第6回「ビジネスパーソン1000人調査」【人間関係と貯蓄編】 

2016年03月15日
日本能率協会グループは、全国のビジネスパーソン1,000人に対して、上司と部下の人間関係や貯蓄と仕事などについて意識調査を行いました。この調査は働く人びとに焦点を当て、その時々の旬の話題をデータで紹介するシリーズです。
今回は新年度を前に、上司と部下の人間関係、貯蓄と仕事についてとりあげました。

【トピックス】

1. 上司との仕事以外での付き合いは、「食事や飲み」「年賀状・暑中見舞」「家族の話」が“三本柱”に。管理職は一般社員より、上司との私的な付き合いに前向き。一方、仕事以外で上司と付き合いたくない人は、管理職で5割、一般社員では7割にのぼる。

2. 部下との仕事以外での付き合いは、上司との付き合いに比べ心理的ハードルが低い。管理職の約半数は、部下からのプライベートの相談を歓迎。

3. 過半数が60歳以降も働きたいと回答。60歳以降も働きたい意識には男女差はわずか。60代の2割以上は「70歳以上」になっても働くことを希望。

4. 定年までに「貯められそうな世帯貯蓄」は、1,000万円未満が4割超。希望では、1,000万円~3,000万円が約3割とボリュームゾーンに。


【調査結果】

1. 上司との仕事以外での付き合いは、「食事や飲み」「年賀状・暑中見舞」「家族の話」が“三本柱”に。管理職は一般社員より、上司との私的な付き合いに前向き。一方、仕事以外で上司と付き合いたくない人は、管理職で5割、一般社員では7割にのぼる。

・上司がいると回答した863人に、仕事以外で上司とどのように「付き合っているか(現実)/付き合いたいか(理想)」を聞いたところ、順位はともに、第1位「食事や飲みに行く」(現実:21.7%/理想:18.7%)、第2位「年賀状・暑中見舞を送る」(現実:14.3%/理想:9.8%)、第3位「家族の話をする」(現実:11.9%/理想:8.3%)でした。上司との仕事以外での付き合いは「食事や飲み」「年賀状・暑中見舞」「家族の話」が“三本柱”と言えそうです。

・役職でみると、総じて管理職は一般社員と比べ、上司との私的な付き合いについて前向きに捉えている傾向が伺えます。

・一方、仕事以外の付き合いが「ない」と回答した人は、管理職で39.6%、一般社員では63.8%、また、「付き合いたくない」と回答した人は、管理職で47.9%、一般社員では70.1%となり、現実・理想ともに役職で大きなギャップがみられました。


2. 部下との仕事以外での付き合いは、上司との付き合いに比べ心理的ハードルが低い。管理職の約半数は、部下からのプライベートの相談を歓迎。

・部下がいると回答した人263人に、仕事以外で部下とどのように「付き合っているか(現実)」を聞いたところ、第1位「食事や飲みに行く」(41.8%)、第2位「家族の話をする」(22.4%)、第3位「年賀状・暑中見舞を送る」(19.0%)でした。また、どのように「付き合いたいか(理想)」を聞いたところ、第1位「食事や飲みに行く」(37.6%)、第2位「年賀状・暑中見舞を送る」(14.4%)、第3位「仕事以外のプライベートな相談をする」(13.7%)でした。上司との私的な付き合いに比べ、部下とは「食事・飲み」をはじめ、より前向きに考えている傾向が伺えます。

・また、部下が上司にプライベートを相談することに対する考えを聞いたところ(現在部下のいない人は想定で回答)、管理職では「プライベートを相談する」を好ましいと考えた人が49.4%となり、約半数は部下からのプライベートな相談を歓迎していることがわかります。一方、一般社員では33.1%に留まっており、大きなギャップがみられます。


3. 過半数が60歳以降も働きたいと回答。60歳以降も働きたい意識には男女差はわずか。60代の2割以上は「70歳以上」になっても働くことを希望。

・何歳まで働きたいか聞いたところ、全体では「51~60歳」と「61~65歳」がともに29.8%と最も多く、次いで「66~70歳」(16.3%)、「70歳以上」(10.1%)となり、過半数の人が60歳以降も働きたいと考えています。

・性別でみると、60歳以降も働きたいと考えている人は男性が58.1%、女性が53.9%と、60歳以降も働きたいという意識に男女差はほとんどみられません。

・年代別でみると、60代の24.1%が「70歳以上」と回答する一方、20代、30代では、「40歳まで」と回答した人がそれぞれ28.3%、15.1%となり、年代別でのギャップがみられます。


4. 定年までに「貯められそうな世帯貯蓄」は、1,000万円未満が4割超。希望では、1,000万円~3,000万円が約3割とボリュームゾーンに。

・定年までに貯めたい世帯貯蓄額は、回答の多い順に「2,000万~3,000万円未満」(15.5%)、「1,000万~2,000万円未満」(15.3%)、「1億円以上」(12.5%)でした。

・貯められそうな貯蓄額は、回答の多い順に「1,000万~2,000万円未満」(17.3%)、「500万~1,000万円未満」(15.4%)、「100万~500万円未満」(14.3%)でした。

・希望では1,000万円~3,000万円が合わせて約3割とボリュームゾーンになっているのに対し、実際の予想では1,000万円未満が合わせて4割を超えるなど、希望と実際の予想では大きなギャップが見られます。



【調査概要】
・調査名称:第6回ビジネスパーソン1,000人調査 【人間関係と貯蓄編】
・調査期間:2015年12月28日~2016年1月6日 10日間
・調査対象:株式会社日本能率協会総合研究所「JMARリサーチモニター」のうち全国の20歳~69歳までの正規・非正規雇用の就業者(企業や団体で働く正社員、役員、経営者、契約・嘱託社員、派遣社員。ただしパート・アルバイト、医師・弁護士などの専門職業、自由業を除く)
・調査方法:インターネット調査
・回答数:1,000人
・属性:性別 男性556人、女性444人
・年代:20代159人、30代245人、40代249人、50代202人、60代145人
・役職:経営者・役員50人、部長・次長・課長クラス94人、係長・主任クラス115人、一般社員401人、契約・派遣社員314人、その他26人
※本調査では、経営者・役員、部長・次長・課長クラスを管理職(計144人)
 上記以外を一般社員(856人)と定義

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[日本能率協会]
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