転職成功者の年齢調査 

2016年02月22日
インテリジェンスが運営する転職サービス「DODA(デューダ)」は、2007年7月~2015年12月にDODAの転職支援サービスを利用したビジネスパーソン約10万人の転職をした年齢について調査を行いましたのでお知らせいたします。

【調査結果】

■【全体】転職成功者の平均年齢は32.1歳と過去最高を更新

2015年下半期の転職者の平均年齢は32.1歳で、2007年下半期に調査を開始して以来、過去8年間で最も高い年齢となりました。若手女性の転職者の割合が伸びたことで5年ぶりにマイナスへと転じた前回調査(2015年上半期)から一転し、今回の平均年齢は前回比プラス0.3歳と、上昇トレンドへと数字を戻しています。さらに、男性の平均年齢は前回比プラス0.2歳の32.7歳、女性は前回比プラス0.3歳の29.6歳となっており、全体の結果に加えて、今回は男性・女性の平均年齢についても、ともに過去最高値を更新しています。

■【年齢別】転職成功者の28.2%が35歳以上に、「35歳転職限界説」は崩壊

転職者の年齢の内訳を見てみると、全体に占める割合の中で最もボリュームが大きいのは「25~29歳」の37.4%で、次いで「30~34歳」の27.0%と「40歳以上」の14.3%が続きます。2015年上半期と下半期との比較では、「25~29歳」「30~34歳」「35~39歳」はそれぞれマイナスとなりましたが、反対に「24歳以下」では0.7%、「40歳以上」では2.1%ずつ割合が上昇する結果になっています。特に、「40歳以上」については、2012年下半期が6.4%だったことと比べると、過去3年間で2倍以上まで割合を伸ばしています。

■解説 ~「24歳以下」の若手と「40歳以上」のミドル層の転職成功者が増加~

今回の調査では「24歳以下」の若手と、「40歳以上」のミドル層の割合の変化が目立つ結果になりました。「40歳以上」の転職者増加については、中途採用のマーケットが拡大し、「35歳転職限界説の崩壊」を裏づける結果になったと言えるでしょう。一方、全体に占める「24歳以下」の割合も6.7%から7.4%へと上昇しました。この背景には、2016年度の新卒採用の開始時期が後ろ倒しになったことで、計画通りに新卒人材を採用充足できなかった企業が、社会人2~3年目の若手社員や第二新卒者をターゲットにした中途採用へのシフトを進めたことが挙げられます。さらに、資格や経験を問わず、未経験者を積極的に採用する企業も増えており、こうした動きが若手転職者の増加に影響したと考えられます。
転職をかなえた人の数そのものはここ数年、右肩上がりの状態が続いており、20代・30代・40代以上のすべての年代で転職の機会が広がっています。東京オリンピックの開催に向けた需要の高まりやインバウンド市場の拡大に加えて、グローバル化やIT化の動きに向けて、設備投資や事業拡大を進める企業は増加傾向にあります。原油安や株価の下落などによる経済懸念がないとは言えませんが、求人ニーズは引き続き高く、転職マーケットはこの先も活況な状態が続くものと考えられます。転職希望者にとって今は、性別、年代を問わず、やりたい仕事やあこがれの仕事に挑戦できるチャンスや、キャリアの選択肢が豊富なタイミングと言えます。(DODA編集長 木下 学)


【調査概要】
2007年7月~2015年12月の8年の間に、DODA転職支援サービスを利用して転職したビジネスパーソン
有効回答数 約10万人

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