出産時の病院・産院選びについての調査(妊娠・育児中女性対象) 

2015年11月04日
健康知識情報サイト『カラダノート』を運営するプラスアールは、妊娠・育児中の女性656名を対象に「出産時の病院・産院選びについての調査」を行いました。出産時に助産院を検討しつつも病院を選択した方は28%、実際に助産院を選択する方は1%という結果になりました。助産院に対し妊婦さんが抱えている印象と、その実態が明らかになりました。

【調査結果】

○ 産婦人科病院・総合病院で出産した・する人は98%
妊娠・出産時に実際に選んだ病院・産院について聞きました。助産院と答えた方は1%という結果になりました。その理由としてはどのようなことが考えられるのでしょうか。(N=656)

○ 助産院を初めから検討していない人は約6割
助産院を選ばなかった方に、助産院で出産することも検討したのかを聞きました。「はじめから選択肢に無かった」方は57%、「検討した結果より総合病院・産婦人科病院にメリットを感じた」方は14%という結果になりました。一方、「助産院で産んでも良かった」、「本当は助産院で産みたかった」という方は27%にのぼりました。(N=586)

○ 助産院を選択するのを思いとどまった理由
「助産院は初めから選択肢に無かった」または「産婦人科病院・総合病院の方によりメリットを感じた」という方に、助産院を選ばない理由を聞きました。「産婦人科病院、または総合病院を選ぶのが自然」だと考える方が多いようです。また、2番目に多かった理由としては「緊急時の医療行為への不安」が挙げられました。いざという時に医師の治療がすぐに受けられるのか、という点について気になる妊婦さんが多いようです。(複数回答可,N=445)

○ 助産院を希望したにも関わらず、実際には他の病院を選択した人も
「本当は助産院で出産をしたかった」が、病院を選択したという方に、その理由を聞きました。最も多かった回答は、「近所に無かったため」であり、自治体によって助産院の数が少ない地域も多いようです。(複数回答可,N=52)
一方で、「特殊な出産の為」助産院で産むことができなかったという方もいました。帝王切開など予め出産時に医療行為が必要である、または何らかのリスクを抱えている妊婦さんは助産院で出産することはできないようです。医療行為が行えない分、緊急時には総合病院と提携して妊婦さんを迅速に搬送することが可能な助産院も多数あります。

○ 助産院での出生率は1990年以降ほぼ変わらず1%
今回のアンケートでも助産院での出生率は1%でしたが、総務省統計局が行っている「出生の場所別にみた年次別出生数百分率」の調査[1]でも、ベビーブームの終了している1990年以降から、助産院での出生率はほぼ横ばいで、1%であることが見て取れます。
今回のアンケートでも、助産院を選択するにあたって「緊急時の対応に不安を覚える」等ネガティブな印象を多くの妊婦さんが抱えていることが明らかになりました。しかし、助産院で出産ができる妊婦さんは元々出産でのリスクの高くない方だけであり、さらに緊急時にも迅速な対応を可能としている助産院がほとんどのようです。
その一方で、情報量の不足からそこでの出産を敬遠してしまう妊婦さんも少なくありません。助産院について調べる際にもリスクが強調されていることが多く、それが助産院を敬遠する理由になっているのかもしれません。よって今後は助産院からのさらなる情報発信が必要であると考えます。

○ 助産院で産むことのメリット
助産院で産むことのメリットとしては、助産師さんがベテランであることが多く、病院よりも自由なスタイルでの分娩が可能であったり、妊婦さん一人ひとりに多くの時間を使って見守ってくれる点が挙げられます。


【調査概要】
・調査方法:インターネット調査
・調査期間:2015年10月8日~14日
・情報公開日:2015年11月4日
・対象者:カラダノートシリーズアプリ「妊娠なう」、「授乳ノート」等利用者 659名(出産を経験済みの方:31%、出産自体は未経験だが妊娠中の方:69%)

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