博報堂 クールジャパン推進室、博報堂DYメディアパートナーズ メディア環境研究所は共同で、「ASEAN メディアコンテンツ調査」の2015年版を実施。

「ASEAN メディアコンテンツ調査」はASEAN主要3カ国(タイ、ベトナム、インドネシア)各500サンプルを対象とし、日本への来訪意向(インバウンド需要)、興味項目やクールジャパンコンテンツへの関心を調査したもので、2014年に引き続き2回目の実施となります。
調査・分析の結果、昨年に増して日本への高い来訪意向・クールジャパンへの興味関心が浮かび上がりました。

【レポート概要】

■“インバウンド需要”高まる ~日本への来訪意向~
・3カ国全体の傾向として、「1年以内に訪問したい国」「将来的に訪問したい国」において日本の順位が上昇。 「将来的に訪問したい国」については 18カ国中いずれもTOP3に入っており、日本への来訪意向が増加しているといえる。

■日本に関するイメージ総量 「ベトナム」「インドネシア」で増加 興味ジャンルも幅広く
・日本に対する8ジャンル(食、観光、技術、ファッション、ポップカルチャー、ライフスタイル、
教育、医療)への興味度を足し上げたイメージ総量で見ると、総じて日本は他国に比べて高い傾向。タイでは昨年同様トップとなっているほか、ベトナム、インドネシアではイメージ総量自体が大きく増加している。
・ジャンル別興味度を見ると、タイでは「食」「観光」「技術」で60%前後、「ファッション」「ポップカルチャー」「ライフスタイル」などが40%前後と高く、幅広いイメージが持たれていることが特徴。ベトナム、インドネシアは「技術」「食」「教育」のイメージが高い。

■“クールジャパンコンテンツ「アニメ・マンガ」”への興味度も増加
・各国ともに「日本のアニメ・マンガ」への興味関心度が大きく増加している。

■日本に関する情報源、「テレビ」「口コミ」が上位
・日本に関する情報源は各国ともテレビと口コミが高めであり、ソーシャルメディアなどのネット情報が補完している構造がうかがえる。

【調査結果】

■“インバウンド需要”高まる ~日本への来訪意向~
欧米やアジア、オセアニアなど18カ国(※2)を呈示し、「1年以内に訪問したい国」「将来的に訪問したい国」について聞いたもの。

・3カ国全体の傾向として、「1年以内に訪問したい国」「将来的に訪問したい国」において日本の順位が上昇。「将来的に訪問したい国」 では18カ国中いずれもTOP3に入っており、日本への来訪意向が増加しているといえる。
・タイでは「1年以内に訪問したい国」「将来的に訪問したい国」いずれも1位を獲得。スコア(将来:34.2%、年内:15.2%)も他国に突出して日本が高い。
・ベトナムでは米国、シンガポールのスコアが高いものの、比肩する形で高い訪日意向(将来:33.8%、年内:17.4%)となっている。
・インドネシアにおいてはシンガポールが「1年以内に訪問したい国」「将来的に訪問したい国」ともにハイスコアであるが、 「将来的に訪問したい国」において日本は米国に続き3位を獲得。

※2 提示18カ国
シンガポール/マレーシア/タイ/インドネシア/ベトナム/フィリピン/ミャンマー/インド/中国/香港/台湾/韓国/日本/オーストラリア/米国/イギリス/フランス/ドイツ

(ご参考)■「将来的に訪問したい国」4位以下の国
<タイ>
4位 フランス 5位 イギリス 6位 中国 7位 シンガポール 8位 オーストラリア 9位 ドイツ 10位 ベトナム 香港
<ベトナム>
4位 韓国 5位 香港 6位 イギリス 7位 フランス 8位 タイ 9位 オーストラリア 10位 中国
<インドネシア>
4位 オーストラリア 5位 フランス 6位 香港 7位 ドイツ 8位 マレーシア 9位 韓国 10位 イギリス

■日本に関するイメージ総量 「ベトナム」「インドネシア」で増加
興味ジャンルも幅広く

日本に対する8ジャンルイメージ(食、観光、技術、ファッション、ポップカルチャー、ライフスタイル、教育、医療)に対する興味を、対象18カ国別に聞いたもの。

・8ジャンルへの興味度を足し上げたイメージ総量で見ると、総じて日本は他国に比べて高い傾向にある。
・タイでは昨年同様トップとなっているほか、ベトナム、インドネシアではイメージ総量自体が大きく増加している。
・ジャンル別興味度を見ると、タイでは「食」「観光」「技術」で60%前後、「ファッション」「ポップカルチャー」「ライフスタイル」などが40%前後と高く、幅広いイメージが持たれていることが特徴。
・ベトナム、インドネシアは「技術」「食」「教育」のイメージが高く、イメージ構造が比較的似ている。

■“クールジャパンコンテンツ「アニメ・マンガ」”への興味度も増加
「日本のアニメ・マンガへの興味関心」を聞いたもの。

・各国ともに「日本のアニメ・マンガ」への興味関心度が大きく増加している。
(タイで16.6ポイント、ベトナムで11.6ポイント、インドネシアで10.4ポイント増加)

■日本に関する情報源、「テレビ」「口コミ」が上位
日本に関する情報源として活用しているものを、7つのメディアジャンルから聞いたもの。

・日本に関する情報源は各国ともテレビ(タイとインドネシアは地上波テレビ、ベトナムは有料テレビ)と口コミが高めであり、ソーシャルメディアなどのネット情報が補完している構造がうかがえる。


【調査概要】
調査実施時期: 2015年2月
調査地域: タイ/バンコク、ベトナム/ホーチミンシティ、インドネシア/ジャカルタ
調査方法: 面接調査 サンプル数: 各国500s
対象者条件 15~59歳の一般男女を5歳刻みで割付け、各国世帯収入上位70%をスクリーニング

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[博報堂]
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