「お気に入りの魚介と料理」に関する調査(「日本さかな検定」受検者対象) 

2015年12月01日
日本人の魚食普及に向けて広く魚への関心や知識を深めてもらおうという狙いのもと、「日本さかな検定(愛称:ととけん)」を 2010 年から開催している一般社団法人日本さかな検定協会が、今年第6回を迎えた同検定の受検者たちに「お気に入りの魚介と料理」を自由回答形式で聞きました。

その結果、“魚好き・魚通”を自認する彼らの「お気に入り」ランキングは、一般生活者とは明らかに異なる様相を示しており、以下、それらの主なポイントをご報告します。

【調査結果】

■一般層での人気トップ「マグロ」に対し、魚好きの「お気に入り」では「アジ」がトップ。

一般生活者が「好きな魚貝類」として(複数選択式で)回答した人気ランキング TOP5 は、「1位:マグロ、2位:サケ、3位:エビ、4位:カニ、5位:サンマ」となっています。(*出典:「TBS
総合嗜好調査 2015」<東京地区+阪神地域/計 1,950s>-詳細後述 )
一方、今回の「日本さかな検定」受検者の自由回答での「お気に入りの魚介」では(計 195種の魚介が回答された中)、TOP5 としては「1位:アジ、2位:サバ、3位:ブリ/ハマチ、4位:イカ、5位:マグロ」となっており、両者の違いが際立っています。(ちなみに、一般層における順位は、アジ:10 位、サバ:12 位、ブリ/ハマチ:8 位、イカ:9 位となっています)

「魚介上位一覧(表1)」の TOP10の魚種を見ると、青背魚が4種(アジ、サバ、サンマ、イワシ)を占め、白身魚も3種(ブリ、タイ、カワハギ)がランクインしました。
4位のイカを種類別にみますと、1.アオリイカ 2.ホタルイカ 3.スルメイカ 4.ヤリイカの順に好まれています。

■魚好きの「お気に入り」には、地域性も垣間見え

これらを「日本さかな検定」が実施された会場別に集計した結果(全国12会場で開催/※ただし富山会場と高岡会場は合計して算出)、東京、名古屋、大阪といった大都市圏で「アジ」が単独トップとなっており、「アジ」が特に「大都市圏の魚好き」に支持されていることが分かります。
一方、「イカ」がトップとなった八戸、「ホヤ」がトップの石巻、「タイ」がトップの高松などでは、地場での馴染度などから地域性が色濃く感じられます。特に八戸では、他地域では見られない「ウニ」「ホッケ」もランクインしており、その特徴性が目立っています

■魚好きが「お気に入り」の「魚介料理」では、「マグロ」と「サバ」にも高い支持

「日本さかな検定」受検者が回答した計750種の「お気に入りの魚介料理」では、全般的に「刺身」が人気を集める中、特に「マグロ刺身」が頭抜けてトップとなっていますが、5位 あじなめろう、6位 かわはぎ肝和え・刺身、10位 きす天ぷらなど、いかにも「通好み」を思わせるものが見られ、注目されます。
また、これら回答された魚介料理の種類を、魚種別にカウントしたところ、「サバ」が、「しめ鯖」を筆頭に刺身、塩焼、味噌煮、干物、寿司に加え、郷土の味(胡麻さば、へしこ、棒寿司、バッテラ、すき焼きなど)も挙がり、24種の料理を数えトップとなりました。
2位の「マグロ」は、同じ「刺身」でも、部位やマグロ種・幼魚(クロ・ミナミ・メバチ、メジ・ヨコワ)へのこだわりがみられ、21種もの料理が登場しました。その他では、「アジ」で「なめろう」が「刺身」を抑えて「お気に入り料理」で最多となっている点が特徴的です。


【調査概要】
1.「日本さかな検定」受検者(47都道府県から最年少6歳から最高齢82歳の方々が参加)
*対象者:全国12会場での検定受検者3,100余名から1,675名の回答を回収
*方法:会場にてアンケート用紙を配布、自記入式で回答
*時期:2015年6月28日/第6回「日本さかな検定」実施日

2.一般生活者データ「TBS総合嗜好調査2015」
*対象者:東京地区<東京都/島部を除く全域>と阪神地域<大阪市、神戸市を中心とした計28市>に現居住する、13~74歳の一般男女個人、計1,950名(東京地区1,286名、阪神地域664名)
*方法:訪問留置き/自記式回答
*時期:2014年10月下旬~11月上旬

詳しいリサーチ内容はネタ元へ
リンク先リサーチPDF
[日本さかな検定協会]
 マイページ TOP