「電気料金」に関するアンケート調査 

2015年11月09日
カカクコムが運営する購買支援サイト「価格.com(カカクドットコム)」は、「電気料金」に関するアンケート調査を実施しました。2016年4月に始まる電力小売り自由化の認知度や、電力会社の切り替え意向、切り替え時の重視ポイントなどについて聞きました。結果を一部抜粋してお届けします。

【調査結果ダイジェスト】

●電力小売り自由化の認知度:「聞いたことがある」が90%超、内容を把握している割合は約4分の1にとどまる

●電力会社の切り替え意欲:8割以上が「検討したい」と回答

●電気料金がどの程度下がれば電力会社を切り替えるか:「10%~20%」が最多。「1割以上」が全体の約6割を占める

●検討したくない理由:会社の選び方や手続きなど、現時点で提供情報の少ない項目があがる

●電力小売り自由化で不安に感じること:「切り替え手続きの面倒さ」が最多

●電力会社を切り替えるきっかけ:「比較サイトを通じて価格差を認識したとき」が最多

●現在の月々の電気代:5,000~11,000円がボリュームゾーン。約9割が「高い」と回答


【調査結果】

電力小売り自由化の認知度:「聞いたことがある」が90%以上も、内容を把握している割合は約4分の1にとどまる

価格.comリサーチ第88回は、「電気料金」についてのアンケート調査を行いました。
まずは、2016年4月から始まる電力小売り自由化(※)をどれくらいの人が認知しているのかについて。電力小売り自由化という言葉を聞いたことがあるという人は90%以上いるものの、内容を把握している人は全体の4分の1程度にとどまる結果となっています。男女別に見ると、女性のほうが「聞いたことがない」「聞いたことはあるが、内容は知らない」割合が高く、年代別では、20代で、内容まで把握している割合が全年代を通じてもっとも高いものの、「聞いたことがない」割合ももっとも高く、二極化する結果に。次いで30代と70歳以上の年代で内容を把握している人が多く、認知度がもっとも低いのは働き盛りの40代、という結果になりました。

※電力小売り自由化とは
今までは特定の電力会社からしか電気を購入できませんでしたが、これからは一般家庭でも自由に電力会社を選べるようになります。電気料金プランを自由に選択できるようになるため、電気代の安さやサポートサービス、環境への配慮、ガスや通信とのセット販売、ポイントサービスなどさまざまなプランが提供されることが考えられます。

電力会社の切り替え意欲:8割以上が「検討したい」と回答

続いて、電力小売り自由化を機に、電気を購入する電力会社の切り替えを検討したいかどうかを聞きました。結果は、「電気料金が今より安くなるなら検討したい」が8割以上、「検討したくない」は3.9%と、切り替え意欲が非常に高いことがうかがえました。世帯構成別では、単身世帯では意欲がやや低く、意欲がもっとも高かったのは二世代同居の世帯となりました。

電気料金がどの程度下がれば電力会社を切り替えるか:「10%~20%」が最多。「1割以上」が全体の約6割を占める

「電気料金が今より安くなるなら検討したい」と回答した人に、具体的にどの程度電気料金が下がれば電力会社を切り替えるかを聞きました。ボリュームゾーンは「10%~20%」という結果となり、全体の約6割の人が、今より1割以上電気料金が下がることを、電力会社を切り替えるひとつの目安としているといえそうです。

検討したくない理由:会社の選び方や手続き方法など、現時点で提供情報の少ない項目があがる

「電気料金に関わらず検討したくない」と回答した人に、その理由を聞きました。回答としては、約半数が「どういった会社を選んでいいのかわからない」と答えており、ほかにも「手続きが面倒」(36.5%)や「想像がつかないため考えられない」(22.4%)などがあがりました。興味がないというよりは、まだ十分な情報が現状ではあまり提供されておらず、スタート後にさまざまな観点から慎重に検討したいという消費者心理が読み取れます。

電力小売り自由化で不安に感じること:「切り替え手続きの面倒さ」が最多

回答者全員に、電力小売り自由化で不安に感じることを聞いたところ、もっとも多かったのは「切り替え手続きが面倒なのではないか」(65.6%)で、現時点で詳細が不明なことが消費者側の不安につながっているようです。次いで「停電になるのではないか」(42.4%)があがり、これは、自由化開始後の電力供給の仕組みについての理解が進んでおらず、切り替えのタイミングで停電が発生するのではないかといった心配が出ていると考えられます。

電力会社を切り替えるきっかけ:「比較サイトを通じて価格差を認識したとき」が最多

続いて、どんなきっかけがあれば電力会社を切り替えるかを聞きました。もっとも多かったのは「比較サイトを通じて価格差を認識したとき」(49.4%)で、電力会社の選択時に重視する点としても「料金の安さ」(60.2%)がダントツとなり、“価格”が切り替えのもっとも重要なポイントになると言えるでしょう。さらに、期待する新メニューを聞くと、各種割引への期待度が高く、特に長期契約による割引に関心が高いようです。

現在の月々の電気代について:5,000~11,000円がボリュームゾーン。約9割が高いと感じている結果に

現在の電気料金事情について聞いたところ、まず、月々の電気代については、家族構成などによってばらつきがあるものの、全体としては5,000~11,000円のレンジが約半数を占めました。また、電気代については、約9割が「高い」と回答。そのため、「不要な照明は消灯している」(70.2%)、「エアコンの設定温度を調整している」(50.3%)、「省エネ性能が高い家電を選んでいる」(48.6%)など、ほとんどの家庭で電気代の節約に取り組んでいる様子がうかがえました。


【調査概要】
調査エリア:全国 調査対象:価格.comID 登録ユーザー
調査方法:価格.comサイトでのWebアンケート調査
回答者数:4,051人
調査期間:2015年10月20日~2015年10月26日
調査実施機関:株式会社カカクコム

詳しいリサーチ内容はネタ元へ
[価格.com]
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