「クレジットカードに関する総合調査」2015年度(20代から60代の男女対象) 

2016年02月22日
ジェーシービー(JCB)は、全国の一般消費者を対象に、クレジットカードの保有および利用の実態について調査した「クレジットカードに関する総合調査」の2015年度の結果について発表。
本調査は、JCBが2000年以降毎年、日本全国の一般消費者3,500人(20代から60代の男女。JCBカードの保有有無は不問)に対して、インターネットにより行っているものです。

【調査結果概要】

■クレジットカードの保有率は84%。平均保有枚数は3.2枚。
クレジットカード保有率は2011年から減少傾向がみられ、2015年は84%であった。
20代の保有率は男女ともに他の年代と比べて低く、80%を下回る。
一人あたりの保有枚数は平均3.2枚で、昨年より減少。また、携帯枚数(実際に持ち歩くクレジットカードの枚数)は平均2.0枚で、こちらも昨年より減少している。

■最も利用が多いクレジットカードは、利用頻度・金額ともに微減。
1番多く利用しているクレジットカードは、1ヶ月あたり平均5.6回、5.1万円利用されている。
利用頻度は昨年から大きく変わらないが、金額は減少している。
2番目に利用しているクレジットカードでは、1ヶ月あたりの平均利用頻度・金額ともに昨年から横ばい。

■「入会金・年会費の安さ」や「ポイント・マイル」など利得性が重視されている。
1番多く利用するクレジットカードを利用する主な理由は、「入会金・年会費が他社と比較して安いから(無料含む)(53%)」、「ポイントやマイルが貯めやすいから(52%)」が5割を超える。
2番目に多く利用するクレジットカードも、1番多く利用するカードと同様の理由が高く、「入会費・年会費」や「ポイント・マイル」はクレジットカード利用の重要な要素となっている。
その他、「日常的に利用している銀行・郵貯などの口座を利用できる」「自分のよく利用するお店で割引などのサービスがある」という理由も高く、普段から接点のある場所でのサービスが、クレジットカード利用を促進させていると考えられる。

■カード利用が多い業種は「オンラインショッピング」、「携帯電話料金」、「スーパーマーケット」。「コンビニエンスストア」でのカード利用は増加傾向にある。
クレジットカードで支払いを行っている業種は、「オンラインショッピング(36%)」、「携帯電話(29%)」、「スーパーマーケット(25%)」が多い。日常的な買い物でカードは利用されている。「コンビニエンスストア」では2013年からカード利用が増加している。

■世帯あたりの月平均生活費は17.7万円。月平均カード利用額は5.3万円。生活費の3割はカードで支払われている。
世帯あたりの月平均生活費は17.7万円。昨年比で1万円減少している。月平均カード利用額は5.3万円で、2011年から減少傾向にある。

■電子マネーの保有率は80%、利用率は66%。
電子マネーは保有率80%、利用率66%で、昨年と比較して大きな変化はみられない。電子マネーの利用業種は「鉄道・地下鉄・バス」や「コンビニエンスストア」が多い 。

■デビットカードの保有率は13%、利用率は6%。
デビットカードは保有率13%と昨年より減少。利用率は6%で、2013年から僅かに上昇傾向がみられる。主なデビットカードの入会理由は「金融機関のキャッシュカードについてきたため(55%)」であった。

【調査結果】

1. クレジットカード保有率
クレジットカードの保有率・保有枚数ともに、2011年から減少傾向。
・クレジットカード保有率は84.0%。保有率は、2011年から減少傾向にある。
・保有枚数は「1枚」が増加しており、「1枚」~「3枚以下」が全体の7割を占める。保有枚数も減少傾向にある。

20代のクレジットカード保有率は低い。女性の保有率は全般的に男性より高い。
・年代別に見ると、20代のクレジットカード保有率は男性72.9%、女性74.9%でいずれも低い。
・男女別では、男性60代、女性50代の保有率が9割を超えて高い。地域別では、東海圏の保有率が87.0%と最も高く、東北が78.0%で最も低い。

2. クレジットカード保有・携帯枚数
平均保有枚数は3.2枚、平均携帯枚数は2.0枚。ともに2011年から微減傾向。
・クレジットカードの平均保有枚数は3.2枚。大きな変化でないが、2011年から微減傾向がみられる。
・携帯枚数(持ち歩いているクレジットカードの枚数)は平均2.0枚。保有枚数と同様に、2011年から僅かな減少傾向がみられる。

平均保有枚数は男性、50~60代で多い。平均携帯枚数は性別や年代で大きな差はみられない。
・保有枚数は女性より男性が多い。年齢が上がるほど保有枚数は多くなり、男性50~60代の保有枚数は4枚以上で高い。一方で、男女20代、女性30代は3枚に満たない。地域別では、九州圏が3枚に満たない。
・携帯枚数は性別・年代別で大きな差はみられないが、男女20代、女性30代、東北、近畿圏、九州圏はやや少ない。

3. クレジットカード利用頻度
「1番多く使う」クレジットカードの月平均利用頻度は5.6回。
1番目、2番目ともに昨年から大きな変化はみられないが、2011年からは微増傾向。

4. クレジットカード利用金額
「1番多く使う」クレジットカードの月平均利用金額は5.1万円。昨年から減少している。

5. 保有クレジットカードごとの利用理由
1番多く使うクレジットカードの主な利用理由は、「入会金・年会費が他社と比較して安いから」と、「ポイントやマイルが貯めやすいから」。
・1番多く使うクレジットカードの利用理由としては「入会金・年会費が他社と比較して安いから(無料含む)(53.1%)」、「ポイントやマイルが貯めやすいから(51.8%)」が5割を超えて高い。次いで「日常的に利用している銀行・郵貯などの口座を利用できる(23.1%)」が続く。
・2番目に多く使うカードも1番多く使うカード同様、「入会金・年会費が他社と比較して安いから(無料含む)(43.0%)」が最も高く、次いで「ポイントやマイルが貯めやすいから(33.9%)」、「自分のよく利用するお店で割引などのサービスがあるから(20.3%)」が2割を超えて高い。

「入会金・年会費が他社と比較して安いから(無料含む)」は男女40代が高く、「ポイントやマイルが貯めやすいから」は男女30代が高い。

6. クレジットカード利用業種
カード利用が高い業種は「オンラインショッピング(インターネット通販)」、「携帯電話料金」、「スーパーマーケット」。
「コンビニエンスストア」でのカード利用は、増加傾向がみられる。
・クレジットカードを利用している業種は、「オンラインショッピング(インターネット通販)(35.8%)」が最も高い。次いで「携帯電話料金(28.9%)」 、「スーパーマーケット(24.5%)」が2割を超えて続く。
・「コンビニエンスストア」でのカード利用は増加傾向にある。
・「プロバイダー(ISP)料金」、「電気料金」、「高速道路」、「保険料」、「航空券」でのカード利用は昨年比で減少。

「オンラインショッピング(インターネット通販)」でのカード利用は、男性は40代、女性は30代が高い。
「携帯料金」は、女性より男性が高い傾向は変らない。
「スーパーマーケット」では女性40代以上が高く、甲信越・北陸や東海圏で増加している。

「ガソリンスタンド」でのカード利用は全体的に減少しており、北海道、甲信越・北陸、中国・四国での減少が目立つ。
「電気料金」も全体的に減少。とくに女性30~40代、中国・四国で減少している。

7. 支払いの際のクレジットカード利用割合
クレジットカード保有者の5割以上が「オンラインショッピング(インターネット通販)」 の支払いでカードを利用している。
支払いに占めるクレジットカード利用者の割合も8割を超えて高い。
全般的に、男性の方が支払時にカードを利用している。ただし、「スーパーマーケット」や「百貨店」などでのカード利用は、女性が男性より高い。

8. 月平均生活費とクレジットカード利用額
世帯あたりの月平均生活費は17.7万円。そのうち平均5.3万円はクレジットカードが利用されている。
・世帯あたりの月平均生活費は17.7万円。既婚世帯や、年齢が高い層ほど生活費は高く、地域別では東海圏が18.5万円で最も高い。
・世帯あたりの月平均クレジットカード利用額は5.3万円。未婚世帯は4万円以下と低い。東海圏はカード利用額も6.0万円で最も高い。

月平均生活費は昨年比で1万円減少。クレジットカード利用額は、6,000円減少している。
クレジットカード利用割合は約3割。
・世帯あたりの月平均生活費は、2015年は昨年比1万円の減少の17.7万円。月平均クレジットカード利用額は昨年比6千円減の5.3万円。生活費に占めるクレジットカードの利用割合は29.6%。

9. 月平均生活費とクレジットカードの保有状況
クレジットカード保有者の月平均生活費は18.4万円、非保有者の月平均生活費は14.0万円。
・クレジットカードの保有・非保有別に見た月平均生活費では、保有者が月平均18.4万円で非保有者(14.0万円)を月4.4万円上回る。
クレジットカードの保有状況と、世帯あたりの月平均生活費には、相関関係があると考えられる。
・世帯あたり月平均生活費は、昨年比で9,800円減少。クレジットカード保有者では6,900円減少。非保有者は1万9,800円減少しており、減少額が大きい。

10. 電子マネーの利用状況
電子マネーは保有率、利用率とも昨年から大きな変化はみられない。
電子マネーは、「鉄道・地下鉄・バス」、「コンビニエンスストア」での利用が多い。

・電子マネーの保有率(79.9%)、利用率(65.9%)ともに、昨年から横ばい。2015年は女性20~30代の保有・利用が高く、地域別では首都圏の保有・利用が高い。
・電子マネーで支払いをしている業種は、「鉄道・地下鉄・バス (46.6%)」が最も高い。次いで「コンビニエンスストア(44.0%)」が4割を超えて続く。

11. デビットカードの利用状況
デビットカードの保有率は13%で昨年から減少。 利用率は2013年から微増傾向がみられる。
最も利用しているのは男性40代。
・デビットカードの保有率は12.8%で昨年から減少している。属性別でも全体的に保有率が減少しているが、男性20代は増加している。
 ※国際ブランド付きのデビットカードの保有率は10.0%で、昨年から2.0ポイント増加している。
・利用率は6.0%であった。男性20代・40代は増加しており、利用率が高くなっている。
・デビットカードに入会した理由は、「金融機関のキャッシュカードについてきたため (54.8%)」が最も高い。


【調査概要】
調査時期:2015年 11月
調査方法:インターネット調査
調査地域:全国
調査対象者:3,500人 (20代から60代の男女、学生を含む)
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