「事業承継」に関する調査(中小企業経営者対象) 

2016年01月20日
T&D保険グループの大同生命保険は、全国の中小企業経営者を対象とした毎月のアンケート調査「大同生命サーベイ」を実施しています。
12月は、「事業承継」をテーマに調査を実施いたしました。

【調査結果のポイント】

・「業況DI」は▲6.6pt(前月比+0.9pt)と、前月からほぼ横ばいとなりました。「将来DI」は 4.7pt となり、前月に引き続き、将来的に業況は好転すると回答された企業が多くなっています。

・今月の個別テーマでは、「事業承継」を調査しました。事業承継を希望する経営者の約7割が子を後継者候補とする一方、後継者の決定には、「経営に対する意欲」を重視するとの回答が最も多くなりました。

・また、後継者の育成・引継ぎに必要な期間は、「4~5年程度」が約4割と最も多く、6年以上も約2割あり、多くの経営者が、後継者の育成・引継ぎには十分な時間が必要と考えられています。

※業況DI:自社の現在の業況 将来DI:自社の将来(1年後)の業況

【調査結果】

1.景況感

・「業況DI」は▲6.6pt(前月比+0.9pt)と前月からほぼ横ばいとなりました。業種別では製造業、建設業がともに前月から1.8pt改善。製造業は3ヵ月連続で改善しています。
・「将来DI」は4.7ptと前月に引き続きプラスの値。将来的に業況は好転すると回答した企業が多くなっています。
・対前年同月比は、「売上DI」が悪化(前月比▲1.7pt)し、「資金繰りDI」と「利益DI」はほぼ横ばいとなりました。

・「業況DI(地域別)」は「北海道」が3.8ptと最も高く、「北陸・甲信越」が▲11.6ptと最も低くなりました。「東北」および「南関東」は、3ヵ月連続で改善しています。
・「地域内業況(回答企業が属する地域の景況感)」は、全国平均で▲26.9pt(前月比+0.3pt)と前月からほぼ横ばいとなりました。地域別にみると、「東北」が最も高く(▲18.3pt)、「北関東」が最も低く(▲37.2pt)なっています。

2.個別テーマ(事業承継)

Q1:事業承継のご意向はありますか?
また、現在、後継者候補はいらっしゃいますか?
・約6割の経営者が事業承継を希望されています。特に、60歳以上の経営者は、約8割が事業承継を希望されています。
・後継者候補は「子ども」が約7割と最も多く、次いで「親族以外の役員・従業員」「子ども以外の親族」となりました。

Q2:後継者を決定する際に重視することは何ですか?
・「経営に対する意欲」が約4割と最も多く、次いで「親族であること」「経営理念が承継されること」となりました。

Q3:後継者に期待することは何ですか?
・「従業員の雇用の継続」が約4割と最も多く、次いで「経営理念の承継」「事業・企業規模の拡大」となりました。
・また、「事業を通じた地域・社会貢献」への意識も高く、地域・社会に根ざし、企業が長くつづくことを希望される経営者が多いことがうかがえます。

Q4:円滑な事業承継のため後継者の育成・引継ぎ期間はどれくらい必要とお考えですか?
・「4~5年程度」が約4割と最も多く、また、約2割が6年以上必要と回答されています。
・後継者の育成・引継ぎには十分な時間が必要とのお考えがうかがえます。

Q5:事業承継について誰に相談したいですか?
また、具体的に相談したいことは何ですか?
・事業承継について相談したい相手は、「税理士・公認会計士」が約6割と最も多く、次いで「親族」となりました。
・相談したいことは、「後継者の教育・育成」が約4割と最も多くなっています。


【調査概要】
調査期間: 平成 27 年 12 月 1 日~12 月 31 日
調査対象: 企業経営者(約 8 割が当社ご契約企業)
調査エリア: 全国
調査方法: 当社営業職員が訪問により調査
回答企業数: 3,994 社
調査内容: ①景況感 ②個別テーマ:事業承継

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[大同生命]
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