タイ人のライフスタイルと海外旅行調査(タイに居住し、1年以内に日本への観光旅行を計画している20歳~67歳の男女) 

2015年09月15日
JTB総合研究所は、「タイ人のライフスタイルと海外旅行調査」を実施しました。

訪日旅行数者は、円安やビザの緩和やプロモーションなど政府の施策が功を奏し、ここ数年爆発的な伸びを見せています。JNTO(日本政府観光局)の推計によれば、2015年1月から7月までの訪日外国人数は、累計で1,106万人となり1,000万人を上回りました。特に中国を中心としたアジアからの旅行者の増加は目覚ましく、日本国内での「爆買い」なども話題となりました。今後は、それぞれの国の旅行市場が成熟し、旅行者の志向が多様化することが予想されます。日本旅行を一時のブームとして終わらせるのではなく、継続的に旅行者のニーズに応えていくためには、国別だけではなく、それぞれの国の中でも、より深く旅行者が求めることを把握していくことが重要となります。
当社は、タイ人旅行者に注目し、そのライフスタイルや価値観、旅行や日本に関する調査を実施しました。
タイは近年日本への旅行者数が大幅に増加し、今後も増加が期待できること、ASEAN経済共同体の設立により、陸続きであるタイは最も恩恵を享受する国の一つとして経済効果が期待されていること、経済の発展と共に旅行への嗜好も多様化が予想されることなどが、調査対象とした背景です。
今後日本にくるタイの旅行者は、どのような人々なのか、その姿に迫ります。

【調査結果概要】

〇 今後1年以内に日本旅行を計画している人の69%が訪日経験あり

〇 訪日観光旅行経験者の約3割が欧州への旅行も経験
・過去2年以内の海外旅行先は、アジア(90.8%)、欧州(28.7%)、北米(14.0%)。 アジアでは日本が1位(66.4%)

〇 「共感」タイプが日本人との交流をリード
・「日常生活に触れたい(64.2%)」「農家民泊など地域の人と触れ合えるところに泊り たい(59.6%)」「地域の活動に参加したい(43.0%)」

〇 74.2%がSNSを利用。SNSは交流、消費のための重要なツール
・-チェックイン利用が多く、日本の良さをプッシュ型で情報提供するのも効果的か

【調査結果(一部抜粋)】

【今後1年間に日本への観光旅行を計画しているタイ人はどんな人?】 *ビジネス旅行と留学は除く

1. 1年以内に訪日観光旅行を計画している人のうち、訪日観光旅行の経験者は69%と高い割合20代が34.4%、30代32.8%と続く

調査対象者とした「1年以内に日本への観光旅行を計画している」人の、これまでの訪日経験を聞いたところ、69.0%の人が「日本への観光旅行へ行ったことがある」と回答し、7割近くがリピーターであることがわかりました。
また属性では、20代34.4%、30代32.8%、大卒以上88.0%、フルタイム就業者75.2%となりました。

2. 訪日経験で属性に違いが見られる。訪日経験者は未経験者と比べて年収が高め

訪日経験がある人とない人とを比較してみたところ、それぞれの属性には違いが見られました。訪日観光旅行の経験者は未経験者より年齢や世帯年収が高めで、40代以上が34.5%(未経験者29.1%)、世帯年収も50万バーツ以上が71.3%(未経験者53.5%)という結果になりました。また、訪日経験者は経営者や管理職の割合も合わせて4割を超えました。専門・技術職の割合も高く、訪日経験者は、比較的裕福な層が多いと言えそうです。一方、今後1年間に訪日観光旅行を計画している、未経験者は比較的20代が多く、また、接客などのサービス業や工場などの生産や建設業に従事する人の割合が高くなりました。


【調査概要】
調査手法:インターネットアンケート調査
調査期間:2015年6月25日~7月3日
対象者:タイに居住し、1年以内に日本への観光旅行を計画している20歳~67歳の男性250名、女性250名

詳しいリサーチ内容はネタ元へ
[JTB総合研究所]
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