米国のテレビ・インターネット・ラジオにおける スポーツコンテンツ視聴動向レポート2015年版 

2016年03月10日
視聴行動分析サービスを提供するニールセンは、米国市場における主要なスポーツに関するメディア動向、広告トレンド、消費者傾向をまとめた『米国のテレビ・インターネット・ラジオにおけるスポーツコンテンツ視聴動向レポート2015年版』を発表しました。

・アメリカにおけるスポーツ番組の総放送時間は対2005年比160%、総視聴時間は41%増加

・スポーツ番組全体の95%はライブ視聴

・スマートフォン経由でのスポーツサイトの閲覧時間は120万時間を超えた

・2015年サッカー女子World Cupでは、2011年と比べて女性のリーチが57%増加


過去10年間にメディア視聴環境は大きく変化しており、この変化はテレビでのスポーツ放送にプラスの効果をもたらしました。現在、選択できるスポーツコンテンツが大量に提供され、驚くべき長い時間がスポーツの視聴に費やされています。2015年には地上波とケーブルテレビでのスポーツ番組放送時間は12.7万時間を超え、スポーツ番組視聴時間は310億時間以上に達しました。2005年と比べると前者は160%、後者は41%も増えています。

生放送テレビ番組上位100 – 2005年と2015年の比較

大半の番組ジャンルで、タイムシフト視聴の増加が視聴者動向を大きく変えましたが、スポーツに関しては、ライブでの視聴が引き続き主流となっています。2015年第4四半期のTV視聴データによると、スポーツ番組全体の視聴の95%がライブでの視聴でした。この割合と比較すると、「ドラマ一般」ではライブ視聴者数は全体の66%に過ぎません。これは、見逃したエピソードを後で視聴できる手段が増えたためだと考えられます。

今期のレポートで最も興味深いことは、どのデバイスにおいても比較的低収入の世帯の方が、高収入の世帯よりも利用時間が長いことです。これは従来型のデバイスだけでなく、新しいデバイスにも当てはまります。

スマートフォン利用時間の増加

2015年に、スマートフォン経由でスポーツサイトの閲覧が行われた時間は、6,900万分、すなわち120万時間を超えました。この時間は、2014年から22%も増えています。

生中継のスポーツはテレビでの視聴が多いですが、スポーツニュースや更新された番組は、多様なプラットフォームで視聴されます。この傾向により、スポーツ中心の会話が、ソーシャルまたはデジタルといった他のプラットフォームで交わされるという結果が生じています。異論もあるかもしれませんが、多様なチャネルでのコンテンツの視聴は、テレビとのカニバリゼーション(食い合い)を起こすというよりも、実際にはTV視聴を補完しています。

サッカー女子WORLD CUP

2015年女子World Cupでは、2011年の同大会からユニークリーチが大幅に増えています(+37%; 2歳以上の男女)。決勝戦がアメリカ対日本という同一カードであったため、この結果は真の意味で同じ基準での比較と言えます。さらに目立つのが女性でのリーチの増加であり、2011年女子World Cupと比べて57%(2歳以上の女性)という驚くべき増加率となっています。

アメリカ代表チームへの若い女性の関心は確かに高まっており、女性のリーチの増加度は、同年代の男性を大きく上回ります。

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[ニールセン]
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