今シーズン(2015年12月~2016年1月)の忘新年会についての調査 

2015年12月09日
リクルートライフスタイルに設置された「食」に関する調査・研究機関「ホットペッパー グルメ リサーチセンター」は、首都圏・関西圏・東海圏の男女約1万人を対象として、今シーズン(2015年12月~2016年1月)の忘新年会についてのカスタマーアンケートを実施し、年末年始宴会シーズンの動向を発表。

【調査要約】

■今シーズンの忘新年会への参加回数は「前年並み」の見込み。
・3圏域(首都圏・関西圏・東海圏)合計では、参加回数が「昨年と変わらない」が78.0%と最多。
(参考)前年度の参加回数平均は忘年会1.21回、新年会0.69回。

■1回あたりの予算は4,388円(前年比+76円)
・今年度の忘新年会1回あたりの予算は3,000円~4,000円未満(26.8%)と5,000円~ 6,000円未満(28.7%)が多く、平均想定額4,388円と増加(前年比+76円)の予想。
・圏域別では関西圏の想定額の上げ幅は4,341円でもっとも大きい(+102円) 。

■参加予定は「会社・仕事関係」が最多の44.2%。
プライベートな相手との忘新年会の参加意向は経年で減少傾向。

・今シーズンの忘新年会で参加する機会がありそうな関係は「会社・仕事関係(44.2%)」、「友人・知人関係(40.7%)」 。
・そのうち積極的に参加したい忘新年会では「友人・知人関係」33.5%(前年比-1.0pt)、「会社・仕事関係」19.8%(前年比±0.0pt)と差が縮まった。
・2012年度からの時系列でもプライベート系忘新年会への積極参加意向は減少傾向にある。

【調査結果詳細】

1.今シーズンの忘新年会への参加回数は「前年並み」の見込み。

今シーズン(2015年12月~2016年1月)の忘新年会の参加回数の見込みは「昨年と変わらない」という回答が首都圏・関西圏・東海圏の3圏域合計で78.0%(前年同調査では76.9% )を占めた。「昨年より大きく増えそう」「昨年よりやや増えそう」の増加派は計10.8%(前年同調査では10.8%)、「昨年より大きく減りそう」「昨年よりやや減りそう」の減少派は計11.2% (前年同調査では12.3%)となり、減少派が増加派を微妙に上回ったが、その差は前年より小さくなっており、全体として大きな変化はなさそうだ。過去3年では、「減少派」が「増加派」をわずかに上回る事前の見込みに対し、実際の参加の有無(次ページ参照)も見込み通り微減してきたが、昨年は12月の衆議院選挙の影響で忘年会実施が減っている可能性もあり、そこを基準にさらに減るとは言い切れない状況である。

4. 1回あたりの忘新年会予算は増額の見込み。
上げ幅は関西圏がもっとも大きい。東海圏はマイナスの想定。


忘新年会の予算については、前年度の実績と今年度の想定予算額を聴取した。1回あたり3,000円~4,000円未満(3圏域計:前年度実績25.3%、今年度想定26.8%)と5,000円~6,000円未満(3圏域計:前年度実績28.3%、今年度想定28.7%)のふたつの山がある。0円(自分では払いたくない)を除く今年の想定額は4,388円(前年比+76円)と予算は増加の見込み。圏域別(次ページ)では、関西圏がもっとも予算増加幅が大きく前年比+102円(4,239円→4,341円)、東海圏では逆に前年比-7円(4,385円→4,378円)と減少の予測。市場における関西圏のシェアが、今年は相対的に高まることが予想される。

5. 2012年~2016年にかけて、「プライベート」系の忘新年会が減少傾向。

今シーズンの忘新年会を誰と行うかについて聴取した結果、3圏域合計でもっとも多かった相手は「会社・仕事関係」で44.2%、次いで「友人・知人関係」が40.7%となった。前年と比較すると、「会社・仕事関係」はプラスマイナス0の増減なしだが、「友人・知人関係」は-1.2pt(41.9%→40.7%)、ほかに「家族・親族関係(-1.8pt:17.5%→15.7%) 」も減り幅が大きい。2012年度からの時系列で見ても、「会社・仕事関係」が安定的なのに対し、「友人・知人関係」「家族・親族関係」は減り幅が大きい。また、圏域別では、首都圏・関西圏に比べると東海圏では例年通り「友人・知人関係」「家族・親族関係」「趣味・サークル関係」など、プライベート系の忘新年会が少なめという特徴がある。

6. 参加機会がありそうな関係のうち、積極的に参加したい
忘新年会、「友人・知人関係」は減少、「会社・仕事関係」と差が縮まる。


今シーズンの忘新年会で「積極的に参加したい関係」を聴取したところ、「友人・知人関係」が3圏域合計で33.5%ともっとも多かったが、前年比では-1.0ptの減少(3年連続の減少)であった。「会社・仕事関係」は積極的に参加したい割合は低めで19.8%だが、前年比では変化がなく、友人・知人相手と会社・仕事相手の忘新年会の積極参加意向者の割合の差は縮まった。両者のスコア差は2012年調査では20.7pt、2013年調査では16.6pt、2014年調査では14.7pt、今回調査では13.7ptと着実に縮まっている。好業績企業による宴会費用負担の動きなどがある会社宴会に比べて、自己負担率の高いプライベート宴会への参加意向が相対的に下がっているのかもしれない。


詳しいリサーチ内容はネタ元へ
[ホットペッパーグルメリサーチセンター]
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