「中小企業で働くこと」についての調査(転職コンサルタント対象) 

2016年01月19日
エン・ジャパンが運営する人材紹介会社集合サイト『ミドルの転職』上で、サイトを利用している転職コンサルタントを対象に「中小企業で働くこと」についてアンケートを行ない、128名から回答を得ました。

【調査結果概要】

2015年11月度の有効求人倍率は1.25倍とバブル期超えの水準を記録。企業規模に関わらず各社採用を強化しており、経営資源の乏しい中小企業の人材確保は極めて厳しい状況となっています。そこで、エージェントに所属する転職コンサルタントに、ミドル(35歳以上)が中小企業で働くことについてうかがいました。下記、トピックスです。

★ 94%の転職コンサルタントが、ミドルの転職希望者に「中小企業への転職を薦める」と回答。
★ 中小企業で働くメリットは「経営者・役員クラスとの距離が近い」。一方で、「福利厚生が充実していない」というデメリットも。
★ 中小企業は、マネジメント力・組織力の強化を目的にミドル層を採用。特にミドル層の採用が多いのは、成長期の200名前後のメーカー。

【調査結果詳細】

1:94%の転職コンサルタントが、ミドルの転職希望者に「中小企業への転職を薦める」と回答。

転職コンサルタントに、ミドルの転職希望者に中小企業への転職を薦めるかうかがったところ、94%が「薦める」と回答しました。理由としては、『大手企業に比べてスピードが速く、裁量もあり、何かと自由度が高い』、『中小企業は仕事の幅が広いので、専門性を磨くことが出来、会社に頼らずとも自活できるスキルを身につける事が出来る』などが挙げられました。

「中小企業で働くことを薦める」と回答した転職コンサルタントのコメント
●大きな組織で自分のやりたいことが注力事業から外れている場合や、裁量権が低い場合で、中小でその経験を求められている状況であれば、実力を存分に発揮できる機会を選択された方が個人にとっても、社会にとっても意義があることのため。
●やる気のある人で、今後はある職種のプロとして生きていく人生像を描いている人は中小企業のほうがより実現がしやすいため。大企業はゼネラリストを養成しておりプロになるのは時間がかかるか困難。
●キャリアが陳腐化しないうちに必要とされる場に移った方がビジネスマンとしては豊かな人生。あるいは何らか使命感があるなら果たせる環境が必要。
●担当する業務領域が、大規模企業よりも圧倒的に広いため、仕事のやりがいを肌でダイレクトに感じることができる。

2:中小企業で働くメリットは「経営者・役員クラスとの距離が近い」。一方で、「福利厚生が充実していない」というデメリットも。

転職コンサルタントが中小企業で働くメリットとして挙げたのは「経営者・役員クラスとの距離感が近い」(64%)、「意思決定のスピードが速い」(58%)、「業務における権限が広い」(49%)という回答でした。図1のコメントにもあったように、大企業に比べて規模が小さいからこそ意思決定のスピードが速く、大きな裁量を持てるという点が魅力として挙げられています。一方でデメリットとしては「福利厚生が充実していない」(51%)、「事業が長期的に続く保証がない」(46%)という点でした。

3:中小企業は、ミドルにプレイングマネージャーとしての役割を期待。特にミドルの採用が多いのは、成長期にある200名前後の機械・自動車・運送機器メーカー。

中小企業がミドルを募集する理由について、もっとも多かったのは「マネジメント力・組織力の強化」(51%)でした。次いで「業務拡大に伴う増員募集」(40%)となっており、ミドルには組織力を強化し業務拡大を図れるプレイングマネージャーとしての役割が期待されているようです。
ミドルの採用が多い中小企業の成長ステージは「成長期」(60%)、「企業規模」は「100名~299名」(52%)がそれぞれ最多となっています。成長期にある200名規模の企業が次のステージに進むため、ミドルの持つ経験やスキル、マネジメント力を必要としていることがわかります。また、「業種」についてはもっとも多くの転職コンサルタントがメーカー(機械・自動車・運送機器)(37%)と回答しました。理由としては『大手企業からの下請け受注が増えているため』、『同業界での業務経験が必須となることが多く、30~45歳前後の経験者がターゲットになるため』などが挙げられました。機械・自動車・運送機器メーカーは、円安の影響をうけ輸出関連が好調であることや経験が重宝される業界であるため、ミドルの採用が多いようです。


【調査概要】
調査方法:インターネットによるアンケート
調査対象:『ミドルの転職』を利用するエージェントの転職コンサルタント
有効回答数:128名
調査期間:2015年12月14日 ~ 2016年1月5日

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