モバイル&ソーシャルメディア月次定点調査【2015年度総集編】 

2016年03月09日
ジャストシステムが運営する、マーケティングリサーチに関する情報サイト「Marketing Research Camp(マーケティング・リサーチ・キャンプ)」では、全国の15歳から69歳の男女1,100名を対象に『モバイル&ソーシャルメディア月次定点調査』を、2012年7月から毎月1回実施しています。
このたび、2015年1月から12月までの1年間の調査データをまとめて分析し直し、『モバイル&ソーシャルメディア月次定点調査~2015年度総集編』として発表します。

【2015年のトピックス】

2015年、モバイルやソーシャルメディア関連分野における主なトピックスは下記のとおりです。

■スマートフォンからのインターネット接続が6割に増加し、ノートPCからの利用率と並ぶ

■パソコンの利用OSとして、「Windows 10」がわずか半年で2割超に

■Windowsでの利用ブラウザは「Internet Explorer 11」が減少し、「Chrome」が1位に

■「タブレットPC」の所有率は横ばいで、購入否定派がやや増加

■電子書籍利用は伸び悩み、利用率は横ばいで7割が関心なし

■スマートフォンとフィーチャーフォン利用率の差が拡大し、3人に2人がスマートフォンを利用

■スマートフォンのキャリアは大手3社がほぼ横ばい。シェアを最も伸ばしたのは「Y!モバイル」

■10代のパソコン利用時間が減少し、スマートフォンの利用時間が増加

■2015に最も成長したSNSは「Instagram」で、利用率が1.5倍に


2014年は10代を中心に「スマホオンリー化」が進んだ年でした。2015年は、引き続きその傾向が進み、10代のパソコン利用時間は2015年1月の102.4分から12月には79.6分まで激減し、スマートフォンは115.0分から138.3分と大幅に増加しました。

SNSについても大きな変化が見られました。特に伸びたのが「Instagram」で、2015年1月時に8.5%だった利用率は、12月には13.4%と、他のSNSが横ばいか減少になるなか、利用率を伸ばしました。2015年10月には動画を含む広告が解禁になって話題になりましたが、2016年も引き続き注目のメディアとなりそうです。

【トピックスの詳細】

■スマートフォンからのインターネット接続が6割に増加し、ノートPCからの利用率と並ぶ
2015年1月度調査において、プライベートでインターネットに接続する機器として最も利用率が高かったのは「ノートPC」(65.5%)で、次いで「スマートフォン」(54.5%)でした。2015年1年間の推移を見ると、「スマートフォン」の利用率が徐々に増加していったのに対し、「ノートPC」はゆるやかに減少し、12月度調査では「ノートPC」(58.0%)と「スマートフォン」(57.5%)は、ほぼ同じ割合となりました。
※複数回答可

■パソコンの利用OSとして、「Windows10」がわずか半年で2割超に
「Windows10」は2015年7月のリリース以降、利用率を伸ばし、12月度調査では23.4%と4人に1人に利用されるまでになりましたが、依然として最も多く利用されているOSは「Windows7」(52.0%)でした。2014年4月にサポートが終了した「WindowsXP」は、5.8%の人がまだ利用し続けているようです。
※複数回答可

■Windowsでの利用ブラウザは、「Internet Explorer 11」が減少し、「Chrome」が1位に
Windowsで利用されているブラウザとして、1月度調査では「Internet Explorer 11」が38.7%、「Google Chrome」が34.8%でしたが、12月度調査では「Internet Explorer11」(34.1%)が2位に陥落し、「Google Chrome」(34.5%)が1位になりました。2015年を通して「Google Chrome」の利用率が安定して推移したのに対し、「Internet Explorer11」は2015年5月以降、減少傾向にありました。
※複数回答可

■「タブレットPC」の所有率は横ばいで、購入否定派がやや増加
「タブレットPC」の所有率は1月度調査では24.5%、12月度調査でも24.1%とほぼ横ばいでした。一方で、「購入するつもりはない」と回答した人は33.0%(1月度調査)から、36.2%(12月度調査)に増加しました。

■電子書籍利用は伸び悩み、利用率は横ばいで7割が関心なし
電子書籍の利用率は18.5%(1月度調査)から、19.0%(12月度調査)とほぼ横ばいでした。性別と年代別で見ると、10代男性は24.0%(1月度調査)から26.0%(12月度調査)、10代女性は14.0%(1月度調査)から18.0%(12月度調査)と増加傾向にありました。一方で、12月度調査結果を全世代でまとめて見ると、「あまり関心がない」(23.4%)、「利用するつもりはない」(43.3%)と、あわせて66.7%が「関心がない」ということがわかりました。

■スマートフォンとフィーチャーフォン利用率の差が拡大し、3人に2人がスマートフォンを利用
利用率は、1月度調査では「フィーチャーフォン」が39.1%、「スマートフォン」が56.7%でしたが、12月度調査は「フィーチャーフォン」が33.7%、「スマートフォン」が61.2%と、差が広がりました。「スマートフォン」の利用率を性別と年代別で見ると、10代女性が80.0%、20~24歳女性が86.0%、25~29歳女性が82.0%で、若い女性の利用率が高いことがわかりました。

■スマートフォンのキャリアは大手3社がほぼ横ばい。シェアを最も伸ばしたのは「Y!モバイル」
スマートフォンのキャリアのシェアは、1月度調査では「NTTドコモ」(38.6%)が1位、次いで「au」(31.3%)、「ソフトバンク」(25.3%)でした。12月度調査でも「NTTドコモ」(37.0%)が1位で、次いで「au」(31.1%)、「ソフトバンク」(24.4%)で、シェアや順位に変化はそれほどありませんでした。

唯一利用率を伸ばしたのは「Y!モバイル」で、0.3%(1月度調査)から3.3%(12月度調査)までシェアを拡大させました。

■10代のパソコン利用時間が減少し、スマートフォンの利用時間が増加
「テレビ」「ラジオ」「新聞」「雑誌」と「パソコン」「スマートフォン」について、1日あたりの利用時間を調べてみたところ、10代の変化が特に顕著でした。「パソコンからのメディア接触」の利用時間は1月度調査では102.4分でしたが、12月には79.6分と大幅に減少しました。一方、「スマートフォンからのメディア接触」は1月度調査では115.0分だったのに対し、138.3分と増加しました。全年代をまとめてみると、「テレビ」が依然としてトップで(138.6分)、次いで「パソコンからのメディア接触」(131.4分)、「スマートフォンからのメディア接触」(82.2分)でした。

■2015年に最も成長したSNSは「Instagram」で、利用率が1.5倍に
SNSで最も利用率の伸びが高かったのは「Instagram」でした。1月度調査では、利用率は8.5%と少ないものの、12月度調査では13.4%まで伸張しました。性別と年代別に見ると、10代女性の利用率が特に高く、1月度調査では30.0%でしたが、12月度調査では42.0%まで増加しました。2015年10月には日本でも広告配信が全面解禁され、2016年も注目のメディアと言えます。
また、「Facebook」の利用率は39.4%(1月度)、37.5%(12月度)とやや減少したのに対し、「Twitter」は35.0%(1月度)、35.4%(12月度)で横ばい、「LINE」は43.5%(1月度)、47.3%(12月度)と増加傾向でした。


【調査概要】
調査期間: 2015年1月~2015月12月の間、毎月1回実施
調査対象:Fastaskのモニタのうち、15歳から69歳までを5歳ごとに、男女それぞれ50名ずつ割り付けて回収(合計1,100名)。
調査方法:セルフ型ネットリサーチ Fastaskでのアンケート調査

詳しいリサーチ内容はネタ元へ
[Marketing Research Camp]
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