地域元気調査2015 

2015年12月10日
アール・ピー・アイとバイヤーズ・ガイドは共同調査として、全国約1.6万人の20~69歳の男女を対象に、「地域元気指数」調査及び、「食のイメージ」調査からなる全国「地域元気調査2015」を実施しました。

近年、人口減少や少子高齢化による「地域」の活力が低下する中、地域の元気回復に向けた取り組みが活発化しています。一方で、地域を元気にするための課題や元気の源(要因)は、各地方でそれぞれに異なり、効果的な取り組みを行うことは容易なことではありません。
状況下、地域の元気度を主観的、客観的に評価し、数値化するための基準や測定方法、元気づくり及び食のイメージに関わる各種指標等の基礎データ構築が課題となっています。

このため、地域の元気度を経年的に把握する、日本初の全国規模の調査として、全国「地域元気調査2015」を実施しました。結果は以下のとおりです。

<調査結果>

【全国「地域元気指数」調査】

1. 地域元気指数と幸せ指数

■地域元気指数は5.76で中位の元気度、DI(※1)はマイナス5.3ポイントで、全国的に減退傾向。
 今、日本の元気は踊り場。
・2015年度、全国の地域元気指数は平均で5.76(10段階評価)、どちらともいえないの5.0と6.0が43.5%を占め、DI(※1)はマイナス5.3ポイントと減退傾向。日本全体の元気度は踊り場にあり、今後、上るのか下るのかの正念場にあるといえる。
 ※1 DI=前年との元気度の増減傾向をみる指数

■地域元気が高まると、個人の幸せ感も増加することが判明。
・地域の元気度と個人の幸せ感には強い関係があり、地域が元気であると感じている人ほど、個人の幸せ感も高い傾向にある。地域の元気が1上がると、個人の幸せ感が0.74上がるという関係にあり、地域が元気になることで、幸せな人が増えることが分かった。

2. 都道府県別・市町村別 地域元気指数

■2015年度の都道府県別地域元気指数1位は沖縄県(6.37)、2位神奈川県(6.23)、3位福岡県(6.18)。市町村では1位神奈川県藤沢市(7.14)、2位滋賀県草津市(6.89)、3位沖縄県石垣市(6.84)。

■町で唯一、徳島県北島町(6.60)が10位以内にランクイン。(※2)
 ※2 サンプル数が20件以上あった174市15町中

■人口規模が大きい都市ほど地域元気指数が高くなる傾向。
・5万人未満の市において、地域元気指数が4.98と低く、昨年に比べ元気が「減った」と感じる人が「増えた」と感じる人より18ptも上回り、かなり危機的な状況、元気づくりの正念場と思われる。

3. 性年代別・居住ブロック別 地域元気指数と幸せ指数

■地域の元気は圧倒的に若い女性がけん引。

■地域元気指数や幸せ指数は“南高北低”。
・地域の元気を感じているのは、女性/20歳代が最も高く、次いで女性/30歳代、女性/60歳代が続き、幸せ指数も高い。
・地域元気指数と幸せ指数が最も高いのは「沖縄」。次に「九州」や「東海」、「近畿」において高い。一方、地域元気指数、幸せ指数が低いのは「北東北」で、他ブロックに比べて著しく低位にある。

4. 地域元気の要素

■地域の元気は、「まちの賑わい」「地域経済の安定」「住みよさ」にあり。
・「まちの賑わい」は、街や商店街に活気があり、若者が地域にいること。
・「地域経済の安定」は、地域に働く場があり、地域の経済環境が安定していること。
・「住みよさ」は、暮らしの利便性と、生活環境の快適性が確保されていること。

5. 都道府県別 自己評価と他者評価

■自己評価と他者評価の地域に対する共通するイメージや、ギャップが元気づくりの有望なヒント。
・自己評価、他者評価ともに全体平均より高い割合で共通しているイメージや、反対にその差、ギャップが大きいところは、地域の元気をUPさせる方向性を考える上で、有望なヒントになる。

【47都道府県「食のイメージ」調査】

■食のイメージは総合力で「北海道」が首位。「大阪府」「福岡県」が追撃、「京都府」「沖縄県」「新潟県」も健闘。
■食材よりも加工品・料理で地域を認知する傾向がある。
■印象に残った品目は「新潟県のコシヒカリ」、「香川県の讃岐うどん」、「北海道の牛乳、チーズ、バター」、「秋田県のあきたこまち」、「北海道のゆめぴりか、ななつぼし」など。
■「松阪牛」「北海道スイーツ」「静岡茶」など、ブランド商品は地域名との相性が良い。


『全国「地域元気調査2015」(株式会社アール・ピー・アイ、株式会社バイヤーズ・ガイド調べ)』

【調査概要】
・調査目的:
 ・当該住民が主観的・客観的に、自らの地域の元気度合いを数値化する「地域元気指数」及び、その構成要素を評価する「地域元気指標」をもって、「地域の元気」を定点観測し、地域活力の維持・増進に寄与することを目的として「地域元気指数」調査を実施した。
 ・また、47都道府県について、具体的にイメージできる品目を尋ねることによって、各都道府県の“食”に関するイメージや地域ブランドの認知を明らかにすることを目的とした「食のイメージ」調査を合わせて実施した。
・調査方法:インターネットによる調査
・調査対象:全国20~69歳の男女
・調査時期:2015年8月1日~8月10日
・割付方法:全国47都道府県について、都道府県内の市町村を人口の多い順に並べ替え、人口比が7:3になるところで2つのグループに分け、人口大グループ:人口小グループの回答者がおおむね均等になるように回収した。
※市町村人口は、平成22年国勢調査時点での人口
・集計方法:平成22年国勢調査市町村人口に基づき、47都道府県×人口大小グループ×年代3区分=282区分の人口構成に従ってウェイトバック集計を行った。
・サンプル数:
 1次調査 29,773件
 2次調査 15,822件 (※1次調査の回答者の中からランダムに約半数を抽出)

詳しいリサーチ内容はネタ元へ
[アール・ピー・アイ]
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