「電力小売り自由化」について直前アンケート調査 

2016年03月17日
カカクコムが運営する購買支援サイト「価格.com(カカクドットコム)」では、4月からスタートする「電力小売り自由化」について、直前アンケート調査を実施しました。
電力自由化の認知度や、興味のある電力会社やプラン、事前申し込み状況などについて聞きました。一部結果は、2015年10月実施の電力自由化に関する調査結果と比較しています。

【調査結果ダイジェスト】

●電力自由化の認知率:ほぼ100%。内容を知っている割合も昨年秋より増えて半数近くに

●興味のある電力会社と料金プラン:「ガス」「携帯電話キャリア」会社が関心を集める。料金プランとしては「電気単体の割引」への興味が高いという結果に

●事前申し込みについて:申し込み済は7.5%。「大手電力会社」の「電気単体で安くなるプラン」が人気。インターネット経由の事前申し込みが約6割

●事前申し込みをしていない理由:切り替え意欲はあるものの、半年から1年は様子見の傾向


【調査結果】

電力自由化の認知度:「聞いたことがある」がほぼ100%に。内容を知っている割合も前回調査から増加し約半数に

価格.comリサーチ第91回は、いよいよ今年の4月から開始される「電力自由化(電力小売り自由化)」についての直前アンケート調査を行いました。
まずは、電力自由化(※)の認知度について。電力自由化という言葉を聞いたことがあるという人はほぼ100%で、そのうち約半数が内容を知っていると回答しました。2015年10月に行った同内容の調査結果と比較すると、「内容を知っている」人が大きく伸びており、電力自由化を目前にして認知度は順調に上がっていると言えそうです。

※電力自由化とは
今までは特定の地域電力会社からしか電気を購入できませんでしたが、これからは一般家庭でも自由に電力会社を選べるようになります。電力小売り事業者が電気料金プランを自由に設定できるようになるため、電気代の安さやサポートサービス、環境への配慮、ガスや通信とのセット販売、ポイントサービスなど、さまざまなメリットを付加したプランが提供されることが考えられます。

興味のある電力会社と料金プラン:「ガス」「携帯電話キャリア」会社が関心を集めるも、料金プランとしては「電気単体の割引プラン」への興味が高い結果に

続いて、新規参入の電力会社(販売代理店)の中で、どんな業種の会社に興味があるかを複数回答で聞きました。回答としては、「ガス」が5割弱ともっとも多く、次いで「携帯電話キャリア」(41.5%)、「石油」(34.6%)という結果になりました。しかし、興味のある料金プランについて聞くと「電気単体で安くなるプラン」(61.0%)が頭ひとつ抜ける結果になりました。ガスや携帯電話料金とのセット割引に対する関心はあるものの、実際にいくら節約できるのかわかりにくい現状もあり、よりわかりやすい、電気単体で安くなるプランへの興味が高まっていると考えられます。また、2番目に多かったのは「契約解除料がないプラン」(38.2%)で、最低利用期間があったり切り替えタイミングに制限がかかったりすることを心配する声も多く聞かれました。

事前申し込みの有無:7.5%が事前申し込み済み

4月の電力自由化スタートに先立ち、すでに多くの小売り事業者が事前申し込みを受け付けています。これらに対して、実際に事前申し込みをしたかどうかについて聞いたところ、7.5%の人が申し込みをしたと回答しました。

申し込んだプラン:「大手電力会社」の「電気単体で安くなるプラン」が人気。インターネット経由の事前申し込みが約6割

さらに、「事前申し込みをした」と答えた人に、申し込んだプランについて詳しく聞きました。まず、申し込んだ電力会社・プランは、「現在契約している大手電力会社のプラン」(31.4%)がもっとも多く、そのプランに申し込んだ決め手としても「電気単体で安くなるから」(52.3%)がトップに。ガスや携帯電話料金などのセット販売は、今後の伸びしろがあるといえそうです。 さらに、どのように申し込んだかを聞くと、「事業者のウェブサイトから直接」(49.0%)が最多。次いで、「比較サイト経由」(18.9%)、「店頭受付の窓口」(12.8%)と続き、全体の6割弱がインターネット上で申し込みをしたことになります。

事前申し込みをしていない理由:切り替え意欲はあるものの、半年から1年は様子見の傾向

「事前申し込みをしていない」と答えた人に、その理由について聞きました。ダントツに多かったのは「様子を見ている」(52.5%)という回答でした。では、いつ切り替え予定かを聞いてみると、「電力自由化後から半年は様子を見たい」(29.7%)、「電力自由化後から1年は様子を見たい」(18.2%)と答えた人が多い結果に。このことから、切り替え意欲が低いというよりは、しばらくは動向を見守ってから動きたいという消費者心理が読み取れます。


【調査パネル】
調査エリア:全国 調査対象:価格.comID 登録ユーザー
調査方法:価格.comサイトでのWebアンケート調査
回答者数:3,260人
調査期間:2016年3月1日~3月7日
調査実施機関:株式会社カカクコム

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[価格.com]
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