千趣会の「ベルメゾン生活スタイル研究所」は、ベルメゾンデッセ会員を対象に「家計管理」についての調査を実施。

『同じ収入でも、「貯蓄額」「暮らしの質」に大きな差が出る! 金持ち習慣vs貧乏習慣(サンキュ 2015年7月号)』 『シンプル&楽ちんな貯蓄習慣(Ozplus no43)』など、女性誌には「お金」にまつわるタイトルが多く見られます。家計を預かる女性にとって、お金を無駄なく使い、できるだけ将来に備えて蓄えておくことは共通の関心事です。

さて、ベルメゾンデッセ会員のみなさんはどのように「家計管理」をされているのでしょうか。今回の調査結果で一番注目させられたのは、「節約は収入を得るのと同じくらい重要」と考えている人が85.7%にも上ったこと。収入が増えない一方で、消費増税や物価高によって支出が増加。実質賃金が減少する中で「節約」の重要性を身に染みて感じている結果であると思いました。

【調査結果】

Q1.現在の家計管理について、あなたの気持ちに近いものは?

「うまくできている方だと思っている」人は3人に1人。
現在の家計管理についてどのように思っているのか聞いてみました。その結果、「うまくできている方だと思う」「わりとうまくできている方だと思う」を合わせると32%で、3人に1人は家計管理がうまく行っていると評価しています。反対に、「うまくできていない方だと思う」「あまりうまくできていない方だと思う」は合わせて36.9%。「うまくできていない」と感じている人が若干上回りました。既婚者と未婚者ではほとんど差がなく、年代別では、40代の「うまくできている」は28.9%と平均より低い結果に。子供の教育費や住宅ローンなどが重くのしかかる40代は、家計のやりくりが最も難しい年代と言えそうです。

Q2. 将来の家計管理について、あなたの気持ちに近いものは?

将来の家計管理、自信が「ある」人と「ない」人はほぼ半々
将来の家計管理について、うまくやりくりしていく「自信がある」「わりと自信がある」は合わせて31.7%、「自信がない」「あまり自信がない」は29.8%。ほぼ半々という結果になりました。年代別では、40代の「自信がある」「わりと自信がある」は合わせて28.8%で、全体より低いことがわかりました。40代女性は将来の家計管理
ついても不安を持っている人が多いようです。

Q3.毎月、決まった金額を貯蓄している

全体の半数以上が「毎月決まった金額を貯蓄」
ここからは、家計管理にまつわる項目について、4択でお聞きしました。まず、「毎月、決まった金額を貯蓄している」では、「あてはまる」「どちらかというとあてはまる」を合わせると56.4%。半数以上は毎月貯蓄しています。既婚者と未婚者を比較してみると、毎月貯蓄している人は、未婚者の47.8%に対し、既婚者は58.4%で10ポイントほど高い結果に。また仕事を持っている既婚者は専業主婦に比べて8ポイント高い62.7%に上りました。年代別では、20代が最も低く46.6%、50代が60.9%で最も高いことがわかりました。

Q4.貯蓄額を把握している

貯蓄額を「把握している人」は全体の8割以上
「貯蓄額を把握している」に「あてはまる」と答えた人は42.4%、「どちらかというとあてはまる」の39.4%を加えると、81.8%が貯蓄額を把握していることがわかりました。年代別では、50代では全体より4ポイント高い85.7%の人が把握しているという結果になりました。

Q5. 世帯の支出総額を把握できている

7割弱の人が、「世帯の支出総額を把握」している
「世帯の支出総額が把握できている」に「あてはまる」人は28.9%、「どちらかというとあてはまる」の38%を合わせると66.9%が世帯の支出総額を把握しています。年代別では、50代が全体よりも5ポイント高く、長年にわたる家計管理ノウハウ蓄積の結果と言えそうです。

Q6. 借入の残高等はきちんと把握している

借入残高、全体では77%、50代では82.8%が把握。
「借入の残高はきちんと把握している」については、「あてはまる」42.3%、「どちらかと言えばあてはまる」34.7を合わせると77%が、借入の残高等はきちんと把握している」と回答。年代別では、50代で「把握している」と答えた人が82.8%で全体より5ポイント以上高い結果に。この項目でも50代女性の家計管理能力の高さが際立ちました。

Q7.夫の収入額を把握している

夫の収入額、全体では82.2%、30代では84.5%が把握。
「夫の収入額を把握している」に「あてはまる」は54.4%、「どちらかというとあてはまる」27.8%を加えると82.2%が夫の収入額を把握していると答えています。年代別では、30代が最も高く84.5%。結婚してあまり時間が立っていないことが背景にありそうです。

Q8. 夫の給料明細を見せてもらっている
Q9.自分の給料明細を見せている

夫の給料明細を見せてもらっている、68%  自分の給料明細を見せている、42.6%
 「夫の給料明細を見せてもらっている」に「あてはまる」は52.3%、「どちらかというとあてはまる」15.7%で合計すると68%が見せてもらっているという結果になりました。有職主婦の65.8%に対して、専業主婦は70%と見せてもらっている割合が高くなっています。また年代別では、20代が72.8%で最も高く、40代が全体より低い66%という結果になりました。

また、「自分の給料明細を見せている」では、全体の42.6%が「あてはまる」「どちらかと言えばあてはまる」と回答。年代別では20代が73.3%と突出。年代が上がるほど「見せている」と答えた人の割合が少なくなり、30代50.1%、40代40.9%、50代35.4%という結果になっています。

Q10. 夫は家計のことをよく理解している

家計を理解している夫は半数弱、20代女性の夫が最も理解している
「夫は家計のことをよく理解している」に「あてはまる」は17.8%、「どちらかというとあてはまる」の30.5%を合わせると48.3%が理解していると答えています。有職主婦の45.8%に比べ専業主婦は50.7%が理解していると回答。また20代が56.8%で最も高く、最も低かった40代の46.3%と比べると10ポイントの差がありました。

Q11. 家計の将来が不安で仕方ない
Q12.将来を見据えた家計管理をしている

約7割が将来の家計に不安 将来を見据えた家計管理している人は半数弱
「家計の将来が不安で仕方ない」に「あてはまる」人は29.7%、「どちらかというとあてはまる」39.8%を合わせると69.5%が将来の家計について不安で仕方ないと答えています。未婚者は既婚者に比べて不安に思っている人が多く75.1%と既婚者に比べて7ポイントほど高くなっています

将来に対する不安が高まる中で、「将来を見据えた家計管理をしている」人は48.5%(「あてはまる」8.9%、「どちらかというとあてはまる」39.6%)。不安を抱えながらも、将来を見据えた家計管理の実行には及んでいない人が多いと言えます。未婚者では39.1%、既婚者の50.7%に比べると10ポイントほど低い結果になりました。

Q13. 節約は収入を得るのと同じくらい重要

85.7%が「節約は収入と同じくらい重要」と回答
「節約は収入を得るのと同じくらい重要」と考えている人は全体の85.7%。(「あてはまる」34.6%、「どちらかというとあてはまる」51.1%)。フリーアンサーからも「1日に使える金額(主に食費)を1,000円と決めて買い物する。1日買い物しなかったら1,000円分次回の買い物に回せる。これで食費を3万円で抑えられるように目指す。(既婚、主婦、32歳、奈良県)」「すべて予算や計画をたてる。必要なもの以外は買わない。基本的にお金を使わない。必要でもあるもので済ませる。(既婚、主婦、33歳、愛知県)」「もうすぐ、三人目の子供が産まれるので、自分の産休・育休中の収入が減るので節約しなくてはと思っています。(既婚、会社員、39歳、岐阜県)」といった、節約の重要さを意識しているコメントが多く見られました。

Q14. 既婚者への質問 家計管理は主に誰がしていますか

「妻」67.9%、「いっしょに」18.2%、「夫」12.5%
結婚している家庭の家計管理は約7割が「妻」が担っています。年齢別では、50代で「妻」と答えた人が他の年代より多く72.9%、20代30代では「いっしょに」と答えた人が40代50代より多く、夫婦で協力して家計管理している傾向が伺えました。

Q15. 未婚者への質問 家庭をもったら、家計管理は誰が管理するのがよいと思いますか

「いっしょに」64.8%、「妻」28.6%、「夫」1.3%
未婚の女性に、家庭を持った時、誰が家計管理するのが望ましいか聞いたところ、「いっしょに」と答えた人が64.8%と最も多く、「夫」と答えた人はわずか1.3%。今後の家計管理は、夫婦一緒に協力しながらというスタイルに変化していきそうです。

Q16.家計管理の我が家なりのルールやコツを教えてください

天引き貯金や先取り貯金をする、食費・生活費・貯蓄に仕分けする、ノートやPCの家計簿だけでなく家計簿アプリを利用している人も多いようです。また、高額な物を購入する時は夫婦で相談する、カードのポイントを上手に利用するといった意見も多くありました。

Q17.今後の家計管理についての不安や悩み事を教えてください。

今後の家計管理についての不安や悩み事を聞いたところ、ライフステージごとに共通した将来に対する不安の声が多くあがりました。また、夫婦どちらかひとりで家計を管理している人の不安や、今後も増えると思われる晩婚化、年の差婚、高齢出産、おひとり様ならではの不安の声も目につきました。

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