乗員検知システム世界市場に関する調査 2015 

2016年01月18日
矢野経済研究所は、乗員検知システムの世界市場について調査を実施した。

<乗員検知システムとは>
乗員検知システムとは、車室内に搭載された各種センサが運転席、助手席の乗員の状態を検知し、その状況に応じて各種機能を実現する車載システムである。すでに、シートに内蔵された体重センサによるエアバッグ制御システム(Advanced Air Bag System)や車室内近赤外線カメラや操舵角センサを利用したドライバーモニタリングシステム(DMS:Driver Monitoring System)、半導体ガスセンサによるアルコール検知システムなどが実用化されている。
本調査における乗員検知システムとは、乗用車および車両重量3.5t以下の商用車に搭載されるシステムを対象とするが、アルコール検知システムに一部大型バス、トラック向けを含む。

【調査結果サマリー】

◆2015年の乗員検知システム世界市場は、前年比10.5%増となる819億4,200万円の見込
2015年における乗員検知システム世界市場(メーカ出荷金額ベース)は、前年比10.5%増となる819億4,200万円に達する見込みである。エアバッグを制御する乗員検知システムが市場の中心であり、Advanced Air Bagシステムとして米国市場の大部分の車両で採用されている。

◆2025年における乗員検知システム世界市場は、自動運転関連のシステムが市場を牽引し、2,628億7,400万円になると予測
2025年における乗員検知システム世界市場(メーカ出荷金額ベース)は、2,628億7,400万円になると予測する。2014年から2025年までの年平均成長率は12.2%となり、乗員検知システム世界市場の牽引役はエアバッグ関連から自動運転関連のシステムに転換すると予測する。

◆乗員検知システムのうち、自動運転関連のシステム世界市場の2014年から2025年までの年平均成長率は21.7%に達し、2025年の同市場規模は1,389億8,500万円になると予測
2020年以降はレベル2の自動運転システム搭載車両の普及拡大が進み、ドライバーモニタリングシステム(DMS)の採用が増加すると考える。2014年から2025年までの年平均成長率は21.7%に達し、2025年の自動運転関連の乗員検知システム世界市場規模(メーカ出荷金額ベース)は1,389億8,500万円になると予測する。


【調査概要】
調査期間:2015年7月~2015年11月
調査対象:自動車メーカ、カーエレクトロニクスメーカ、半導体メーカ
調査方法:当社専門研究員による直接面談、電話・e-mailによるヒアリング、ならびに文献調査併用

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[矢野経済研究所]
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