「主婦の除菌意識とその対策」アンケート調査(20歳~39歳の女性対象) 

2016年03月25日
ジョンソンは、主婦300人(子どもと同居200人、子どもなし100人)を対象に、除菌意識と実際の対策や、家庭内の室温、加湿器の使用状況などについてアンケート調査を実施しました。

【調査結果サマリー】

・春は、菌が「とても気になる」割合が他の季節に比べて最も低く、除菌を行う頻度も少ない。
・除菌理由は、冬がインフルエンザやノロウイルス予防、梅雨と夏が食あたりや食中毒予防が多数。
 春はいずれに対しても意識が薄く、「特別な除菌理由」を見いだしきれていないのが実態。
・除菌を行う場所は1位キッチン、2位トイレ、3位ダイニング(食卓)。キッチンまわりはまんべん
 なく入念に、食卓は一部だけ行い、大ざっぱ。
・食卓はアルコールの除菌剤使用が半数以上だが、水で濡らした台ふきんで拭く人も約4割と多数!
・家庭の室温は冷暖房器具を使って調節し、年間を通じて22~24℃とほぼ一定。
・子どもが生まれると、室温の季節差がさらになくなり、加湿器もより多く利用する傾向。

【調査結果】

アンケート調査編 ① 季節による違い
春は他の季節に比べて除菌意識が低くなる季節
食あたりや食中毒の予防意識も、梅雨・夏よりぐっと減る


■季節別に見ると、菌が「とても気になる」季節は、梅雨が最多、春が最低
「あなたは春、梅雨、夏、秋、冬の各時期に対して、どの程度『菌』が気になりますか」という質問に対して、「とても気になる」と答えた人の割合が最も多かったのが「梅雨」で 67%にも上り、次いで冬(65.3%)、夏(48.7%)の順になっています(図 1)。それに対し、最も少なかったのが「春」で、2 割程度と、梅雨や冬の 3 分の 1 にも及びません。
さらに、除菌の頻度に関して、「ほぼ毎日」行っている人は、梅雨、夏、冬が 4割を超えるのに対し、春は約 3割と10ポイント程度低くなっています(図 2)。春は除菌に対する意識も行動も低くなりがちである実態が示されています。

■春は食あたりや食中毒の予防意識が低く、「特別な除菌理由」を見出しきれていない
季節ごとに除菌を行っている理由を聞いたところ、冬は「インフルエンザやノロウイルスなどの予防のため」、梅雨や夏は「食あたりや食中毒の予防のため」という答えが最多となりました。一方、春は「汚れを落とすため」が最も多く、食あたりや食中毒の予防意識は梅雨・夏に比べてぐっと低くなっています(図 5)。春は、冬や梅雨・夏のような季節特有の要因が絡む「特別な除菌理由」が見出しきれていないのが特徴です(図 4)。

アンケート調査編 ② 除菌する場所と方法
除菌はキッチンが入念、食卓はやや大ざっぱ
食卓では約 4 割が、「水で濡らした台ふきん」で拭けば除菌ができると認識


■キッチンは 9 割以上の人が除菌するが、食卓は 7 割強にとどまる
家庭で除菌している場所を聞いたところ、1 位キッチン、2 位トイレ、3 位ダイニング(食卓)という結果になりました。
しかし、除菌している人の割合では、キッチン 94%に対して、食卓 74.3%と、食卓は約 2 割も低くなっています(図 6)。
理由を探るために、それぞれで除菌する場所と物を細かく見ていくと、キッチンまわりはまんべんなく除菌しているのに対し、食卓まわりはテーブルなど一部に限定されているのがわかります。除菌はキッチンが入念、食卓はやや大ざっぱに行われる傾向があり、同じ食べ物を扱う場所という観点から、食卓も入念な除菌が必要と言えます(図 7)。

■食卓の除菌 「アルコールの除菌剤(スプレータイプ)」に次いで、2 番目に多いのが、「水で濡らした台ふきん」
では食卓の除菌には何を使っているのでしょうか。除菌方法をたずねたところ、最も多かったのがスプレータイプの「アルコールの除菌剤」でした。
しかし、それに次いで「水で濡らした台ふきん」が2 番目に多く、約 4 割に上ります(図 8)。水で濡らした台ふきんによる水拭きで「除菌できる」と認識している人が、意外と多いことがうかがえます。

アンケート調査編 ③ 室内環境-春・梅雨・夏・秋・冬の室温
家庭の室温は一年中冷暖房器具を使って調節し、年間を通じてほぼ一定
室温に関して、雑菌の増殖条件は一年中同じで、春も除菌を意識する必要あり


■室温は一年を通じて、22~24℃の間でほぼ一定に保とうとしている
家庭の室温についても、それぞれの季節で「だいたい何℃くらいに保ちたいか」を聞き、結果を加重平均(ウエイト平均)して、各季節の「室温」を算出してみました。すると、季節によって外気温は大きく変化するのに、室温は最も低い春で 22.32℃、最も高い夏で 24.26℃と、差はわずか 1.94℃となり、年間を通じて 22~24℃の間でほぼ一定に保とうとしていることが明らかになりました(図 9)。
室温が年間を通して一定ということは、少なくとも室温に関しては雑菌の増殖条件は春・梅雨・夏・秋・冬で変わらないことになります。除菌の意識が高いのは梅雨、夏、冬ですが、春も同じように除菌を意識する必要があると言えるのではないでしょうか。

■春でも約 4 割が冷暖房を使って室温を一定にしようと調節している
冷暖房器具は外気温との差が大きい冬と夏に使う人が多くなっています。これは当然の結果と言えますが、加えて、4 人に1人が春にも使っていると回答し、1 年中使っている人を足すと、春にはおよそ 4 割の人が冷暖房器具を使用していることになります(図 11)。リビングだけでなくダイニング(食卓)で使っている人が多いこともポイントでしょう。
季節を問わず冷暖房器具を使用し、年間を通じて 22~24℃に室温が保てるように細かく調節している主婦の姿が垣間見える結果です。

アンケート調査編 ④ 室内環境-子どもがいる家庭といない家庭の室温の違い
子どもが生まれて「室温の設定温度が変わった」人が 7 割近く
設定温度は冬・春が上がり、夏が変わらないため、室温の季節差はさらになくなる


■子どもが生まれて 67.5%の人が室温の設定温度を変えた
家庭にある冷暖房器具について、子どもがいる家庭では温度設定が変わってくるという結果も出ています。「子どもが生まれてから各部屋の温度設定は変わったか」と聞いたところ、67.5%の人が「変わった」と答えています(図 12)。

■室温の季節差は子どもがいるとさらに縮まり、より一定になる
では、温度設定はどのように変わったのでしょうか。子どもが生まれる前と比較して、部屋の温度はだいたい何度くらい変わったか聞き、結果を加重平均(ウエイト平均)してみると、冬は+1.6℃、春は+0.85℃と上昇幅が目立ち、夏はほぼ変わらないという結果になっています。全体の平均室温では季節差が最大 1.94℃でしたが、子どもが生まれた家庭の平均室温は季節差が最大 1.37℃と、一段と縮まっています(図 14)。子どもが生まれた家庭の方が、年間を通じて室温がより一定になり、室温に関する雑菌の増殖条件は季節差がさらになくなるようです。

アンケート調査編 ⑤ 室内環境-子どもがいる家庭の加湿器の使用状況
子どもがいる家庭の方が加湿器を使う人が多い
子どもが生まれてから室温や湿度を気にするようになった人は 8 割以上


■子どもがいる家庭は、より湿度が高い環境をつくり出してしまっている
家庭で加湿器を使っている主婦は 53.7%と、過半数に上っています。さらに子どもがいる家庭の状況を見てみると、加湿器を使用していると答えた人は約 6割と増えています。子どもがいない家庭の 43.0%に対し、2割近くも多くなっており、子どもがいる家庭は、湿度が高い室内環境をつくり出していると言えます(図 15)。

■子どもを思う親心が、かえって雑菌が好む条件をつくり出している
子どもがいる家庭で室温が上がり、加湿器をより多く使っていることの背景には、子どもが生まれたことによる意識
の変化があります。暖房や加湿器に対する意識や行動について聞いたところ、子どもが生まれてから「室温」を気にするようになった人は 8 割以上です。
一方で、「湿度」を気にするようになった人も 8 割以上に上っています(図 16)。子どものためと思って気を使うばかりに、湿度設定を高めにし、菌やカビの増殖を促してしまっているのかもしれません。


【調査概要】
調査内容:主婦を対象とした除菌意識とその対策、部屋の室温等に関する調査
調査方法:インターネットを利用したアンケート調査
調査対象者:20歳~39歳の女性 300 人(子どもと同居 200 人/子どもなし 100 人)
調査期間:2016 年 3 月 4 日~2016 年 3 月 9 日

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