リクルート住まいカンパニーは、「『住宅購入・建築検討者』調査」を行いました。この調査は、住宅の購入・建築を検討している人を対象に、検討にあたっての予算や頭金の状況、検討する物件の種別、検討にあたって重視する条件などを把握することを目的とした調査です。

【調査トピックス】

1.検討種別としては、「注文住宅」が58.2%と最も多い。「新築分譲一戸建て」「新築分譲マンション」が3割強と続く

2.検討理由としては、「子どもや家族のため、家を持ちたいと思ったから」がトップで36.7%

3.検討時の生活や暮らしに期待する点をライフステージ別にみると、シングル女性は「安全・プライバシー」、シングル男性は「心のゆとり・快適な一人暮らし」への期待が高い

4.仕様や設備に対する重視項目を検討種別ごとにみると、新築分譲マンション検討では「セキュリティ」、中古マンションでは「遮音性・防音性」、注文住宅では「太陽光発電」を重視

5.住宅検討の総予算は平均3863万円。昨年より73万円アップ、頭金は平均1109万円

6.消費税増税前に住宅購入・建築の意向があるかについては、増税前に購入/建築したいが65.9%、こだわっていないが34.1%

7.消費税増税に関する認知度は82.2%だったが、増税と不動産取引に関する内容認知度は2~3割にとどまった


【調査結果】

検討している住宅の種別
・検討種別としては、「注文住宅」が58.2%と最も多い。「新築分譲一戸建て」「新築分譲マンション」が3割強と続く

・住宅の購入や建築・リフォームについて、どれを検討をしているか質問した
◇エリア別では、注文住宅において、エリア別の差が大きく、札幌市・首都圏・福岡市で全体より5ポイント以上低く、東海と広島市で5ポイント以上高い

住宅の購入・建築の検討理由
・検討理由としては、「子どもや家族のため、家を持ちたいと思ったから」がトップで36.7%

◇続いて「もっと住宅の仕様が良い家に住みたかったから」が28.8%。「老後の安心のため、住まいを持ちたいと思ったから」17.8%、「持ち家のほうが自由に使えて気兼ねがないから」17.7%、「金利が低く買い時だと思ったから」15.3%
◇2014年と比較すると、「子どもや家族のため、家を持ちたいと思ったから」が4.5ポイント増加、「もっと住宅の仕様が良い家に住みたかったから」が3.6ポイント増加した

住宅検討時の生活や暮らしに対する期待点
・シングル女性は「安全・プライバシー」、シングル男性は「心のゆとり・快適な一人暮らし」への期待が高い

・生活や暮らしに期待する項目50のなかから5つまで選択してもらい、ライフステージ別にランキングした。特に、全体回答率との差上位3項目に、各ライフステージの特徴がみられる
◇シングル男性は「心のゆとり」「快適な一人暮らし」「趣味」への期待が高い
◇シングル女性は「安全」「プライバシー」「日当たり」への期待が高い
◇ファミリー(末子小学校入学前~小学校まで)は「子育て・教育」「家族のだんらん」「親族・友人が呼べる」への期待が高い
◇ファミリー(末子中学校以上)は「高齢者が快適に暮らす」「ガーデニング」「健康的な暮らし」への期待が高い
◇既婚(子どもなし)は「ペット」 「日当たり」「居住にゆとり」への期待が高い

・検討時の生活や暮らしに期待する点としては「日当たりのよい生活ができる」がトップで23.1%、「日々の生活がしやすい」が22.0%、「心のゆとりが得られる」が20.8%と続いた

住宅の仕様や設備に対する重視項目
・新築分譲マンション検討では「セキュリティ」、中古マンション検討では「遮音性・防音性」、注文住宅では「太陽光発電」を重視

・住宅の仕様や設備に対する重視項目を50あげ、最大10まで選択してもらい、検討種別ごとにランキングした。特に、全体回答率との差上位3項目に、各種別ごとの特徴がみられる
◇新築分譲マンション検討の場合、「セキュリティ」「耐震/耐久性・構造」「収納スペース」を重視
◇中古マンション検討の場合、「遮音性・防音性」「収納スペース」「セキュリティ」を重視
◇新築分譲一戸建て検討の場合、「駐車場」「耐震/耐久性・構造」「リビングの広さ」を重視
◇中古一戸建て検討の場合、「遮音性・防音性」 「駐車場」 「収納スペース」を重視
◇注文住宅は「太陽光発電」「省エネ/創エネ」「外観などのデザイン」を重視
◇持ち家リフォームは「セキュリティ」 「耐震/耐久性・構造」「太陽光発電」を重視

・仕様や設備に対する重視項目としては、「収納スペースが十分にある」がトップで32.1%
◇続いて「耐震性・耐久性・建物の構造がしっかりしている」が31.0%、「省エネ・創エネ設備(エネファーム・エコジョーズ)」27.9%、「キッチンの広さ」24.5%、「キッチンの設備」24.2%

総予算と頭金
・住宅検討の総予算は平均3863万円。昨年より73万円アップ、頭金は平均1109万円

◇総予算は3000万~3500万円未満が最も多く20.5%、次いで4000万~5000万円未満が18.1%、5000万~7000万円未満が17.8%となった
◇エリア別の総予算は、首都圏が4352万円と最も高く、札幌市が2700万円と最も低かった
◇頭金は、500万~1000万円未満が最も多く19.6%、次いで1000万~1500万円未満が18.6%、頭金なしが17.3%となった

消費税増税前の住宅購入・建築の意向
・消費税増税前に住宅購入・建築の意向があるかについては、増税前に購入/建築したいが65.9%、こだわっていないが34.1%

◇「消費税が10%になる前に購入/建築したい」が全体に比べて5ポイント以上高かったのはエリア別では仙台市、世帯別ではファミリー(末子:小学校入学前・小学校まで)、年代別では20代
◇2013年11月の調査で2014年から消費税が増税になる際に調査した結果では、回答項目がやや異なるが、「増税前に購入・建築したい」計は59.4%であった

消費税増税に関する認知状況
・消費税増税に関する認知度は82.2%であったが、増税と不動産取引に関する内容認知度は2~3割にとどまった

・2014年調査では、「2015年10月から10%になる可能性がある」で質問し、今回は「2017年4月に引き上げられる予定」として調査した
◇土地が消費税非課税であることは32.8%と半数を大きく下回り、そのほか「消費税アップ分の補填策がない」「課税は引き渡し時点」なども3割をきる認知度となっている


【調査概要】
調査目的:住宅の購入・建築、リフォーム検討意向者の意識と行動を把握する
調査対象:下記条件を満たすマクロミルモニタの20歳~69歳の男女
・首都圏(東京都、千葉県、埼玉県、神奈川県)、東海(愛知県、岐阜県、三重県)、関西(大阪府、京都府、兵庫県)、札幌市、仙台市、広島市、福岡市に在住
・持ち家意向がないもしくは未定の人以外で、住宅の購入・建築、リフォームのタイミングだと感じている
・過去3カ月以内に住宅の購入・建築、リフォームについて何かしら行動をしており、検討に関与している(※契約者は除く)

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