TPPと食品購入に関する生活者意識調査(15歳~69歳男女対象) 

2016年02月17日
総合マーケティング支援を行なうネオマーケティングは、全国の15歳~69歳の男女1200人を対象に「TPPと食品購入に関する生活者意識」をテーマにしたインターネットリサーチを実施いたしました。

<調査背景>
総合マーケティング支援を行なう株式会社ネオマーケティング(所在地:東京都渋谷区)では、世の中の動向をいち早く把握するために、独自で調査を行なっております。今回2016年1月8日(金)~2016年1月13日(水)の6日間、全国の15歳~69歳の男女1200人を対象に「TPPと食品購入に関する生活者意識」をテーマにしたインターネットリサーチを実施いたしました。

【調査結果概要】

◆「TPPの大筋合意内容(農林水産分野)」を評価する?
「評価する」69.1%、「評価しない」30.9%。

◆食材や食料品を購入する際に最も重視することは?:
最も多い回答は「味」で27.3%、次いで、「価格」26.1%、「国産であること」15.9%がトップ3という結果に。

【調査結果】

Q1. あなたは、「TPP」について関心がありますか。(単数回答)【n=1200】
「TPP」について関心があるかをお聞きしたところ、全体では53.4%の方が「関心がある」と回答しました。「関心がある」という回答について性年代別でみると、半数以上回答しているのは、男性が20代~60代に対し、女性は10代と60代のみとなっており、女性よりも男性の方が幅広い年齢層で関心が高いことがわかります。

Q2. あなたの、「TPPの大筋合意内容(農林水産分野)」に対するお考えをお答えください。(単数回答)【n=641】
【Q1】で「TPP」について「関心がある」と回答した方に対し、「TPPの大筋合意内容(農林水産分野に関する)」に対する考えについてお聞きしたところ、全体では69.1%と約7割の方が「評価する」と回答しました。「評価する」という回答について性年代別でみると、60代男性が85.9%で最も評価していることがわかりました。次いで、20代男性が77.4%、50代女性が72.3%の順となっています。性別でみると、9.9pt差で男性の方が評価していることがわかります。

Q3. あなたが、「TPPの大筋合意内容(農林水産分野)」に対して≪評価する≫理由をお答えください。(複数回答)【n=443】
【Q2】で「TPPの大筋合意内容(農林水産分野)」を評価すると回答した方に対して、評価する理由をお聞きしたところ、最も多い回答が「国内の農林水産業が刺激されて、競争力をつけると思うから」で52.8%でした。次いで、「安価な輸入品が入ってくることによって、食品全体の価格が下がると思うから」48.3%、「輸入品が多く手に入るようになると思うから」44.9%の順となっています。性別で比較をしてみると、「国内の農林水産業が刺激されて、競争力をつけると思うから」という回答については、男性が57.5%、女性が46.2%と、男性の方が11.3pt多い結果となりました。

Q4. あなたが、「TPPの大筋合意内容(農林水産分野)」に対して≪評価しない≫理由をお答えください。(複数回答)【n=198】
【Q2】で「TPPの大筋合意内容(農林水産分野)」を評価しないと回答した方に対して、評価しない理由をお聞きしたところ、最も多い回答が「国内の農林水産業に悪影響を与えると思うから」と「食品の安心・安全が脅かされると思うから」で64.6%でした。次いで、「食料自給率が低下すると思うから」63.6%の順となっています。トップ3の回答が全て半数を超えており、農林水産業への悪影響や食品の安心・安全、食料自給率など様々な点を気にしている方がいるようです。性別で比較をしてみると、「食品の安心・安全が脅かされると思うから」では18.5pt差で女性の方が多く、「食料自給率が低下すると思うから」でも24.7pt差で女性の方が多い結果となりました。女性の方が食品に対する不安材料が多いようです。

Q5. あなたが、「TPPの大筋合意内容(農林水産分野)」に関して不安に思うことがあればお答えください。(複数回答)【n=1200】
「TPPの大筋合意内容(農林水産分野)」に関して不安に思うことをお聞きしました。全体で最も多い回答は「食品の安心・安全が脅かされることによる食品の安心・安全への不安」で49.2%となりました。次いで、「国内の農林水産業に与える影響への不安」41.8%、「食料自給率の低下」40.9%の順となっています。年代別でみると、全ての年代が食品の安心・安全に対して不安を抱いていることがわかります。TPPの大筋合意内容(農林水産分野)に対して評価する方が多いですが、各年代で不安要素はあるようです。

Q6. あなたは「TPPの大筋合意内容(農林水産分野)」を知って以降、食品に対する意識変化はありますか。(単数回答)【n=1200】
「TPPの大筋合意内容(農林水産分野)」を知って以降、食品に対する意識変化があるかをお聞きしたところ、「ある」が27.3%、「ない」が72.7%という結果となりました。現在、TPP は発効していませんが、すでに約3割の方が食品に対する意識の変化があることがわかります。

Q7. あなたの、食品に対する意識がどのように変化したかをお答えください。(自由回答)【n=328】
<10代>
・自分の国の食品を守りたいと思った。(17歳女性)
・原産地をよく確認するようになった。(18歳男性)
<20代>
・国産品を選ぶようになった。(25歳女性)
・日本の食品の安全性を強く感じるので、少し高価でも日本産を購入したい。(27歳男性)
<30代>
・なるべく国産の良い食事を摂りたいと考えている。(39歳女性)
・値段設定と食の安全に対する意識。(36歳男性)
<40代>
・より国産のものに対する購買力が増した。(41歳女性)
・食品を購入する際に、産地を意識する習慣が以前に比べ増した。(48歳男性)
<50代>
・国産の価値を再認識した。(51歳女性)
・より国内産重視になった。(51歳男性)
<60代>
・国産への信頼が強まる。(60歳女性)
・安全性に敏感になった。(63歳男性)

【Q6】で食品に対する意識変化が「ある」と回答した方に対し、食品に対する意識がどのように変化したかを自由回答方式でお聞きしたところ、各年代共に、食の安全性を重視するようになったという回答とともに、国産の食品に対する信頼の言葉が多くを占めていました。

Q8. あなたが食材や食料品を購入する際に最も重視することについてお答えください。(単数回答)【n=1200】
食材や食料品を購入する際に最も重視することをお聞きしたところ、全体で最も多い回答は「味」で27.3%となりました。次いで、「価格」26.1%、「国産であること」15.9%の順となっています。食材や食料品を購入する際、味や価格に次いで、「国産であること」も男女共に重視していることがわかります。

Q9. あなたの、食材や食料品が国産であることに対する意識についてお答えください。(単数回答)【n=1200】
食材や食料品が国産であることを「とても意識している」、「まあ意識している」「意識しているときもある」と回答した方が合計87.5%と8割を超える結果となりました。性別でみると、男性が83.5%に対し、女性は91.5%と9割を超える結果となりました。男性より女性の方が国産への意識が高いのは、主婦などが料理をつくる際に食材や食料品に触れる機会が多いからかもしれません。

Q10. あなたが、次の食材それぞれについて、国産を買いたいと思うものをお選びください。(単数回答)【n=1200】
国産の食材で買いたいと思うものをお聞きしました。「外国産より価格が高くても、国産のものを買いたい」、「外国産と価格が同じなら、国産のものを買いたい」の合計がTOP10以外の食材でも7割以上を占め、国産を買いたい人が大多数となりました。そのなかで最も多い回答は「牛乳」で94.3%となりました。現在、国内で販売されている牛乳はTOP10の食材のなかで唯一100%国産であり、他の食材と比べて国産の牛乳に対する信頼感を持っている方も多いのではないでしょうか。

Q11. 牛乳が国産100%であることに対するお考えについてお答えください。(単数回答)【n=1200】
【Q10】で1位となった「牛乳」ですが、牛乳が国産100%であることを「とても意義があることだと思う」、「意義があることだと思う」と回答した方が合計82.9%と8割以上の方が意義を感じていることがわかりました。

Q12. 前問について、その理由をお答えください。(複数回答)【n=995】
【Q11】で「とても意義があることだと思う」、「意義があることだと思う」と回答した方に対して、回答した理由をお聞きしたところ、「安心だから」81.6%、「安全だから」79.5%がトップ2を占める結果となりました。安心感や安全性が国産100%の意義であると考えている消費者が多いようです。


【調査概要】
調査の方法:株式会社ネオマーケティングの運営するアンケートサイト「アイリサーチ」のシステムを利用したWEBアンケート方式で実施
調査の対象:アイリサーチ登録モニターのうち、全国の15歳~69歳の男女を対象に実施
有効回答数:1200人(10代・20代・30代・40代・50代・60代の男女:各100人)
調査実施日:2016年1月8日(金)~2016年1月13日(水)

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