若手女性社員の育成とマネジメントに関する調査(若手男女社員、その上司、人事担当者対象) 

2015年11月19日
公益財団法人 21世紀職業財団は、「若手女性社員の育成とマネジメントに関する調査研究」を実施し、その結果をとりまとめました。

この調査研究は、均等法第三世代の若手女性社員(2006 年以降入社 総合職又は大卒社員)が、建前上男女平等な扱いや育成を受けているにもかかわらず、入社後何年かたつとキャリアに対する不安を持ち、キャリア形成に支障が生じている状況が指摘されていることを踏まえ、若手女性社員やその上司の意識の実態を明らかにし、対策のあり方を検討することを目的に、関西学院大学准教授大内章子氏を委員長とする調査研究委員会を設置して実施したものです。
調査では、大手企業 12 社の協力を得て、若手男女社員、その上司、人事担当者計 44 名へのインタビュー調査を実施するとともに、若手男女社員 1348 名(男性 747 名、女性 601 名)、管理職 866 名へのアンケート調査を実施しました。


【調査結果のポイント】

1.均等法第三世代の若手女性社員

○キャリアの不安が大きい
・「子どもを育てながら仕事を継続するに当たって、不安を感じることがある」若手女性社員は 58.5%。
・上司に恵まれ、がんばれば乗り越えられる程度の仕事を与えられ、達成感・成長感を感じられる仕事の経験をし、かつ、身近なロールモデルがいる場合は、将来像を描け、また多少の試練を乗り越える覚悟または楽観ができている(インタビュー調査より)。

○昇進意欲は男性より低い
・「管理職になりたい」若手女性社員は 14.3%で、若手男性社員 47.9%に比べ低い。
・昇進意欲の維持・向上には、「仕事を面白いと感じた経験」や労働時間が長時間でないこと等が必要。

2.若手女性社員を部下に持つ管理職

○性別役割分担意識は根強い
「女性の幸せは仕事より結婚や出産にあると思いますか」に「そう思う」「まあそう思う」とした男性管理職は 33.8%。

○仕事の与え方が男女部下で異なる
女性部下より男性部下に、「困難な仕事を付与」「責任の重い仕事を付与」「より多くの仕事を付与」とした男性管理職は 3 割強。

○管理職昇進への働きかけが男女部下で異なる
男性部下に対して「管理職昇進への意欲を持つようよく働きかけている」管理職は31.7%である一方、女性部下に対しては 17.9%。

○育児中の女性に過剰な配慮
「育児中の女性には困難な仕事をさせないように配慮している」男性管理職は 42.4%。

3.若手女性育成のための三位一体の改革

若手女性社員が男性社員と同様に企業の中で活躍していくためには、女性本人の努力とともに、上司の育成、企業(人事部門)の取組が重要。

詳しいリサーチ内容はネタ元へ
リンク先リサーチPDF
[21世紀職業財団]
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