大学・短期大学・高等専門学校における平成26年度のインターンシップ実施状況調査 

2016年03月15日
文部科学省は、大学・短期大学・高等専門学校における平成26年度のインターンシップ実施状況について調査を行い、その結果を取りまとめましたので公表いたします。
なお、本調査結果を受けて、文部科学省では、インターンシップをより一層推進するために「インターンシップガイド(仮)」を作成する予定としています。

【調査目的】

各大学等におけるインターンシップ実施に関する各種データを収集することで、実施状況を正確に把握するとともに、インターンシップのより一層の推進・普及に関する各種施策の企画、立案等の際の参考資料とする。

【調査結果概要】

※本調査において「インターンシップ」とは、「学生が在学中に自らの専攻、将来のキャリアに関連した就業体験を行うこと」としています。

1.単位認定を行うインターンシップと単位認定を行わないインターンシップの合計
(1)学校数・割合
インターンシップを単位認定している※1 大学(学部・大学院)と単位認定はしていないが学生の参加状況を把握・関与している※2大学(学部・大学院)の合計は 740 校(95.4%)※3(昨年度 730 校(94.0%)と比較して 10 校(1.4 ポイント)増加)。

※1 特定の資格取得に関係するもの(例:教育実習、看護実習、臨床実習等)を含む。
※2 授業科目以外(正課外)で行われるインターンシップであり、大学等を通じて対応しているもの(大学等のキャリアセンター等が窓口となって組織としてインターンシップの紹介・斡旋するなど大学等が把握・関与しているもののみ)を指す。以下同じ。
※3 単位認定を行うインターンシップと単位認定を行わないインターンシップ のいずれか又は両方を行っている大学の合計。

(2)参加学生数・参加率
単位認定されるインターンシップ※1 と単位認定されないインターンシップ※2 に参加した学生(学部・大学院)の合計は 580,365 人(20.7%)※3。

※1 特定の資格取得に関係するもの(例:教育実習、看護実習、臨床実習等)を含む。
※2 大学が把握・関与している分のみ。
※3 参加学生数は、単位認定を行うインターンシップと単位認定を行わないインターンシップのいずれか又は両方に参加した学生の合計。
参加率は平成 26 年度学校基本調査における各学校種の学生数を基に算出。以下同じ。
参加学生数は延べ人数。以下同じ。

2.単位認定を行うインターンシップの状況
(1)学校数・割合
インターンシップ※を単位認定している大学(学部・大学院)は 566 校(72.9%)。昨年度 542 校(69.8%)と比較して 24 校(3.1 ポイント)増加。

※「特定の資格取得に関係するもの」を除く。「特定の資格取得に関係するもの」とは、特定の資格取得のために現場で実施する実習(例:教育実習、看護実習、臨床実習等)を指す。以下(2)~(12)において同じ。

(2)国公私立別学校数・割合(大学(学部・大学院)のみ)
国公私立別では、国立大学・大学院での実施率が最も高い。

(3)参加学生数・参加率
単位認定されるインターンシップに参加した学生(学部・大学院)は 538,034 人(19.2%)。
うち特定の資格取得に関係しないインターンシップに参加した学生は 72,053 人(2.6%) 。
昨年度 67,691 人(2.4%)と比較して、4,362 人(0.2 ポイント)増加。

(4)国公私立別参加学生数・参加率(大学(学部・大学院)のみ)
国公私立別では、公立大学・大学院の学生の参加率が最も高い。

(5)実施学年(体験学生数構成比)
実施学年別では、学部 3 年・修士 1 年・短大 1 年・高専 4 年での参加が最も多い(特定の資格取得に関係しないもの)。

(6)実施時期(体験学生数構成比)
実施時期別では、各学校種とも 8 月・9 月(夏期休暇期間中)での参加が多い。

(7)実施期間(体験学生数構成比)
実施期間別では、各学校種とも 2 週間未満での参加が多い(最も多いのは 1 週間~2 週間未満)。

(8)単位数(体験学生数構成比)
単位数別では、各学校種とも 2 単位以下での実施が多い(大学(学部・大学院)・短期大学では 2 単位、高等専門学校では 1 単位が最も多い)。

(9)報酬等の支給(体験学生数構成比)
報酬等の支給の有無については、各学校種とも、受入れ企業等から学生に対して支給されていない場合が多い。
支給されている場合は、大学(学部・大学院)では実費・交通費のみ、短期大学・高等専門学校では実費・交通費と賃金・報酬の両方での支給が多い。

(10)保険の加入状況(体験学生数構成比)
保険の加入状況については、学生個人での加入か大学で加入しているかを問わず、災害傷害保険、賠償責任保険への加入が多い。

(11)インターンシップに参加した外国人留学生数
大学(学部・大学院)で 1,602 人、短期大学で 61 人、高等専門学校で 44 人の外国人留学生が日本国内でのインターンシップに参加した。

(12)海外インターンシップの実施状況
海外インターンシップは、高等専門学校での実施率が最も高い。実施期間は、国内でのインターンシップより長い(大学院では 1 ヶ月~2 ヶ月未満等)。

3.単位認定を行わないインターンシップの状況
(1)学校数・割合
インターンシップを単位認定していないが学生の参加状況を把握・関与している大学(学部・大学院)は 356 校(45.9%)。昨年度 392 校(50.5%)と比較して 36 校(4.6ポイント)減少。

(2)国公私立別学校数・割合 (大学(学部・大学院)のみ)
国公私立別では、国立大学・大学院が最も割合が高い。

(3)参加学生数・参加率
単位認定されないインターンシップに参加した学生(学部・大学院)は 42,331 人(1.5%)。

(4)国公私立別参加学生数・参加率 (大学(学部・大学院)のみ)
国公私立別では、国立大学・大学院の学生の参加率が最も高い。

(5)学年(体験学生数構成比)
学年別では、学部 3 年・修士 1 年・短大 1 年・高専 4 年での参加が最も多い。

(6)時期(体験学生数構成比)
時期別では、各学校種とも 8 月・9 月(夏期休暇期間中)での参加が多い。

(7)期間(体験学生数構成比)
期間別では、各学校種とも 2 週間未満での参加が多い(最も多いのは学部・短期大学・高等専門学校で 2 日~1 週間未満、大学院で 1 週間~2 週間未満)。


【調査概要】
調査時期:平成27年8月~9月
調査対象:大学(776校(学部752校・大学院627校))、短期大学(346校)、高等専門学校(57校)
対象期間:平成26年度(平成26年4月1日~平成27年3月31日
回答率:98.5%

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[文部科学省]
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