「Uターン転職」についての調査(20~30代の地方出身者対象) 

2016年02月18日
転職クチコミサイト「転職会議」では、地方創生の動きから最近活発化している「Uターン転職」について、転職会議会員のうち20~30代の地方出身者を対象にアンケート調査を行い、1,109名の皆さまからご回答をいただきました。

【調査結果の概要】

◆ 地方出身者のうち、7割が「地元での転職を検討」

アンケートの結果、実に約70%の方がUターン転職を考えていると回答しました。Uターン転職をしたいという潜在的なニーズはかなり大きいようです。しかし、実際にUターン転職をした人はわずか14%でした。

このギャップは、なぜ生まれるのでしょうか?

Uターン転職を考えたとしても、実際にはしない・できない方がたくさんいらっしゃいます。その理由を探るべく、Uターン転職経験者を対象に「転職先決断の決め手」を聞いてみました。
その結果、同率1位で「キャリアが活かせるから(32%)」と「受け入れ先が少なく、他に選択肢がなかったから(32%)」。2位は「スキルアップできる(19%)」、3位は「地域貢献(12%)」があがりました。
Uターン転職においては、通常の転職のようにキャリアやスキルといった観点が決め手となる一方で、企業の求人自体が少なく、希望の職につくのが難しいという実態があるようです。

◆ Uターン転職経験者が語る、厳しい現実

続いて、Uターン転職経験者を対象に、転職先への満足度や年収について聞きました。
残念ながら、Uターン転職者の過半数が「転職先に不満を抱いている」と回答しました。
そして、半数の方が、Uターン転職により年収が下がっているという実態が浮き彫りになりました。
年収が下がり幅では、「20%以上」と回答したユーザーが過半数を占めており、大幅な年収低下がUターン転職への満足度の低さに繋がっているようです。
Uターン転職には「年収が下がる」、「受け入れ先が少なくなかなか仕事を選べない」といった課題があることから、検討はしても実行に移せないという実情が明らかになりました。

◆ 年収は下がっても、満足度が上がることも!? Uターン転職者が求めるものとは?

さらに、Uターン転職経験者へ生活全般に対する満足度を尋ねたところ、転職先に対する満足度とは対照的な結果となりました。
「仕事を含め、地元での生活全般」については、「非常に不満、不満」の声が半減し、「非常に満足、満足、普通」と答えた方の割合が7割を超えました。
この背景として、Uターン転職者は、生活環境の充実や地元の友人・知人などの間に構築されている人間関係などを求めて転職している方が多く、転職によってそうした希望が叶うケースが多いことから満足度が高くなったようです。

◆ Uターン転職、する?しない?

Uターン転職は、仕事やお金の面でリスクがある一方で、生活環境や人間関係を含めると、転職者の希望を叶える“人生の選択肢”であることが分かりました。しかし、中には、「給料が下がった上に、その他様々な待遇も悪くなった為、結局再度転職して都会に出直した」という体験談もあります。


【調査概要】
調査対象:転職会議会員のうち、20~30代の地方出身者
調査期間:2016年1月28日~2月1日(5日間)
調査方法:インターネット上でのアンケート調査
サンプル数:1,109件

詳しいリサーチ内容はネタ元へ
[「転職会議]
 マイページ TOP