ベビーカーマークに関する世論調査 

2016年02月15日
内閣府は、ベビーカーマークに関する世論調査を実施。

【調査結果】

1 ベビーカーマークの認知度
(1)ベビーカーマークの認知度
ベビーカーマークについて,「見た,知っていた」とする者の割合が 52.6%(「見たことがあり,内容まで知っていた」24.9%+「見たことはないが,内容は知っていた」9.6%+「見たことはあるが,内容は知らなかった」18.1%),「見たことはないし,内容も知らなかった」と答えた者の割合が 45.9%となっている。
都市規模別に見ると,「見た,知っていた」とする者の割合は大都市で高くなっている。

ア ベビーカーマークを知った経緯
ベビーカーマークを「見たことがあり,内容まで知っていた」,「見たことはないが,内容は知っていた」,「見たことはあるが,内容は知らなかった」と答えた者(870 人)に,どこで見たり,知ったりしたかを聞いたところ,「電車やバスなどの公共交通機関」を挙げた者の割合が 47.7%と最も高く,以下,「公共施設や行政機関」(32.4%),「テレビ,ラジオ」(31.7%),「病院などの医療機関」(18.0%)などの順となっている。(複数回答,上位4項目)
性別に見ると,「テレビ,ラジオ」を挙げた者の割合は女性で高くなっている。

2 ベビーカー使用者の気遣い
(1)ベビーカー使用者の気遣い
電車やバスなどの車内やエレベーターでベビーカーを使用している人が,周囲の人や通行者と接触したり,妨げになったりしないようにするなど,周囲に気遣いをしていると思うか聞いたところ,「そう思う」とする者の割合が 69.7%(「そう思う」31.8%+「どちらかといえばそう思う」37.9%),「そう思わない」とする者の割合が 19.4%(「どちらかといえばそう思わない」12.8%+「そう思わない」6.7%)となっている。なお,「わからない」と答えた者の割合が 10.9%となっている。
都市規模別に見ると,「そう思う」とする者の割合は中都市で高くなっている。
年齢別に見ると,「そう思う」とする者の割合は 30 歳代,40 歳代で高くなっている。

3 周囲の人の許容度
(1)周囲の人の許容度
電車やバスなどの車内やエレベーターで,原則としてベビーカーを折りたたまずに使用できることについてどう思うか聞いたところ,「賛成」とする者の割合が 84.5%(「賛成」52.3%+「どちらかといえば賛成」32.2%),「反対」とする者の割合が 10.6%(「どちらかといえば反対」7.8%+「反対」2.8%)となっている。
年齢別に見ると,「賛成」とする者の割合は 20 歳代,30 歳代で高くなっている。

4 安全に利用するための留意事項の認知度
(1)安全に利用するための留意事項の認知度
公共交通機関や公共施設などでベビーカーを安全に利用する上での留意事項について知っていたことを聞いたところ, 「ベビーカーに子供を乗せる際にはシートベルトを着用する」を挙げた者の割合が 43.4%と最も高く,以下,「ベビーカー使用時に駆け込み乗車をしない」(38.2%),「電車やバスなどの車内や駅のホーム,バス停でベビーカーを止めている間は,ベビーカーから目を離さず,ストッパーをかけ,手を添える」(38.1%),「周囲の人や通行者と接触したり,移動の妨げにならないようにするなど,ベビーカーの操作に気をつける」(37.4%)などの順となっている。なお,「どれも知らなかった」と答えた者の割合が 32.0%となっている。
(複数回答,上位4項目)

都市規模別に見ると,「ベビーカー使用時に駆け込み乗車をしない」,「電車やバスなどの車内や駅のホーム,バス停でベビーカーを止めている間は,ベビーカーから目を離さず,ストッパーをかけ,手を添える」を挙げた者の割合は大都市で高くなっている。
性別に見ると,「ベビーカーに子供を乗せる際にはシートベルトを着用する」,「ベビーカー使用時に駆け込み乗車をしない」,「電車やバスなどの車内や駅のホーム,バス停でベビーカーを止めている間は,ベビーカーから目を離さず,ストッパーをかけ,手を添える」,「周囲の人や通行者と接触したり,移動の妨げにならないようにするなど,ベビーカーの操作に気をつける」を挙げた者の割合は女性で高くなっている。
年齢別に見ると,「ベビーカーに子供を乗せる際にはシートベルトを着用する」,「電車やバスなどの車内や駅のホーム,バス停でベビーカーを止めている間は,ベビーカーから目を離さず,ストッパーをかけ,手を添える」,「周囲の人や通行者と接触したり,移動の妨げにならないようにするなど,ベビーカーの操作に気をつける」を挙げた者の割合は 30 歳代,40 歳代で,「ベビーカー使用時に駆け込み乗車をしない」を挙げた者の割合は 20 歳代から 40 歳代で,それぞれ高くなっている。

5 ベビーカーマークの認知度向上のための取組
(1)ベビーカーマークの認知度向上のための取組
ベビーカーマークの認知度を向上させるために,どのような取組が効果的だと思うか聞いたところ,「テレビや新聞などを通じた周知活動」を挙げた者の割合が 76.9%と最も高く,以下,「公共施設や公共交通機関を通じた周知活動」(49.6%),「保育園,幼稚園,学校などの子育て・教育機関を通じた周知活動」(41.7%),「病院などの医療機関を通じた周知活動」(31.9%),「商業施設や飲食店を通じた周知活動」(31.3%)などの順となっている。(複数回答,上位5項目)

都市規模別に見ると,「公共施設や公共交通機関を通じた周知活動」を挙げた者の割合は大都市で,「病院などの医療機関を通じた周知活動」を挙げた者の割合は小都市で,それぞれ高くなっている。
性別に見ると,「病院などの医療機関を通じた周知活動」を挙げた者の割合は女性で高くなっている。
年齢別に見ると,「テレビや新聞などを通じた周知活動」を挙げた者の割合は 50 歳代で,「公共施設や公共交通機関を通じた周知活動」を挙げた者の割合は 50 歳代,60 歳代で,「保育園,幼稚園,学校などの子育て・教育機関を通じた周知活動」を挙げた者の割合は 30 歳代で,「商業施設や飲食店を通じた周知活動」を挙げた者の割合は 30 歳代,50 歳代で,それぞれ高くなっている。

6 環境整備のために重要な施策
(1)環境整備のために重要な施策
電車やバスなどでベビーカーを利用しやすい環境を整備するために,どのような施策を進めることが重要だと思うか聞いたところ,「公共施設や公共交通機関におけるベビーカー優先スペースなどの設置」を挙げた者の割合が 55.3%と最も高く,以下,「ベビーカーマークの掲出場所の拡大」(47.7%),「各種広報媒体を通じた周知活動の実施」(36.8%),「ベビーカー使用者の危険行為(エスカレーターでのベビーカー使用,駆け込み乗車など)に対する規制」(36.8%)などの順となっている。(複数回答,上位4項目)

都市規模別に見ると,「ベビーカー使用者の危険行為(エスカレーターでのベビーカー使用,駆け込み乗車など)に対する規制」を挙げた者の割合は大都市で高くなっている。
性別に見ると,「ベビーカー使用者の危険行為(エスカレーターでのベビーカー使用,駆け込み乗車など)に対する規制」を挙げた者の割合は女性で高くなっている。
年齢別に見ると,「公共施設や公共交通機関におけるベビーカー優先スペースなどの設置」を挙げた者の割合は 20 歳代,30 歳代で,「ベビーカーマークの掲出場所の拡大」を挙げた者の割合は 30 歳代,50 歳代で,「各種広報媒体を通じた周知活動の実施」,「ベビーカー使用者の危険行為(エスカレーターでのベビーカー使用,駆け込み乗車など)に対する規制」を挙げた者の割合は 40 歳代,50 歳代で,それぞれ高くなっている。


【調査概要】
調査目的:ベビーカーマークに関する国民の意識を把握し,今後の施策の参考とする。
調査対象:
 (1) 母集団 全国 20 歳以上の日本国籍を有する者
 (2) 標本数 3,000 人
 (3) 抽出方法 層化 2 段無作為抽出法
調査時期:平成 27 年 12 月 10 日~12 月 20 日
調査方法:調査員による個別面接聴取法
調査実施機関:一般社団法人 中央調査社
回収結果:(1) 有効回収数(率) 1,653 人(55.1%) (2) 調査不能数(率) 1,347 人(44.9%)

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[内閣府政府広報室]
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