要介護者の水分摂取に関する実態調査 

2015年11月18日
日清オイリオグループは、2011年より定期的に行っている在宅介護事情調査の第8弾として、在宅介護されているご家族100名を対象に『要介護者の水分摂取に関する実態調査』を実施。

今回の調査により、日常の水分摂取中に“むせ”が起きている要介護者は約7割という現状が分かった一方で、専門家に嚥下(えんげ)(飲み込み)機能を確認してもらった経験のない要介護者は54%と半数以上であることが明らかになりました。在宅介護において、要介護者の嚥下機能を把握し、それに合った水分摂取の工夫をすることが今後の課題となりそうです。

【調査結果】

● 飲み物を飲むときに“むせ”が起きているのは約7割
要介護者が飲み物(水やお茶、汁物すべて)を飲んでいる時にむせることがあると答えた方は、「いつもむせてしまう」(4%)、「時々むせる」(65%)を合わせると69%という結果となりました。約7割の方が日常的な水分摂取中に“むせ”を起こしていることが分かりました。

● 要介護者に水分を飲んでもらう時にしている工夫点は「温度」「量」「回数」
介護に携わるご家族が要介護者に飲み物を飲んでもらう時に「とくに工夫していない」と答えた方は13%であり、全体の87%は何かしらの工夫をしているという結果となりました。要介護者の水分摂取の大切さへの理解が浸透していることが分かりました。
工夫していることの1位は「温度に気をつけている」(55%)、次いで「量を気にしている」(44%)、「こまめにあげている」(38%)と続き、「温度」「量」「回数」を重視していることが明らかになりました。一方で、誤って飲み物などが気管に入る誤嚥(ごえん)防止につながる工夫として「飲み物にトロミをつけている」と答えた方は30%、「飲む姿勢に気をつけている」は29%、「飲み物をゼリー状にしている」については11%にとどまりました。

● 要介護者はいろいろな飲み物で水分摂取
要介護者が普段飲んでいる飲み物は「みそ汁やスープなどの汁物」(90%)が多いことが分かりました。汁物を除いた飲み物では、1位は「お茶」(87%)、2位は「水」(77%)という結果でした。また、全体の半数を超えて飲まれていたものとして、「牛乳」(61%)、「コーヒー」(58%)、「フルーツジュース」(53%)、「白湯」(51%)が挙げられるなど、要介護者が飲み物の種類を変えながら水分摂取を心がけている様子が伺えました。

● 半数以上の方が 専門家に嚥下(えんげ)(飲み込み)機能を確認してもらったことがない
要介護者の約7割が水分摂取中に“むせ”を起こしているにもかかわらず、専門家(医療関係従事者)に嚥下機能を確認してもらったことがないと答えた方が、54%と全体の半数を超えていました。反対に「定期的にしてもらっている」(13%)、「してもらったことがある」(25%)を合わせた確認経験のある方は38%にとどまりました。

詳しいリサーチ内容はネタ元へ
[日清オイリオ]
 マイページ TOP