電力自由化に関する調査(30~69歳の電力が自由化することを認識している男女対象) 

2015年10月15日
インターネット調査会社のマーシュは、全国30~69歳の電力が自由化することを認識している男女400名を対象に電力自由化に関する調査を実施。

【調査結果】

通信市場が昭和60年に自由化されてから今年で30年、家庭向けの【電力自由化】が2016年の4月から始まる。小売電気事業者として申請が出ている82社の内、10月8日にまず40社が認められた。様々な業態の企業が新規参入を発表している中で、消費者はどの程度「電力自由化」について興味・関心をもっているのだろうか。
今回は、全国30~69歳の電力が自由化することを認識している男女400名を対象に調査を行った。

まず、【電力自由化】についての認知程度を尋ねると、男性は、女性よりも「内容をよく知っている」が高い。また、男性は年代が上がるにつれて認知が高くなる傾向がみられた。加えて、家庭で自家発電を行っている人は、行っていない人と比べて認知も高い。

次に【電力自由化】について情報収集しているものを尋ねると「テレビのニュース番組」が最も高く、次いで「新聞」「インターネットのニュース」と続く。自由化の内容をよく知っている人では「インターネットのサイト」を始め、いずれの項目も高い傾向がみられた。信頼できる情報としては、「テレビのニュース番組」が最も高く、次いで「新聞」、「インターネットのニュース」と情報収集しているものと同様の結果であった。自由化の内容をよく知っている人では「新聞」が高い傾向がみられる。

対象者全体の67%は自由化に対して興味を持っており、最も興味度が高いのは男性30代であった。乗り換え意向者は、対象者全体の41%で、男性のほうが女性よりも乗り換え意向が高い傾向がみられる。また、自由化についての認知程度が高いほど乗り換え意向は高くなっている。
乗り換え意向者の変えたい理由は「料金が安そう」が最も高く、次いで「いろんな料金プランがありそう」「今の電力会社が信頼できない」と続く。男性60代では「今の電力会社が信頼できない」 「今の電力会社が原子力発電を使用している」が高い傾向があり、企業に対する信頼や発電方法が重視されていることが伺える。
変えたくない理由は、「電力供給に不安がある」が最も高く、次いで「料金プランがわかりづらそう」「契約手続きが面倒」と続く。女性は男性よりも手続きの煩雑さを懸念している傾向がみられた。【内容をよく知っている】では、料金プランや手続きへの不安は少ないが、電力の供給量に不安を感じている。

電力会社選択の重視点では、「料金が安い」が最も高く、次いで「安定した電力供給」「信頼できる企業」と続く。女性は男性と比べて「料金が安い」を除く全ての項目が高く、重視点が多いことが伺える。男性30~40代は特に「料金が安い」を重視しており、女性40~50代は「安定した電力供給」「信頼できる企業である」を重視している。

現状、乗り換え意向は41%程度であるが、内容をよく知っている人ほど乗り換え意向が高い。今後、電力自由化の内容について理解が進むほど、男性よりも認知・乗り換え意向が低い女性も含めて乗り換えを検討する人が増えていくことが見込まれる。


【調査概要】
調査名:電力自由化に関する調査
対象者:全国、30~69歳
 ・電力が自由化することを認識している
 ・自宅の電気使用料金を把握している
 ※家庭の電力をほぼ自家発電で補っている方は除く
サンプル数:400s
実査期間:2015 年 9 月 18 日(金)~ 9 月 29 日(火)
調査方法:インターネット調査(マーシュの自社モニター )
調査機関:株式会社マーシュ

詳しいリサーチ内容はネタ元へ
[マーシュ]
 マイページ TOP