代以降は、仕事でもインターネットを活用していた世代です。
リタイヤ期を迎え、比較的時間ができてくる中で、今後はよりインターネットを活用していくのではないでしょうか(図8)。

5.消費増税の先送りで「気持ちに余裕ができて一息つけた」(全体 33.4%、団塊 29.8%、ポスト団塊 31.7%)
その中で団塊世代の 21.6%は「今年は旅行へ行こうと思う」、ポスト団塊世代の 22.5%は「消費増税前に購入したいものができた」


2014 年の4月に消費税が5%から8%へと引き上げられた後、消費の落ち込みからの回復が遅れ、消費税が8%から10%へと引き上げられる時期が 2015年 10月から 2017年4月へと1年半先送りされました。そのことについて、団塊世代、ポスト団塊世代はどのように感じているのでしょうか。どちらの世代も、「どっちみち増税されるので変わらない」が過半数を占めました。また、「日本の将来を考えると、今年増税してもよかった」と回答した割合は、団塊世代 15.5%、ポスト団塊世代 15.1%と、全体の 12.9%を超えています。とはいえ、3割前後は「気持ちに余裕ができて一息つけた」と回答していました(図9)。一息つけた、と回答した人たちに、具体的に、どのような影響があったかを聞いてみると、4割強は「家計自体には影響がない」とするも、団塊世代の 21.6%が「今年は旅行へ行こうと思うようになった」、ポスト団塊世代の 22.5%が「消費増税の前に購入しようと思うものができた」と回答しました。消費意欲の回復に全く影響がないわけではないようです(図 10)。また、若い世代ほどモノを購入したい気持ちがみられることも注目すべき点でしょう。

【シニア世代の旅行について】*ビジネス旅行は除きます
6.国内旅行頻度は団塊世代が最も高く、海外旅行頻度はポスト団塊世代が団塊世代を上回る
団塊世代の旅行頻度:国内旅行「年に3回以上(33.5%)」、海外旅行「年に1回以上(19.1%)」
 ポスト団塊世代の旅行頻度:国内旅行「年に3回以上(31.5%)」、海外旅行「年に1回以上(23.4%)」


まず旅行の頻度をみてみます。国内旅行の頻度は、「年に3回以上」と「2回程度」を足すと、団塊世代で 69.6%となり、約7割が年に2回以上、国内旅行を楽しんでいました。ポスト団塊世代でも、64.3%と、全体の 58.4%を上回っています。
海外旅行については、「年に2回以上」と「1回程度」を足すと、団塊世代が 19.1%、ポスト団塊世代で 23.4%となり、ポスト団塊世代で頻度が高くなりました。(図 11、図12)。

7.最近の国内旅行への意識:団塊、ポスト団塊世代共に、1位「泊まってみたい宿泊施設が増えたので国内旅行へ行きたい」、2位「乗ってみたい観光列車や新幹線などが増えたので国内旅行へ行きたい」

60 代の海外出国者数は、2013 年頃から対前年比で減少が続き、伸び悩みを見せています。円安や海外情勢など海外旅行を取り巻く環境に様々な変化がある中、団塊世代、ポスト団塊世代の国内旅行と海外旅行へ行くことに対しての考え方について聞いてみました。団塊世代、ポスト団塊世代ともに「泊まってみたい宿泊施設が増えた」「乗ってみたい観光列車や新幹線などが増えた」と、国内旅行の魅力が増したことで以前より国内旅行へ行きたくなった割合が高くなりました。
団塊世代は、「海外の治安や感染症への不安」や、「海外旅行が気軽に行けるようになり国内旅行と海外旅行の区別を意識しなくなった」割合も、比較的高くなりました(図 13)。治安や体力的な衰えによって遠くの海外へ行くことへの不安もあると思われますが、国内旅行の選択肢が増えたことによる魅力アップから、国内旅行を選択している団塊世代は多そうです。

8.団塊世代の旅行のきっかけは「旅行会社のパンフレット」、ポスト団塊世代は「友人や家族との会話」がそれぞれ1位

次に、団塊世代、ポスト団塊世代の旅行のきっかけや情報源を聞いたところ、団塊世代では「旅行会社のパンフレット」が 48.6%で1位、次いで「友人や家族との会話」が 46.2%で2位となりました。ポスト団塊世代では、1位が「友人や家族との会話(46.4%)」、2位が「旅行会社のパンフレット(36.1%)」でした(図 14)。旅行先を決める際は、団塊、ポスト団塊ともに「旅行会社や旅行情報のウェブサイト」「宿泊施設のウェブサイト」が大きく伸びています。行き先決定には、旅行会社のパンフレットで得られる以外の情報をインターネットで取得するのが一般的だといえるでしょう。

9.旅行先を選択する際の重視するポイント:
国内旅行では「美味しいものが食べられるか」が圧倒的に高いが(団塊世代 65.5%、ポスト団塊世代 69.0%)、海外旅行では団塊世代、ポスト団塊世代共に3位に
年齢とともに食の重要性は下がり、「初めての体験」や「時期の良さ」の重視度が上がる


旅行先を選ぶにあたり、重視するポイントには、どのようなことがあげられるのでしょうか。国内旅行では、団塊世代、ポスト団塊世代ともに「美味しいものが食べられるか」(団塊世代 65.5%、ポスト団塊世代 69.0%)が1位となりました。海外旅行では、「訪れるのに良い時期か」「初めて見たり体験したりするものがあるか」が上位となっています。世代別の違いとしては、ポスト団塊世代で「気に入った宿に泊まれるか」(国内旅行:57.0%、海外旅行:37.6%)が高くなりました。
2014 年に実施した当社のバブル世代についての調査では、バブル世代が宿を重視する傾向がみられました。バブル世代と同じく消費や旅行経験が豊富なポスト団塊世代は、次に続くバブル世代と近い感覚を持っているのかもしれません(図 15)。
また、年齢とともに重視ポイントがどのように変化するかをみると、美味しいものが食べられるかどうかの重視度は年齢とともに減少し、変わって「訪れるのに良い時期か」「初めて見たり経験したりするものがあるか」を重視する割合が増加します。また、その傾向は、海外旅行でより顕著にみられました(図 16)。

10.旅行先での食事:団塊世代は「少量ずつ色々な種類のものを味わいたい(56.5%)」、ポスト団塊世代は「地域の郷土料理、伝統料理を食べたい(58.0%)」。「普段より豪華な料理が食べたい」は団塊世代、ポスト団塊世代共に、全体を下回る

前述のとおり、旅行先において、美味しいものが食べられるかどうかは重要なポイントではあるものの、その重要性は年齢とともに下がりました。では、具体的に団塊世代、ポスト団塊世代は旅行先での食事について、どのような意識を持っているのでしょうか。1位となったのは団塊世代では「少量ずつ色々な種類のものを味わいたい(56.9%)」、ポスト団塊世代では「地域の郷土料理、伝統料理を食べたい(59.0%)」でした。団塊世代は、「地域の歴史や文化を感じられる場所で食事したい」「こってりしたものより、あっさりしたものが食べたい」「外のレストランなどへ自由に食べに行きたい」「旅館の食事は量が多すぎる」も比較的高い傾向がみられました。「豪華な料理が食べたい」は、3位ではあるものの、全体よりは低くなりました。「B 級グルメ」「地域の家庭料理」「自分の部屋で食事を楽しみたい」も、全体と比較すると低い結果でした(図17)。加齢とともに、あまりたくさん食事を食べることができなくなり、あっさりした食事を好むようになる人も多いと考えられることから、むしろ食事そのものの豪華さや珍しさより、食事をする場の雰囲気(地域の文化や伝統などが感じられること)や食事の彩り、食事場所の自由度の高さなどが求められるのだと考えられます。

11.若い頃に経験した旅行を復活したい人は約4人に 1 人:団塊世代(27.4%)、ポスト団塊世代(24.5%)
 復活したい旅行は共に「ローカル線の旅」「日本一周、お城めぐりなど」。ポスト団塊世代は、「スキー」も比較的高い


団塊世代、ポスト団塊世代が 10 代から 20 代を過ごした 1970 年代は、国鉄のディスカバージャパンキャンペーンや雑誌などの影響から、大きなリュックを背負って個人旅行を楽しむ「カニ族」、ファッション雑誌やガイドブックを片手に若い女性が少人数で旅行をする「アンノン族」などが出現し、旅の個人化が進んだ時代でした。自分なりに好きな旅のスタイルを持っていた人たちも少なくないと考えられます。その後、子育て期や仕事が忙しい時期を経る中で、若い頃に経験していた旅行を止めてしまい、現在それを復活させたいといった意識はあるのかどうかを聞きました。回答をみると、団塊世代の27.4%、ポスト団塊世代の 24.5%と、約4人に1人は復活させたい旅行があるとしています。
復活させたい旅行の1位は、団塊世代、ポスト団塊世代ともに「ローカル線の旅」(団塊世代 8.5%、ポスト団塊世代7.9%)でした。定年退職や子離れなどを機に自分の時間ができ始め、単なる移動のための列車ではなく、車窓を楽しむなど、ゆったりとした時間を楽しみたいという意識があるのかもしれません。ポスト団塊世代は、若い頃に流行ったスキーを復活させたい意識も 6.7%と比較的高くなりました(図 18)。旅行を復活させたい時期としては、団塊世代、ポスト団塊世代ともに1~2年以内が8割前後で、早い時期に復活したい意向が見てとれます(図 19)。

また、乗ってみたい話題の列車があるかどうかを聞いた設問では、「ななつ星 in 九州(団塊世代 43.3%、ポスト団塊世代 43.7%)」や「北陸新幹線(団塊世代 40.5%、ポスト団塊世代 37.2%)」が人気となりました。ローカル線の旅とともに、話題の列車の旅にも注目できそうです(図 20)。

12.旅先で何らかの交流を持ちたい人は、団塊世代 72.0%、ポスト団塊世代 69.3%で全体の 67.7%を上回る

交流内容は「地域の歴史や文化について知りたい」など自分の知的好奇心を満たすものへの希望が多く、「地域活動への参加」や「農家民泊」などより地域に入り込んだ体験には消極的 東日本大震災以降、旅行などでその土地を訪れることが地域を応援することにつながるという意識が定着しました。また、単に観光地や観光施設を巡るだけではなく、地域とのつながりの中で、その土地の生活や文化を感じたいと考える旅行者も増えつつあります。そのような中、団塊世代やポスト団塊世代は、地域の人々と交流を持つことについて、どのように考えているのかを聞きました。その結果、旅行で訪れた地域と何らかの交流を持ちたいと考えている団塊世代、ポスト団塊世代はそれぞれ 72.0%、69.3%となり、全体の 67.7%を上回りました(図 21)。
さらに、どんな交流をしたいかについて詳しくみてみると、世代間で違いが浮き彫りとなりました。若い世代は、「地域活動への参加」「農家民泊」など、より深い地域の人々との交流を求めているのに対し、団塊世代やポスト団塊世代は「地域の歴史や文化について深く知りたい」が全体より高い一方、地域活動への参加などの割合は低くなり、あまり踏み込んだ交流への要望は高くないようです。ポスト団塊世代では、「地域の日常生活に触れたい」もやや高くなりました。一口に“地域交流”と言っても、様々な交流の形があります。それぞれの意識や要望に合わせた交流体験とは何かを考えていくことも重要ではないでしょうか(表 1)。

13.旅行とライフスタイル価値観によるタイプ分類:団塊世代、ポスト団塊世代共に“メリハリ消費”タイプが最も多く、次いで“合理派”が多い。団塊世代は“体験重視”タイプも高め

団塊世代、ポスト団塊世代の特徴を明らかにするため、旅行やライフスタイルに関する意識についての回答をもとに、5つのタイプに分けました。今回の調査対象者全体と比較すると、団塊世代とポスト団塊世代には、流行には捉われず、肩肘張らない生活への志向が高い「メリハリ消費」タイプが多くみられました。また、団塊世代は、知的好奇心が高く、旅行先でも人が知らないところを積極的に開拓したい「体験重視」タイプも比較的多くみられました。ちなみにポスト団塊世代の下の世代であるバブル世代では、流行に敏感で自分の個性を表現できるような商品を選ぶ「高アンテナ」タイプも比較的多くなっています(表2)。

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