「介護職が考える、最高の親の介護」に関する調査 

2015年12月25日
ウェルクスは、介護のお仕事研究所の読者、介護系のSNS(Facebook、Twitter)の読者を対象に、「介護職が考える、最高の親の介護」に関する調査を実施。

昨今、話題になっている「仕事と介護の両立」について、介護の現場の職員はどのように考えているのか。介護の仕事に携わる人たちの自身の親の介護について伺いました。

【調査結果】

■「毎年お正月には窒息事故が相次いでいるが、もし介護が必要になったあなたの親が『お餅を食べたい』と言われたら、お餅を食べさせてあげたいですか?」と質問したところ、「食べたいものは食べさせてあげたい」が74.2%、「できれば控えてもらいたい」が22.6%、「食べたいと言っていても絶対に食べさせない」が3.2%となりました。

■政府は介護離職ゼロに向けて動き出していますが、あなた自身は「介護と仕事の両立」ができるかどうか質問したところ、「両立できる」が25.8%、「両立できない」が74.2%となりました。

■「両立できる」と回答した人に対して、その理由について質問したところ、以下の回答がありました。

「時短など出来るのであれば」(20代・女性)
「家族に理解してもらって協力しあってやれたらいいなと思う」(30代・女性)
「職場に理解があった」(40代・女性)
「いまは様々なサービスがあるため」(20代・男性)
「仕事ができなくなって収入がなくなったら共倒れになるのが必至なので、最初から『仕事と両立できないようなレベルの介護』はやらないつもりである」(50代・男性)

■「両立できない」と回答した人からは、以下の回答がありました。
「どちらも大変。片手間でできるものじゃない」(30代・女性)
「自分の親となると介護の仕事をしていても、感情を整理できるまで仕事をできる自信がない」(20代・男性)
「仕事をもって、さらに家で介護は、疲労するから無理」(50代・男性)

■介護について知人や友人から相談されることがあるか質問したところ、「よくある」が32.3%、「たまにある」が51.6%、「まったくない」が16.1%となりました。

■もし親の介護が必要になったら、「自宅」と「介護施設」のどちらで過ごしてほしいか質問したところ、「自宅」は64.5%、「介護施設」は35.5%となりました。

■「自宅」と回答した人に対して、その理由について質問したところ、以下の回答がありました。

「自分が介護職だからこそ、親に恩返ししたい。娘が介護職であるというのを特権だと感じてほしい」(20代・女性)
「親自身に協調性がなく、様々なトラブルが予想されるため」(50代・女性)
「自分だけで出来なくなったら、介護施設にお願いするかもしれないが、親を今施設に入れるというのはかわいそう。また、親の最期は家族で見守ってあげたいから。」(50代・女性)
「施設では虐待や放置など安心して預けられないから」(30代・男性)

■「介護施設」と回答した人からは、以下の回答がありました。

「自宅で一人寂しく過ごす方たちをたくさん見てきて、人との関わりがなければだめだと思うから」(20代・女性)
「在宅での(介護の)限界を知っているから」(30代・女性)
「自宅での介護は限界もあります。入浴するにも危険が伴います。在宅介護は軽度では良いが重度になるとかなり家族の負担は大変と思う。」(60代・女性)

■介護疲れによる殺人や無理心中の事件を防ぐ方法について質問したところ、以下の回答がありました。

「国の介護サービスがニーズに合い、自宅での介護の補充がしっかり出来るものになれば。介護サービスを受けること、他人に話すことができれば」(20代・女性)
「訪問できる人がいて、話を色々聞いて差し上げる。介護者を休ませてあげる。今の介護の方法では無理があると思います。訪問介護、時間的、料金的に無理があると思います」(50代・女性)
「介護している人を家族介護人に認定して、介護保険の介護士と同様に扱い、手当も支払う」(50代・男性)
「何よりも相談に乗ってくれる人が存在するということを広く知らしめること。そして、自ら相談に来ない人を掘り起こして相談援助職の側からアプローチすること」(50代・男性)


【調査概要】
・調査期間:2015年12月18日(金)~12月24日(木)
・調査対象:介護のお仕事の読者のほか、介護系のSNS(facebookページ、twitter)の読者となっている全国の20代~60代の男女30名
・男女割合:女性/66.7%・男性/33.3%

詳しいリサーチ内容はネタ元へ
[介護のお仕事研究所]
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